2019年のツール・ド・フランスがベルギーで開幕。小集団スプリントを制し、オランダ人選手として30年ぶりのマイヨジョーヌを獲得したテウニッセン、僅差で破れたサガン、落車に見舞われた総合候補のフルサングやトーマスら、初日を終えた選手たちのコメントを紹介します。



ステージ1位&総合1位、ポイント賞 マイク・テウニッセン(オランダ、ユンボ・ヴィズマ)

マイク・テウニッセン(オランダ、ユンボ・ヴィズマ)がマイヨジョーヌ獲得マイク・テウニッセン(オランダ、ユンボ・ヴィズマ)がマイヨジョーヌ獲得 photo:Makoto.AYANO
ディラン(フルーネウェーヘン)が落車したときに、最初からのプランはなくなってしまった。彼の落車ははっきりとは見えなかったけど、落車がわかったときには自分はまだスプリントする余力はあった。スプリントのための仕事もあまりしてなかったこともあって、自分はかなりフレッシュだと感じていた。ワウト(ファンアールト)もまだ一緒だった。ディランの代わりにステージ優勝したことを彼に喜んでもらいたい。自分の身になにが起きたかを理解するには、もう2〜3日ほどかかりそうだ。とくにこのマイヨジョーヌについては。それから、ぼくたちには、まだチームとしての大きな目標が明日に残っている。(ツール・ド・フランス公式サイト)

本当に予想外だ。ウソじゃないかな。スペシャルの一言に尽きる。自分たちが何ヶ月もハードに仕事してきたのは、このレースでのディラン(フルーネウェーヘン)のスプリントのためだ。彼の落車の後で、チームのプランはすぐに切り替わった。自分の前には選手たちがひしめきあいながらスピードを維持していて、自分はただサガンより速く走ることだけに集中した。このツールで、彼らに勝ってステージ優勝できたことは驚きでしかない。自分の子供のころの夢だった。そして、それが起きた。現実になった……このことをうまく表現する言葉が見つからない。(チーム公式サイト)

ステージ2位 ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)

マイク・テウニッセン(オランダ、ユンボ・ヴィズマ)がペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)を交わすマイク・テウニッセン(オランダ、ユンボ・ヴィズマ)がペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)を交わす photo:Makoto.AYANO
いつもと同じようにツール・ド・フランスの第1ステージはせわしない。序盤に4人の選手が逃げて、チームメイトたちは彼らをコントロールしようと動いていた。大きなポイントとなったのは中間スプリントポイントの何キロか前の地点。石畳区間に入ったときに、ボーラ・ハンスグローエがチームとして加速したことで、集団が分裂し、逃げを捕まえたうえに、自分に20ポイントを獲得する機会をもらえたことだった。

その後、集団ではナーバスな落車があったものの、チームは最後1キロまで力強いペースで走った。集団スプリントでは良い位置取りもできたし、調子も良かった。ちょっと不思議だったのは、ゴールの300メートル前でみんなが動きを止めたように思えたことだ。あそこで加速してベストを尽くして、写真判定に持ち込まれた。ほんの数センチの差だった。これもレースのスプリント勝負の要素のひとつだ。僅差が勝負を決することもある。ツール・ド・フランスは始まったばかり。これからの3週間のステージでも健闘するつもりだ。

ステージ3位&新人賞 カレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・スーダル)

新人賞ジャージはカレブ・ユアン(ロット・スーダル)の手に新人賞ジャージはカレブ・ユアン(ロット・スーダル)の手に photo:Makoto.AYANO
もちろん今日の勝利を狙っていた。ぼくたちがスプリント勝負をして、マイヨジョーヌを獲得できるステージが毎日あるわけじゃないから、がっかりしている。でも、今日の最後の結果が新人賞ジャージだったのは、せめてもの慰めだ。

