2019/09/01(日) - 22:20
ドゥクーニンク・クイックステップがドイツ・ツアー3日目を掌握。カスパー・アスグリーン(デンマーク、ドゥクーニンク・クイックステップ)が逃げ切り勝利を飾り、共に逃げたジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック・セガフレード)が総合首位に浮上した。
ニーダーザクセン州ゲッティンゲンから、テューリンゲン州のアイゼナハを目指すドイツ・ツアー第3ステージのコース距離は190km。後半に至るまでほとんど平坦基調だが、残り40kmからは小さくも破壊力のある1.5km前後の登坂が合計4か所登場する。リーダージャージを着用するアレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、UAEチームエミレーツ)の言葉を借りれば、その難易度は「第2ステージよりもずっと厳しい」。
この日は序盤のアタック合戦を経て、ジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ)とマッズ・ペデルセン(デンマーク、トレック・セガフレード)、そしてミカ・ヘミング(ドイツ、ダウナー・アッコン)がエスケープ。3名は最大7分半のリードを得て逃げ、メイン集団ではリーダージャージキープに燃えるクリストフ擁するUAEチームエミレーツがコントロールを行った。
残り45kmを切ると、ロンバルディアに向けて調子を整えるアラフィリップがアタックを仕掛け、辛くも追従したペデルセンを引き連れながらペースアップ。メイン集団でもステージ優勝に向けて各チームが軒並みペースアップを行い、アップダウン区間で集団人数は僅か21名に絞られる。
この中には前日100km近い逃げを試みたレムコ・イヴェネプール(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ)やヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、バーレーン・メリダ)、アレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、アスタナ)といった強力なメンバーが含まれたが、赤いリーダージャージを着るクリストフの姿はなかった。
山岳ポイントを狙ったニバリの動きが呼び水となり、ルツェンコやディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ)、ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィズマ)らが次々とアタック。いずれも決定打にはならなかったが、残り10km以内の下りを攻めたジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック・セガフレード)が抜け出し、ここにカスパー・アスグリーン(デンマーク、ドゥクーニンク・クイックステップ)が合流。スプリント力に秀でるクラシックハンターコンビがフィニッシュを目指して猛然と飛ばした。
総合首位浮上を目指すストゥイヴェンが先頭固定で牽引し、ソニー・コルブレッリ(イタリア、バーレーン・メリダ)ら後続グループを寄せ付けない。残り200mでスプリントしたアスグリーンがステージ優勝を挙げ、大きく遅れたクリストフに代わってステージ2位のストゥイヴェンが目論見通りリーダージャージを手に入れた。
「事前に取り決めた作戦を完璧に実行できた。ステージ優勝という目標のために逃げに1名を送り込み、僕はじめ他選手はメイン集団内で、決定打を放つ直前まで脚を温存することができた。こんなにも完璧なチーム戦略をした上での勝利は格別だよ」と、チームにシーズン58勝目を届けたアスグリーンはアピールする。
「チャンスの光が見えたので手繰り寄せた。すぐにアスグリーンが追いついてきて”僕はステージ、君は総合成績を狙おう”と言ってきた。でもそれだけでは彼が本当にステージだけを狙っているのか、監督が(アスグリーンが)総合で遅れていると教えてくれるまで分からなかった」と語るのはストゥイヴェン。「もし僕が協調しなければ彼はアタックを止め、他のチームメイトにチャンスを譲ってしまう可能性もあった。だから僕が先頭を引っ張り続け、僕が総合、彼がステージを獲れるだけのリードを作り出した。瞬間的な判断が求められたけれど、その中で最良の結果と導き出すことができた。ひとまずは総合リーダーでいることを楽しみ、明日も守り抜きたい」と語っている。
ニーダーザクセン州ゲッティンゲンから、テューリンゲン州のアイゼナハを目指すドイツ・ツアー第3ステージのコース距離は190km。後半に至るまでほとんど平坦基調だが、残り40kmからは小さくも破壊力のある1.5km前後の登坂が合計4か所登場する。リーダージャージを着用するアレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、UAEチームエミレーツ)の言葉を借りれば、その難易度は「第2ステージよりもずっと厳しい」。
この日は序盤のアタック合戦を経て、ジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ)とマッズ・ペデルセン(デンマーク、トレック・セガフレード)、そしてミカ・ヘミング(ドイツ、ダウナー・アッコン)がエスケープ。3名は最大7分半のリードを得て逃げ、メイン集団ではリーダージャージキープに燃えるクリストフ擁するUAEチームエミレーツがコントロールを行った。
残り45kmを切ると、ロンバルディアに向けて調子を整えるアラフィリップがアタックを仕掛け、辛くも追従したペデルセンを引き連れながらペースアップ。メイン集団でもステージ優勝に向けて各チームが軒並みペースアップを行い、アップダウン区間で集団人数は僅か21名に絞られる。
この中には前日100km近い逃げを試みたレムコ・イヴェネプール(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ)やヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、バーレーン・メリダ)、アレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、アスタナ)といった強力なメンバーが含まれたが、赤いリーダージャージを着るクリストフの姿はなかった。
