2019/09/11(水) - 18:13
ジャイアントの2020年モデルが一堂に会した展示会の模様をレポート。昨年に引き続きパワーメーター搭載モデルが多数ラインアップ。カメレオンやレインボーといったこだわりのカラーリングにも注目だ。CCCチームによってレース投入されたニューブランド「CADEX」もお披露目された。
ハイスペックなパーツアッセンブルながら、高いコストパフォーマンスから国内でも人気の高いジャイアント。2020年モデルではロードの主要な3本柱であるTCR、PROPEL、DFFYにモデルチェンジはないものの、今まで以上に嗜好性の高いグラフィックとハイスペックなパーツアセンブルを施しパワーアップを図っている。
具体的にはジャイアント独自のクランク型パワーメーター「POWER PRO」にアップデートが加わり、かつ搭載ラインアップを拡大。エントリーからハイエンドまで、幅広いモデルで購入時からパワーメーターが活用可能になっている。新型POWER PROは小型化と軽量化を推し進め、デュアルサイドパワーメーターながらその存在を感じさせないスマートな外観を獲得した。さらにはPOWER PRO単体でも発売を開始する。
片側のみでパワー計測するシングルサイドの「POWER PRO S」も新登場。左クランクのみにセンサーを搭載しており、左右ペダリングバランスの解析などはできないものの、手軽にパワーを測定できライドのモチベーションアップに繋がるはず。デュアルサイドのPOWER PROはシマノULTEGRAクランク、シングルサイドのPOWER PRO Sはシマノ105クランクで展開される。
また、スラムの最新AXSコンポーネント完成車もラインアップを増加。エアロロードのPROPELではRED eTAP AXSとともにCADEXホイールも装着した最上級モデルが登場。同じくPROPELとオールラウンドモデルのTCR&LivのLANGMA、タイムトライアルバイクのTRINITYにはFORCE eTAP AXS搭載モデルが新登場し、無線変速システムによるスマートなルックスを実現している。こちらもパワーメータークランクが装着される。
見る者の目を引く美しいカラーリング/グラフィックペイントも近年ジャイアントが力を注いでいるテクノロジーの一つ。見る角度によってパープルからブルーやグリーンに色を変える「カメレオン」、虹色のラメが光り輝く「レインボー」、ホログラムデカールを採用した「IRIS(アイリス)」、金属光沢で高級感を演出する「クローム」、夜間に光を反射し安全性も高める「リフレクティブ」、オーロラのようなカラフルなグラデーションが上品さを際立たせる「サンボウ」という、特徴的なヴィジュアルを纏ったモデルが多数ラインアップしている。
ロードラインアップでは、オールラウンドモデルのアルミバイク「CONTEND」がモデルチェンジ。コラムまでフルカーボン製のフォークにアップデートされた他、快適性を高める細めのオフセットシートステーを新たに採用。ディスクブレーキ搭載のCONTEND ARは、標準で32Cタイヤを装備しており優れた走破性と快適性を両立させている。
トレンドに沿って開発されたグラベルロード「REVOLT」にはアルミフレームモデルが追加された。カーボンモデルを踏襲したデザインで、振動吸収性を高める扁平したトップチューブが特徴的。D-FUSEシートピラーやフレアハンドルバー、ブロックパターンのグラベル用38Cチューブレスレディタイヤを装備しており、これからオフロードライドを始めてみたい人に最適なモデルに仕上がっている。
Livの2020年モデルではエンデュランスロードの「AVAIL ADVANCED」シリーズがリニューアル。DFFYを参考にしたフレーム形状で走行性能や快適性を追求しつつ、カーボンレイアップを細かく調整することで女性ライダーに最適な乗り味を生み出している。標準で32Cタイヤを装備しており、快適にロングライドを楽しむ最高のパートナーとなってくれるだろう。
また、Livの油圧ディスクブレーキ搭載ロードはいずれもショートリーチのSTIレバーを装備していることも大きなポイント。今春にシマノからULTEGRAモデルのショートリーチレバーも追加され、シマノ105と合わせて2つのグレードで使用可能となった。レバー自体が手前に4mm近づいている他、やや外側に張り出した形状によって操作性を向上させている。
今回のジャイアント展示会で異彩を放っていたのが、やはり注目の新規ブランド「CADEX」だろう。今まで”#OVERACHIEVE”のスローガンを掲げテストされていた製品群で、今年のツール・ド・フランスに合わせて正式発表されたブランドだ。CADEXはジャイアント初の量産カーボンロードバイクのモデル名でもあり、約30年の時を経てその名が現代に復刻されることとなった。
レースで勝利するための究極の性能を追求して開発されたCADEXの製品たち。ロードレース向けの42mm/65mmハイトカーボンホイールとTT向けのバトン/ディスクホイール。それに合わせて作られたレーシングチューブレスタイヤ。ショートノーズデザインを採用したフルカーボンシェルのサドルがラインアップする。
特にロードホイールはカーボンスポークを採用したことが大きな特徴。DTのAEROLITEスポークよりも1本あたり1.5gほど軽量に仕上がるという。オリジナルのハブもベアリングの抵抗を減らすよう精密に切削加工されている他、フックレスリムとすることでタイヤを装着したときに段差なくスムーズな空気の流れを生み出すよう設計されている。
ジャイアントとLivのWEBサイトも2020年モデルへとアップデートされているため、上記に挙げたモデルの他にも来季のフルラインナップを確認することができる。特に2020モデルの最新情報は各サイトのニュースページでもまとめられているため、そちらも合わせてチェックしてみて欲しい。
