ドイツの総合バイクブランド、コラテックより2020モデルで登場した新作のオールロード「A-ROAD CARBON」をピックアップ。軽快な走りを実現したカーボンフレームにシマノGRXをフルで搭載した、オフロードライドにピッタリの1台を紹介しよう。



コラテック A-ROAD CARBONコラテック A-ROAD CARBON photo:Makoto.AYANO
コラテックが2018年にリリースしたオールロードバイク「A-ROAD」。ラフなオフロード走行にも耐える頑丈なアルミフレームに、650B×47Cのスリックワイドタイヤを合わせ、あらゆるフィールドで楽しめるツーリング向けの1台として登場したモデルだ。2020年ラインアップでは、さらに走行性能を強化したカーボンフレームモデル「A-ROAD CARBON」が追加されている。

フレーム素材に700TのUDカーボンを使用し軽快な走りに寄与する軽量性と剛性を獲得。オールロードながら各所にエアロデザインを取り入れており、ハイスピードライドに対応させていることを窺わせつつ、最新モデルらしいルックスも両立させている。一方でケーブルは一般的なインターナルルーティングを採用する。

カーブを描いたトップチューブが振動吸収性を高めるカーブを描いたトップチューブが振動吸収性を高める シマノのグラベルコンポーネント「GRX」をフルで搭載シマノのグラベルコンポーネント「GRX」をフルで搭載

ダウンチューブ下にもボトルケージを増設できるダウンチューブ下にもボトルケージを増設できる シマノのグラベルホイールWH-RX570に、WTBの37Cタイヤを合わせた足回りシマノのグラベルホイールWH-RX570に、WTBの37Cタイヤを合わせた足回り

緩くカーブさせたトップチューブや接合部分にかけて上側を扁平させたシートステーは振動吸収性を高めるためのデザイン。最大45mm幅まで対応するタイヤクリアランスも備えており、ハードなグラベルライドも楽しめるスペックを有している。また、長い時間のツーリングにも対応したエンデュランスジオメトリーが採用され、長めのホイールベースが安定性を高めるとともに、トップチューブは短めに設定することで上体の楽なポジションを可能としている。

日本特別仕様として、シマノのグラベルコンポーネント「GRX」をフルで搭載していることも大きな特徴。全てのパーツがULTEGRAグレードのRX810で揃えられ、チェーン暴れを防ぐスタビライザー機構を備えたリアディレイラーや、オフロードに最適な48×31Tのコンパクトなフロントギア、操作性とグリップ性に優れた新形状のSTIレバーなど、グラベルに駆り立てられるパッケージに仕上がる。

WTBのオフロードサドルと27.2m径のシートポストWTBのオフロードサドルと27.2m径のシートポスト キャリアやフェンダーを装備できるマウント用のダボ穴を各所に配置キャリアやフェンダーを装備できるマウント用のダボ穴を各所に配置

ケーブルは一般的なインターナルルーティング、ダウンチューブなど各所にエアロ形状を取り入れるケーブルは一般的なインターナルルーティング、ダウンチューブなど各所にエアロ形状を取り入れる 最大45mmまで対応するタイヤクリアランス、BBはねじ切りのBSA規格だ最大45mmまで対応するタイヤクリアランス、BBはねじ切りのBSA規格だ

もちろん油圧ディスクブレーキ仕様でいかなるシーンでも安定した制動力を発揮してくれる。タイヤはWTBのグラベルモデル「RIDDLER」で、37Cの太さとサイドノブが立ったパターンが良好なグリップをもたらす。アセンブルされるホイール「WH-RX570」と合わせて、そのままチューブレス化して運用することも可能だ。

キャリアやフェンダーの装備、ボトルケージの追加ができるようフレーム各所にマウント用のダボ穴も設け、バイクパッキングなどの拡張性も確保。シートポストは27.2mm径のため好みのパーツに交換できる。49/52/54cmの3サイズ展開で、価格は388,000円(税抜)。取り扱いはグローブライドだ。



コラテック A-ROAD CARBON
フレーム:A-ROAD SL EPS UD カーボン 700T
フォーク:A-ROAD UD フルカーボン、NACA 0038、PRO CONTROL FORK
コンポーネント:シマノ GRX-RX810(48×31T、11-32T)
ホイール:シマノ WH-RX570
タイヤ:WTB RIDDLER TCS 700×37 Tan Wall
サイズ:49、52、54cm
カラー:マットダークグレー/レッド
価格:388,000円(税抜)

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