ピストカルチャーへの造詣が深いイタリアのチネリより、TUTTOをピックアップして紹介しよう。TUTTOはシティーコミューターやグラベルベイクにカスタマイズできる懐の深いスチールフレームだ。2020年モデルでは独特なマットオレンジカラーがラインアップに追加されている。



チネリ Tuttoチネリ Tutto
TUTTOはイタリア語で「全て」という名前が示すとおり様々なシチュエーションをカバーすることができるマルチパーパスな1台。元々MASH WORKというモデル名であった頃から様々な遊び方に対応できる自転車としてチネリファンより注目を集めており、2018年モデルでモデル名を切り替え現在に至るバイクである。

マルチパーパスバイクと呼ばれる理由は装着できるタイヤ幅が700×35Cまでと広く取られていることにある。スリックタイヤを履かせて街中をスポーティーに走るスタイルから、ブロックタイヤを装着しダートを気ままに走ることまで、様々なシチュエーションに合わせてタイヤを選択すると自ずと他のパーツのスタイルも決まってくるはずだ。

Tuttoのモデル名もフォークと同じパターンで彩られているTuttoのモデル名もフォークと同じパターンで彩られている 柿色で彩られた渋めのフレームに仕上がる柿色で彩られた渋めのフレームに仕上がる

BSA規格を採用したTuttoのBBシェルBSA規格を採用したTuttoのBBシェル フォークはピンクからブルーに変化するグラデーションデザインフォークはピンクからブルーに変化するグラデーションデザイン


フロントフォークにはラック用アイレットが設けられているため、日常の買い物用バイクとしても良いだろう。さらにベルトドライブのコンポーネントにも対応しており、あらゆるサイクリストのスタイルに合わせられそうだ。

車体のスペックが様々な遊び方をカバーしていることが特徴だが、フレームはシンプルに、フォークにチネリらしいアグレッシブなグラフィックとしたデザインも装着するパーツの幅を広げている。ストリート系のカラーパーツはもちろん、スポーティーなドロップハンドルやサドルなどを装着しても違和感なく仕上げることが可能だ。この自転車を選んだ人の好みが色濃く反映されるベース車体と言っても良いだろう。

2020年モデルではニューカラーがラインアップに追加される。シックな見た目のノットグレーで彩られる現行モデルに対し、2020年モデルは明るすぎない丁度よい塩梅のオレンジカラーで彩られることに。グラデーションでペイントされるフォークは、肩部分がピンク、エンドがブルーへと変化するパターンが採用されている。展開サイズはS、M、L、XL。価格は90,000円(税抜)。

ドロップハンドルで組み上げたサンプルバイクドロップハンドルで組み上げたサンプルバイク
Tuttoはフラットバー、ドロップハンドルどちらも似合うTuttoはフラットバー、ドロップハンドルどちらも似合う Tuttoは35mm幅のタイヤを飲み込むクリアランスを備えるTuttoは35mm幅のタイヤを飲み込むクリアランスを備える

フラットバーで組み上げたサンプルバイクフラットバーで組み上げたサンプルバイク


チネリ TOTTO
フレーム:コロンバス クロモリ
フォーク:コロンバス スチール
サイズ:S、M、L、XL
価格:90,000円(税抜)