山岳ポイントを狙ったニバリの動きが呼び水となり、ルツェンコやディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ)、ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィズマ)らが次々とアタック。いずれも決定打にはならなかったが、残り10km以内の下りを攻めたジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック・セガフレード)が抜け出し、ここにカスパー・アスグリーン(デンマーク、ドゥクーニンク・クイックステップ)が合流。スプリント力に秀でるクラシックハンターコンビがフィニッシュを目指して猛然と飛ばした。
総合首位浮上を目指すストゥイヴェンが先頭固定で牽引し、ソニー・コルブレッリ(イタリア、バーレーン・メリダ)ら後続グループを寄せ付けない。残り200mでスプリントしたアスグリーンがステージ優勝を挙げ、大きく遅れたクリストフに代わってステージ2位のストゥイヴェンが目論見通りリーダージャージを手に入れた。
「事前に取り決めた作戦を完璧に実行できた。ステージ優勝という目標のために逃げに1名を送り込み、僕はじめ他選手はメイン集団内で、決定打を放つ直前まで脚を温存することができた。こんなにも完璧なチーム戦略をした上での勝利は格別だよ」と、チームにシーズン58勝目を届けたアスグリーンはアピールする。
「チャンスの光が見えたので手繰り寄せた。すぐにアスグリーンが追いついてきて”僕はステージ、君は総合成績を狙おう”と言ってきた。でもそれだけでは彼が本当にステージだけを狙っているのか、監督が(アスグリーンが)総合で遅れていると教えてくれるまで分からなかった」と語るのはストゥイヴェン。「もし僕が協調しなければ彼はアタックを止め、他のチームメイトにチャンスを譲ってしまう可能性もあった。だから僕が先頭を引っ張り続け、僕が総合、彼がステージを獲れるだけのリードを作り出した。瞬間的な判断が求められたけれど、その中で最良の結果と導き出すことができた。ひとまずは総合リーダーでいることを楽しみ、明日も守り抜きたい」と語っている。
ドイツ・ツアー2019第3ステージ結果
1位 | カスパー・アスグリーン(デンマーク、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 4:27:53 |
2位 | ジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック・セガフレード) | |
3位 | ソニー・コルブレッリ(イタリア、バーレーン・メリダ) | +0:00:17 |
4位 | イヴ・ランパールト(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ) | |
5位 | トムイェルト・スラフテル(オランダ、ディメンションデータ) | |
6位 | マルク・ヒルシ(スイス、サンウェブ) | |
7位 | トムス・スクインシュ(ラトビア、トレック・セガフレード) | |
8位 | イェンス・クークレール(ベルギー、ロット・スーダル) | |
9位 | ディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ) | |
10位 | ヨナタン・ナルバエス(アクアドル、モビスター) |
個人総合成績
1位 | ジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック・セガフレード) | 12:38:21 |
2位 | ソニー・コルブレッリ(イタリア、バーレーン・メリダ) | 0:00:13 |
3位 | アレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、アスタナ) | 0:00:18 |
4位 | イヴ・ランパールト(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 0:00:19 |
5位 | マルク・ヒルシ(スイス、サンウェブ) | 0:00:20 |
6位 | ディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ) | |
7位 | トムイェルト・スラフテル(オランダ、ディメンションデータ) | 0:00:21 |
8位 | ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィズマ) | 0:00:22 |
9位 | イェンス・クークレール(ベルギー、ロット・スーダル) | 0:00:23 |
10位 | トムス・スクインシュ(ラトビア、トレック・セガフレード) |
ポイント賞
1位 | アレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、UAEチームエミレーツ) | 27pts |
2位 | ジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック・セガフレード) | 24pts |
3位 | ソニー・コルブレッリ(イタリア、バーレーン・メリダ) | 22pts |
山岳賞
1位 | ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、バーレーン・メリダ) | 6pts |
2位 | レムコ・イヴェネプール(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 5spt |
3位 | ジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 5pts |
ヤングライダー賞
1位 | マルク・ヒルシ(スイス、サンウェブ) | 12:38:41 |
2位 | ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィズマ) | 0:00:02 |
3位 | ヨナタン・ナルバエス(アクアドル、モビスター) | 0:00:03 |
チーム総合成績
1位 | ドゥクーニンク・クイックステップ | 37:57:50 |
2位 | ディメンションデータ | 0:00:26 |
3位 | トレック・セガフレード | 0:02:30 |
text:So.Isobe
photo:CorVos
photo:CorVos