インターハイ2日目は、男子の4kmチーム・パーシュートとチーム・スプリントの決勝が行われた。4kmチーム・パーシュートは岐南工業高校が昨年に続き連覇を達成。チーム・スプリントは福井県立科学技術高校が優勝した。


2日目も朝から青空が広がり、夏の日差しが照りつける2日目も朝から青空が広がり、夏の日差しが照りつける photo:Satoru Kato
沖縄県で開催されているインターハイ自転車競技。2日目は2つの団体種目の決勝から始まり、ケイリン、スクラッチ、スプリント、インディヴィデュアル・パーシュートの予選などが行われた。


チーム・スプリント決勝 福井県立科学技術高校が優勝

チーム・スプリント優勝 福井県立科学技術高校 1分4秒187チーム・スプリント優勝 福井県立科学技術高校 1分4秒187 photo:Satoru Kato
チーム・スプリント2位 取手第一高校 1分4秒958チーム・スプリント2位 取手第一高校 1分4秒958 photo:Satoru Katoチームスプリント3位 九州学院高校 1分4秒704チームスプリント3位 九州学院高校 1分4秒704 photo:Satoru Kato

チームスプリントは初日に行われた予選の上位2校、福井県立科学技術高校(以下福井科技高校)と取手第一高校の決勝が行われた。福井科技高校は予選タイムを上回る1分4秒187を出し、取手第一高校を圧倒して優勝を決めた。

チームスプリント優勝の福井科技高校のメンバーをコーチがガッツポーズで迎えるチームスプリント優勝の福井科技高校のメンバーをコーチがガッツポーズで迎える photo:Satoru Katoチーム・スプリント優勝の福井県立科学技術高校のメンバーチーム・スプリント優勝の福井県立科学技術高校のメンバー photo:Satoru Kato

福井科技高校 市田・竹澤・竹村 コメント

「人数が少ない3年生の3人で勝てて報われた感じがします。1年以上前からこの種目で優勝したいと思っていたので、とても嬉しいです。予選は少し失敗しながらも1位通過出来たので、決勝ではそれを修正すれば優勝を狙えるという自信があった。このあとも個人種目に出るので、それぞれで優勝を目指します」
男子チームスプリント 結果(333m×3 5位以下は予選時のタイム)
1位 福井県立科学技術高校(市田、竹澤、竹村) 1分4秒187
2位 取手第一高校(木村、吉岡、中島) 1分4秒958
3位 九州学院(入江、松本、中山) 1分4秒704
4位 東北高校(菊地、菅野、高木) 1分4秒892
5位 岐阜第一高校(石田、児玉、村瀬) 1分4秒976
6位 高松工芸高校(金子、上野、原) 1分5秒435
7位 横浜高校(伊澤、大橋真、大橋泰) 1分5秒784
8位 平工業高校(三神、芹沢、遠藤) 1分5秒874


4kmチーム・パーシュート決勝 北桑田高校の落車で岐南工業高校が優勝

4kmチーム・パーシュート決勝を走る岐南工業高校4kmチーム・パーシュート決勝を走る岐南工業高校 photo:Satoru Kato
4kmチーム・パーシュート決勝を走る北桑田高校4kmチーム・パーシュート決勝を走る北桑田高校 photo:Satoru Kato4kmチーム・パーシュート3位 松山城南高校 4分29秒0384kmチーム・パーシュート3位 松山城南高校 4分29秒038 photo:Satoru Kato

岐南工業高校と北桑田高校の決勝戦となった4kmチーム・パーシュート。前半は北桑田高校がハイペースで周回し、ストレートで岐南工業高校の背後が見える位置まで迫る。後半に入り、岐南工業高校がペースアップすると、元の半周差に戻り始める。その直後、北桑田高校がホームストレートから1コーナーに差し掛かったところで2走以降の3名が落車。北桑田高校は再スタートできず、岐南工業高校の優勝が決まった。

4kmチーム・パーシュート 連覇を達成した岐南工業高校のメンバー4kmチーム・パーシュート 連覇を達成した岐南工業高校のメンバー photo:Satoru Kato
岐南工業高校 安達・田中・塩谷・三嶋 コメント

