12月8日、ニュージーランドで行われたUCIトラックワールドカップ第3戦の男子スプリントは、日本から出場した深谷知広がこの種目で日本史上初となる準優勝を果たした。女子オムニアムでは梶原悠未が第3戦・香港大会に続いて2大会連続の金メダルを獲得。



マテウス・ルディク(ポーランド)との決勝戦を走る深谷知広マテウス・ルディク(ポーランド)との決勝戦を走る深谷知広 (c)JCF
男子スプリントの深谷は予選を全体の2位で通過(日本新記録となる9秒609)してから順調に勝ち進み、決勝戦では前週の香港大会3位決定戦で勝利しているマテウス・ルディク(ポーランド)と対戦。ルディクがストレートで勝利したものの、男子スプリントでの銀メダルは日本史上初の快挙だ。また、新田祐大も予選で自身の記録を塗り替える9秒650をマークし、準決勝でルディクに敗れて3位決定戦へ。最後はネイサン・ハート(オーストラリア)を下して同種目自身初のメダルを獲得した。

3位決定戦を走る新田祐大3位決定戦を走る新田祐大 (c)JCF銀メダルを獲得した深谷知広と銅メダルを獲得した新田祐大銀メダルを獲得した深谷知広と銅メダルを獲得した新田祐大 (c)JCF

銀メダルを獲得した深谷知広と銅メダルを獲得した新田祐大銀メダルを獲得した深谷知広と銅メダルを獲得した新田祐大 (c)JCF
深谷知広コメント:悔しい気持ちです。勝ち越していた相手だったので、自分のレースをするのが課題だったのですが、ちょっと今日は朝から落ち着きすぎている部分があって、レースでも考えてしまっていたので、今日の悪い部分が出てしまいました。銀メダルで悔しい思いをするということは、しっかり成長出来ている証拠だとも思うので、次の世界選手権に向けてしっかりと練習したいです。

新田祐大コメント:ケイリンで負けて火が付いたという感じです。まだ2セット位行けます!3位決定戦の相手は後半の伸びがあまりなかったので、僕の走りが最後に伸びたんだと思います。スプリントは戦えるだけ戦って、後は自己ベストを出すという気持ちだったのが良かったのかもしれません。

常に優位でレースを進めた梶原悠未常に優位でレースを進めた梶原悠未 (c)JCF
両手を挙げて勝利を喜ぶ梶原悠未両手を挙げて勝利を喜ぶ梶原悠未 (c)JCF
W杯オムニアム2大会連続金メダルを獲得した梶原悠未W杯オムニアム2大会連続金メダルを獲得した梶原悠未 (c)JCF
スクラッチ、テンポレース、エリミネーション、そしてポイントレースという4種目の合計得点で争われる女子オムニアム。第一種目で1位発進した梶原悠未は、第3種目でも2位に入り、首位で最終ポイントレースへ。ライバルたちをマークしつつ、自らも点を加え、見事に香港大会に続くW杯オムニアム2大会連続金メダルを獲得した。

梶原悠未コメント:2連覇とか金メダルを獲ったことではなく、バレンテ選手やベバレッジ選手たち、今までかなわなかった選手たちと一緒に戦って勝てたことが嬉しいです。キツい練習をしてきて一段一段階段を登ってきて、やっとここまで来れたこと、それが嬉しいです。
男子スプリント結果
優勝 マテウス・ルディク(ポーランド)
2位 深谷知広
3位 新田祐大
女子オムニアム結果
優勝 梶原悠未
2位 ジェニファー・バレンテ(アメリカ)
3位 アリソン・ベバレッジ(カナダ)
男子ケイリン結果
5位 脇本雄太(チームブリヂストンサイクリング/日本)
25位 新田祐大(日本)
男子オムニアム結果
4位 橋本英也(日本)
男子マディソン結果
10位 日本(橋本英也、今村駿介
男子スクラッチ結果
DNF 沢田桂太郎(日本)
女子スプリント結果
13位 太田りゆ(日本)
20位 小林優香(ドリームシーカー/日本)
女子ケイリン結果
8位 小林優香
17位 太田りゆ
女子マディソン結果
9位 日本(梶原悠未、古山稀絵)
女子スクラッチ結果
12位 鈴木奈央(日本)
photo:JCF

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