茨城国体の自転車競技2日目は、取手競輪場でトラック競技がスタート。1kmタイムトライアルの決勝が行われ、少年男子で地元茨城の吉田有希が優勝。成年男子では治田知也(新潟県)が優勝した。


茨城国体 トラック競技会場の取手競輪場茨城国体 トラック競技会場の取手競輪場 photo:Satoru Kato
茨城県で開催されている国民体育大会。自転車競技はロードレースが行われたつくば市から取手市の取手競輪場に場所を移し、4日間のトラック競技がスタートした。初日は男子スプリントの予選と1/8決勝、男女ケイリンの1回戦、男子1kmタイムトライアルの決勝が行われた。

雲が多かった前日のロードレースとうって変わり、朝から青空が広がり太陽が照りつける1日。最高気温は9月上旬並みの28℃まで上昇するも、吹き抜ける風の涼しさに少しだけ秋を感じる。


男子1kmタイムトライアル 少年男子は吉田有希、成年男子は治田知也が優勝

1kmTT少年男子 優勝 吉田有希(茨城県)1分5秒4761kmTT少年男子 優勝 吉田有希(茨城県)1分5秒476 photo:Satoru Kato
1kmTT少年男子 2位 三上遼矢(福島県)1分6秒7091kmTT少年男子 2位 三上遼矢(福島県)1分6秒709 photo:Satoru Kato1kmTT少年男子 3位 岡本勝哉(京都府)1分6秒7571kmTT少年男子 3位 岡本勝哉(京都府)1分6秒757 photo:Satoru Kato

初日唯一の決勝種目となった男子1kmタイムトライアルは、予選なしの一発勝負。36名が出走した少年男子は、最終組でスタートした茨城県の吉田有希が、ただ1人1分5秒台のタイムをマークして優勝。地元開催の茨城県チームに最初の勝利をもたらした。

1kmTT少年男子 地元選手の優勝に観客も喜ぶ1kmTT少年男子 地元選手の優勝に観客も喜ぶ photo:Satoru Kato1kmTT少年男子 表彰式1kmTT少年男子 表彰式 photo:Satoru Kato

吉田有希コメント
「地元開催の国体で優勝出来て本当に嬉しい。みんながバンクが重いと言っていたので不安だったが、優勝タイムを出せて良かった。でも大会新記録を狙っていたのでちょっと悔しい。明日はチームスプリントの予選に3走として走るが、チームの足をひっぱらないように頑張りたい」

1kmTT成年男子 1位 治田知也(新潟県)1分4秒3211kmTT成年男子 1位 治田知也(新潟県)1分4秒321 photo:Satoru Kato
1kmTT成年男子 2位 志田龍星(富山県)1分4秒7681kmTT成年男子 2位 志田龍星(富山県)1分4秒768 photo:Satoru Kato1kmTT成年男子 3位 荒川仁(千葉県)1分4秒8081kmTT成年男子 3位 荒川仁(千葉県)1分4秒808 photo:Satoru Kato

一方成年男子は1分4秒台の争いとなり、治田知也(新潟県、日本大学)が2年ぶりに優勝。茨城県の橋本壮史が5位に入り、成年でも地元茨城県が入賞を果たした。

治田知也コメント
「国体は一昨年大会新記録で優勝して、昨年負けて2位だったので、やっと優勝を取り戻したという感じで嬉しい。タイムはそれほどではなかったけれど、今年初の全国タイトルなので勝ててホッとしている。昨日のロードレースには新潟チームで大学の後輩が出たけれどあまり奮わなかったので、トラックの初日で勢いつけられたかなと思う。チームスプリントにも出場するので、表彰台の一番高いところを狙っていきたい」

1kmTT成年男子 表彰式1kmTT成年男子 表彰式 photo:Satoru Kato10年連続出場選手表彰10年連続出場選手表彰 photo:Satoru Kato
1kmタイムトライアル 成年男子 結果
1位 治田知也(新潟県、日本大学) 1分4秒321
2位 志田龍星(富山県、朝日大学) 1分4秒768
3位 荒川 仁(千葉県、明治大学) 1分4秒808
4位 一丸尚伍(大分県、シマノレーシング) 1分5秒063
5位 橋本壮史(茨城県、茨城県競技力向上対策本部) 1分5秒302
6位 福田健太(宮城県、中央大学) 1分5秒348
7位 岸田 剛(福井県、鹿屋体育大学) 1分5秒602
8位 窪木一茂(福島県、チームブリヂストンサイクリング) 1分5秒675
1kmタイムトライアル 少年男子 結果
1位 吉田有希(茨城県、つくば工科高等学校) 1分5秒476
2位 三上遼矢(福島県、平工業高校) 1分6秒709
3位 岡本勝哉(京都府、北桑田高校) 1分6秒757
4位 堀川敬太郎(福岡県、祐誠高校) 1分7秒680
5位 入江航太(熊本県、九州学院高校) 1分7秒706
6位 纐纈洸翔(愛知県、愛知産業大学工業高校) 1分7秒887
7位 南谷亜京(岐阜県、岐南工業高校) 1分7秒982
8位 糸井星夜(秋田県、大曲農業高校) 1分8秒047


男子スプリント予選、1/8決勝

スプリント予選成年男子 1位 上杉嘉槻(福井県) 10秒555スプリント予選成年男子 1位 上杉嘉槻(福井県) 10秒555 photo:Satoru Katoスプリント予選 少年男子 1位 伊藤京介(三重県)10秒761スプリント予選 少年男子 1位 伊藤京介(三重県)10秒761 photo:Satoru Kato

男子スプリントは午前中に予選の200mフライングタイムトライアルが行われ、午後は1/8決勝が行われた。成年男子の予選は上位14名が10秒台を出す拮抗した争いとなった。少年男子も上位3名が10秒台をマークするハイレベルな予選となった。1/8決勝は一部に逆転はあったものの、予選の上位勢が順当に1/4決勝に勝ち上がっている。

男女ケイリン1回戦

スタンドから女子のケイリンを見守る観客スタンドから女子のケイリンを見守る観客 photo:Satoru Kato
男女のケイリンは1回戦が行われた。成年男子は7組のレースが行われ、インカレ3冠の山根将太(鳥取県、中央大学)をはじめ大学生が各組上位となって勝ち上がり。女子は6組のレースが行われ、ガールズケイリンの選手が順当に勝ち上がる中、山本さくら(鹿児島、シエルブルー鹿屋)が勝ち上がりを決めた。

明日の2日目は、男女チームスプリントと男子4kmチーム・パーシュートの予選が行われる。総合優勝争いをする上で外せない団体種目だけに、予選から力の入った走りが見られるか。

text&photo:Satoru Kato

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