誰もが勝ちを狙っていた。選手たちがひしめきあっていて、まともに牽いているところはなかった。誰もがスプリンターのようだった。そんな中をゴールまで通り抜けるのは大変だった。残り500メートルで登り口にさしかかったときには、もっと前にいるべきだった。もっと早く動くべきだったと思うし、今日は勝負できるだけの脚もあったのは確実だった。でも、残念ながら、最後に勝つことはできなかった。

山岳賞 グレッグ・ファンアーフェルマート(ベルギー、CCCチーム)

ミュール・ド・グラモンでアタックするグレッグ・ファンアーフェルマート(ベルギー、CCCチーム)ミュール・ド・グラモンでアタックするグレッグ・ファンアーフェルマート(ベルギー、CCCチーム) photo:Makoto.AYANO
去年、ツールの今大会のベルギーでの地図が発表されたときに、この最初の「ミュール」の頂上を狙うことに決めた。自分の国で目標をやり遂げることは、いつだって素晴らしい。大勢の観客がいて雰囲気に圧倒されたけど、最初の山岳王になるために力強くペダルを踏んだ。クサンドロ・ムーリッセ(ベルギー、ワンティ・グループゴベール)のことは少し警戒していた。この水玉ジャージをなんとか獲得できてとてもうれしい。でも、明日からこのジャージを守るつもりはない。次に狙うのはステージ優勝だけだ。

敢闘賞 ステファヌ・ロセット(フランス、コフィディス)

いつもなら7月はラジオやテレビでこのツールを楽しんでいた。この場にいて、ツール・ド・フランスの今日のレースの最後に、こういった賞を獲得できるなんてすごい。良いスタートが切れた。本当は早い段階で逃げを決めようとしたいけど、動きをうまく読めなかった。集団が逃げグループを吸収したときに、自分の脚はフレッシュだったし、ピリピリした最後は迎えたくなかった。前方で走るのは、とても快適だった。

終盤に落車を喫したヤコブ・フルサング(デンマーク、アスタナ)

落車したヤコブ・フルサング(デンマーク、アスタナ)が集団復帰を目指す落車したヤコブ・フルサング(デンマーク、アスタナ)が集団復帰を目指す photo:Luca Bettini
(残り20キロでの落車について)ツールのスタートとしては望ましくないのはわかっている。でも、少なくとも骨折ではなかったので、レースを続けることはできる。まだたくさんのステージがあるし、この落車でツールが終わってしまったわけではない。明日のチーム・タイムトライアルは確かに厳しいだろう。明日の朝の自分の調子を確かめてから、できる限りのベストを尽くすつもりだ。

落車に巻き込まれたゲラント・トーマス(イギリス、チームイネオス)

(残り1キロでの落車について)問題ない。ぶつかったときはかなり低速だったので、充分なスペースを作って、深刻な落車を回避したけど、自分のまわりには防護柵がどこにもなかった。色々なことはあるけど、大事なのはまったくダメージがなかったことだ──自転車がぶつかって、ぼくはひっくり返っただけだった。

集団内でミュール・ド・グラモンを駆け上がるゲラント・トーマス(イギリス、チームイネオス)集団内でミュール・ド・グラモンを駆け上がるゲラント・トーマス(イギリス、チームイネオス) (c)CorVos
調子の良いままチームメイトたちの元に戻れたのは良かった。このチームは本当にうまく一緒に走れているし、つねに前方に位置取りしている。コミュニケーションも取れているし、有利な状況でスタートした。これからもこの状況を続けていきたい。この最初の週は、うまく乗り切ることだけを考えたい。

明日はとても重要な日──チーム・タイムトライアルの日だ。できれば、今晩はよく眠って、明日に充分に備えたい。100パーセントの力でステージ優勝を狙いたいが、強豪チームも多い。



※ソースは現地取材、記者会見、チーム公式ウェブサイト、選手個人のウェブサイトおよびTwitter、Facebookなど。

translation & text: Seiya.YAMASAKI
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