全国高等学校体育大会、通称インターハイの自転車競技が、7月30日(火)に沖縄県で開幕した。初日は女子500mタイムトライアルの決勝が行われ、田中夢菜(千原台高校、熊本)が優勝。令和最初のインターハイ勝者となった。


沖縄市の沖縄県総合運動公園にある1周333mの自転車競技場がインターハイの舞台沖縄市の沖縄県総合運動公園にある1周333mの自転車競技場がインターハイの舞台 photo:Satoru Kato
今年のインターハイは「南部九州総体」として、鹿児島県、熊本県、宮崎県、沖縄県で各種目が開催される(ヨットのみ和歌山県開催)。沖縄県で開催される自転車競技は、トラック種目が7月30日から8月1日の3日間、ロードが8月2日に行われる。沖縄でのインターハイは2010年以来9年ぶりの開催だ。会場は、トラック競技は沖縄市にある沖縄県総合運動公園の1周333mの自転車競技場、ロードはツール・ド・おきなわでおなじみの名護市で行われる。

関東地方はやっと梅雨明けしたが、沖縄県は6月末に梅雨明け済み。朝から南国の青空が広がり、沖縄本島各地で今年の最高気温を記録する暑さとなった。

初日は女子500mタイムトライアルの決勝と、男子の団体種目であるチームスプリントと4kmチーム・パーシュートの予選などが行われた。


女子500mタイムトライアル 田中夢菜が優勝

女子500mタイムトライアル優勝 田中夢菜(千原台高校) 37秒094女子500mタイムトライアル優勝 田中夢菜(千原台高校) 37秒094 photo:Satoru Kato
女子500mタイムトライアル2位 金田舞夏(祐誠高校) 37秒818女子500mタイムトライアル2位 金田舞夏(祐誠高校) 37秒818 photo:Satoru Kato女子500mタイムトライアル 3位 藤原春陽(小松島西高校) 38秒467女子500mタイムトライアル 3位 藤原春陽(小松島西高校) 38秒467 photo:Satoru Kato

スタンディングスタートからトラック約1周半のタイムを競う女子500mタイムトライアル。トップは37秒台の争いとなり、37秒094をマークした千原台高校の田中夢菜(ゆうな)が優勝した。

高校2年の昨年、ハンドボールから自転車競技に転向したという田中。500mの自己ベストを出しての優勝だが、「優勝したのは嬉しいけれど、昨年優勝した岩元杏奈さん(現・日体大)が出した36秒9という記録を超えられなかったことは悔しいです」と話す。「8月14日から世界選手権に行くので、そこでジュニアの新記録を出したい」と、次の目標に切り替えた。

女子500mタイムトライアル 表彰式女子500mタイムトライアル 表彰式 photo:Satoru Kato女子500mタイムトライアル優勝の田中夢菜(千原台高校)女子500mタイムトライアル優勝の田中夢菜(千原台高校) photo:Satoru Kato

女子500mタイムトライアル 結果
1位 田中夢菜(千原台高校、熊本) 37秒094
2位 金田舞夏(祐誠高校、福岡) 37秒818
3位 藤原春陽(小松島西高校、徳島) 38秒467
4位 岩元美佳(都城工業高校、宮崎) 38秒625
5位 大野風貴芽(岐阜第一高校、岐阜) 38秒863
6位 神戸暖稀羽(函館大谷高校、北海道) 39秒389


1分4秒台の争いとなった男子チーム・スプリント予選

チームスプリント予選1位 福井科技高校 1分4秒412チームスプリント予選1位 福井科技高校 1分4秒412 photo:Satoru Kato
チームスプリント予選2位 取手第一高校 1分4秒744チームスプリント予選2位 取手第一高校 1分4秒744 photo:Satoru Katoチームスプリント予選3位 東北高校 1分4秒857チームスプリント予選3位 東北高校 1分4秒857 photo:Satoru Kato

団体種目のひとつ、チーム・スプリントの予選は、大会記録こそ出なかったものの、上位5校が1分4秒台というハイレベルな争いとなった。予選1位の福井科技高校と、2位の取手第一高校が明日の決勝で対戦する。この種目で昨年優勝した九州学院高校は予選4位となり、3位決定戦で東北高校と対戦する。
男子チームスプリント予選 結果(333m×3)
1位 福井科技高校(市田、竹澤、竹村) 1分4秒412
2位 取手第一高校(木村、吉岡、中島) 1分4秒744
3位 東北高校(菊地、菅野、高木) 1分4秒857
4位 九州学院高校(入江、松本、中山) 1分4秒885


4kmチーム・パーシュート 岐南工業高校連覇なるか

4kmチーム・パーシュート予選1位 岐南工業高校 3人でフィニッシュ 4分24秒9944kmチーム・パーシュート予選1位 岐南工業高校 3人でフィニッシュ 4分24秒994 photo:Satoru Kato
4kmチーム・パーシュート予選2位 北桑田高校 終盤に1人を切り離す 4分27秒3024kmチーム・パーシュート予選2位 北桑田高校 終盤に1人を切り離す 4分27秒302 photo:Satoru Kato4kmチーム・パーシュート予選3位 松山城南高校 4分30秒9144kmチーム・パーシュート予選3位 松山城南高校 4分30秒914 photo:Satoru Kato

もうひとつの団体種目である4kmチーム・パーシュートの予選も行われた。昨年優勝した岐南工業高校が4分24秒994で予選1位となり、予選2位の北桑田高校と明日の決勝戦で対戦する。予選3位の松山城南高校と、同4位の岡山工業高校が3位決定戦で対戦する。
4kmチームパーシュート予選 結果
1位 岐南工業高校(安達、田中、塩谷、三嶋) 4分24秒994
2位 北桑田高校(川村、小池、四宮、岡本) 4分27秒302
3位 松山城南高校(北宅、渡邉、大仲、佐藤) 4分30秒914
4位 岡山工業高校(小西、吉房、柏野、橋本) 4分31秒765
text&photo:Satoru Kato