「昨年とはまったく違うメンバーで臨み、決勝は4分22秒台を目標として走りました。作戦通り、後半勝負でペースアップしていきましたが、こういう形で終わってしまい不完全燃焼な感じがあります。結果として優勝ということになり、実感はあまり無いのですが、良かったと思います。この後の個人種目も力を合わせ、総合優勝を目指します」
4kmチームパーシュート 結果(5位以下は予選時のタイム)
1位 岐南工業高校(安達、田中、塩谷、三嶋)
2位 北桑田高校(川村、小池、四宮、岡本) DNF
3位 松山城南高校(北宅、渡邉、大仲、佐藤) 4分29秒038
4位 岡山工業高校(小西、吉房、柏野、橋本) 4分30秒550
5位 祐誠高校(堀川、樽見、安達、横溝) 4分32秒493
6位 八王子桑志高校(北林、宇田川、留目、西本) 4分32秒764
7位 榛生昇陽高校(中西、高原、岩田、山下) 4分33秒250
8位 氷見高校(中村、林、北嶋、坂井) 4分33秒960


個人種目は明日の決勝へ

女子ケイリン予選 飯田風音(川越工業高校)が連覇に向けて1位で予選通過女子ケイリン予選 飯田風音(川越工業高校)が連覇に向けて1位で予選通過 photo:Satoru Kato女子2kmインディビデュアル・パーシュート予選1位 石田唯(北桑田高校)2分35秒130女子2kmインディビデュアル・パーシュート予選1位 石田唯(北桑田高校)2分35秒130 photo:Satoru Kato

男女の個人種目は明日の決勝に向けて予選などが行われた。

女子のケイリンは予選が行われ、昨年優勝の飯田風音(川越工業高校、埼玉)が予選1組で1位通過。連覇に向け好スタートを切った。一方、2kmインディビデュアル・パーシュート予選では、石田唯(北桑田高校、京都)が、2分35秒130で1位。2位の増田たま(筑波大坂戸高校、埼玉)と決勝で対戦する。

スクラッチ予選1組 地元北中城高校の玉城翔太が逃げ切りスクラッチ予選1組 地元北中城高校の玉城翔太が逃げ切り photo:Satoru Kato男子3kmインディビデュアル・パーシュート予選1位 安達光伸(岐南工業高校) 3分28秒913男子3kmインディビデュアル・パーシュート予選1位 安達光伸(岐南工業高校) 3分28秒913 photo:Satoru Kato

男子スクラッチは予選の3組が行われ、1組に出場した地元北中城高校の玉城翔太が逃げ切って1位となり、会場を盛り上げた。

男子の3kmインディビデュアル・パーシュート予選では、チーム・パーシュートで優勝した岐南工業高校の安達光伸が3分28秒913で1位。2位の山田拓海(榛生昇陽高校、奈良)との決勝戦に2冠がかかる。

スプリント1/2決勝 1組 日高裕太(静岡北高校・写真左)と児玉虎之介(岐阜第一高校)が対戦スプリント1/2決勝 1組 日高裕太(静岡北高校・写真左)と児玉虎之介(岐阜第一高校)が対戦 photo:Satoru Katoスプリント1/2決勝 2組 太田彪馬(小松島西高校・写真右)と中山遼太郎(九州学院高校)スプリント1/2決勝 2組 太田彪馬(小松島西高校・写真右)と中山遼太郎(九州学院高校) photo:Satoru Kato

スプリントは1/2決勝(準決勝)までが行われた。日高裕太(静岡北高校、静岡)と、児玉虎之介(岐阜第一高校、岐阜)の対戦となった1組は、日高が2連勝。太田彪馬(小松島西高校、徳島)と中山遼太郎(九州学院高校、熊本)が対戦した2組は3回戦までもつれ、太田が勝ち上がった。

明日はトラック種目最終日。今年のトラック種目総合優勝はどの学校が勝ち取るか?

text&photo:Satoru Kato