text&photo:Yuto.Murata
ハイスペックなパーツアッセンブルながら、高いコストパフォーマンスから国内でも人気の高いジャイアント。2020年モデルではロードの主要な3本柱であるTCR、PROPEL、DFFYにモデルチェンジはないものの、今まで以上に嗜好性の高いグラフィックとハイスペックなパーツアセンブルを施しパワーアップを図っている。
具体的にはジャイアント独自のクランク型パワーメーター「POWER PRO」にアップデートが加わり、かつ搭載ラインアップを拡大。エントリーからハイエンドまで、幅広いモデルで購入時からパワーメーターが活用可能になっている。新型POWER PROは小型化と軽量化を推し進め、デュアルサイドパワーメーターながらその存在を感じさせないスマートな外観を獲得した。さらにはPOWER PRO単体でも発売を開始する。
片側のみでパワー計測するシングルサイドの「POWER PRO S」も新登場。左クランクのみにセンサーを搭載しており、左右ペダリングバランスの解析などはできないものの、手軽にパワーを測定できライドのモチベーションアップに繋がるはず。デュアルサイドのPOWER PROはシマノULTEGRAクランク、シングルサイドのPOWER PRO Sはシマノ105クランクで展開される。
また、スラムの最新AXSコンポーネント完成車もラインアップを増加。エアロロードのPROPELではRED eTAP AXSとともにCADEXホイールも装着した最上級モデルが登場。同じくPROPELとオールラウンドモデルのTCR&LivのLANGMA、タイムトライアルバイクのTRINITYにはFORCE eTAP AXS搭載モデルが新登場し、無線変速システムによるスマートなルックスを実現している。こちらもパワーメータークランクが装着される。
見る者の目を引く美しいカラーリング/グラフィックペイントも近年ジャイアントが力を注いでいるテクノロジーの一つ。見る角度によってパープルからブルーやグリーンに色を変える「カメレオン」、虹色のラメが光り輝く「レインボー」、ホログラムデカールを採用した「IRIS(アイリス)」、金属光沢で高級感を演出する「クローム」、夜間に光を反射し安全性も高める「リフレクティブ」、オーロラのようなカラフルなグラデーションが上品さを際立たせる「サンボウ」という、特徴的なヴィジュアルを纏ったモデルが多数ラインアップしている。
ロードラインアップでは、オールラウンドモデルのアルミバイク「CONTEND」がモデルチェンジ。コラムまでフルカーボン製のフォークにアップデートされた他、快適性を高める細めのオフセットシートステーを新たに採用。ディスクブレーキ搭載のCONTEND ARは、標準で32Cタイヤを装備しており優れた走破性と快適性を両立させている。
トレンドに沿って開発されたグラベルロード「REVOLT」にはアルミフレームモデルが追加された。カーボンモデルを踏襲したデザインで、振動吸収性を高める扁平したトップチューブが特徴的。D-FUSEシートピラーやフレアハンドルバー、ブロックパターンのグラベル用38Cチューブレスレディタイヤを装備しており、これからオフロードライドを始めてみたい人に最適なモデルに仕上がっている。
Livの2020年モデルではエンデュランスロードの「AVAIL ADVANCED」シリーズがリニューアル。DFFYを参考にしたフレーム形状で走行性能や快適性を追求しつつ、カーボンレイアップを細かく調整することで女性ライダーに最適な乗り味を生み出している。標準で32Cタイヤを装備しており、快適にロングライドを楽しむ最高のパートナーとなってくれるだろう。
また、Livの油圧ディスクブレーキ搭載ロードはいずれもショートリーチのSTIレバーを装備していることも大きなポイント。今春にシマノからULTEGRAモデルのショートリーチレバーも追加され、シマノ105と合わせて2つのグレードで使用可能となった。レバー自体が手前に4mm近づいている他、やや外側に張り出した形状によって操作性を向上させている。
今回のジャイアント展示会で異彩を放っていたのが、やはり注目の新規ブランド「CADEX」だろう。今まで”#OVERACHIEVE”のスローガンを掲げテストされていた製品群で、今年のツール・ド・フランスに合わせて正式発表されたブランドだ。CADEXはジャイアント初の量産カーボンロードバイクのモデル名でもあり、約30年の時を経てその名が現代に復刻されることとなった。
レースで勝利するための究極の性能を追求して開発されたCADEXの製品たち。ロードレース向けの42mm/65mmハイトカーボンホイールとTT向けのバトン/ディスクホイール。それに合わせて作られたレーシングチューブレスタイヤ。ショートノーズデザインを採用したフルカーボンシェルのサドルがラインアップする。
特にロードホイールはカーボンスポークを採用したことが大きな特徴。DTのAEROLITEスポークよりも1本あたり1.5gほど軽量に仕上がるという。オリジナルのハブもベアリングの抵抗を減らすよう精密に切削加工されている他、フックレスリムとすることでタイヤを装着したときに段差なくスムーズな空気の流れを生み出すよう設計されている。
ジャイアントとLivのWEBサイトも2020年モデルへとアップデートされているため、上記に挙げたモデルの他にも来季のフルラインナップを確認することができる。特に2020モデルの最新情報は各サイトのニュースページでもまとめられているため、そちらも合わせてチェックしてみて欲しい。
text&photo:Yuto.Murata
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