ツール・ド・熊野の第1ステージが、和歌山県新宮市の赤木川清流コースで行われ、序盤から先行した19人でのスプリント勝負を制したオールイス・アルベルト・アウラール(マトリックスパワータグ)が優勝。個人総合首位に立った。


澄んだ水の赤木川を渡る集団澄んだ水の赤木川を渡る集団 photo:Satoru Kato
新宮市役所前に揃った3賞ジャージ新宮市役所前に揃った3賞ジャージ photo:Satoru Kato沿道からお手製のボードで応援沿道からお手製のボードで応援 photo:Satoru Kato

ツール・ド・熊野2日目からはロードレースのステージが行われる。第1ステージは、新宮市役所前をパレードスタートし、新宮市内を流れる熊野川の支流・赤木川沿いに設定された周回コースを使用してのレースだ。

このステージのトピックは、3級山岳の登り部分を含む約1kmが新たに追加設定されたこと。これにより1周の距離が17.2kmとなり、レース距離は100.4kmとなった。元々山岳賞が設定されていた区間は車1台がギリギリ通れるほどの道幅で集団が長く伸ばされる区間だったが、今回新たに追加された区間はヘアピンコーナーの下りを含んでおり、選手にとってはいやらしい部分だ。

前日の晴れから一転し、この日は朝から曇り。レースがスタートすると晴れ間が見えることもあったが、青空が広がるほどにはならず。その分暑さは和らいだ1日となった。

レース序盤に形成された4人の先頭集団レース序盤に形成された4人の先頭集団 photo:Satoru Kato2周目 メイン集団から数名を連れてフランシスコ・マンセボが前を追う2周目 メイン集団から数名を連れてフランシスコ・マンセボが前を追う photo:Satoru Kato

周回コースに入り、リアルスタート直後からアタックが繰り返される中から、中井唯晶(シマノレーシング)、草場啓吾(愛三工業レーシングチーム)、エミール・ディマ(ジョッティ・ヴィクトリア)、チョン・フンミン(ソウルサイクリングチーム)の4人が先行する。

2周目、30秒後方のメイン集団から、フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ)が飛び出し、チームメイトのオールイス・アルベルト・アウラールと安原大貴に加え、岡篤志(宇都宮ブリッツェン)、平塚吉光(チームブリヂストンサイクリング)らが追従。さらにホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)、横山航太(シマノレーシング)、新城雄大、山本大喜(以上キナンサイクリングチーム)、ベンジャミ・プラデス、サム・クローム(以上チーム右京)らが追従して16人の追走集団が形成される。

オールイス・アルベルト・アウラール(マトリックスパワータグ)が前を引く先頭集団オールイス・アルベルト・アウラール(マトリックスパワータグ)が前を引く先頭集団 photo:Satoru Kato
中井唯晶(シマノレーシング)を先頭にトンネルの中を行く先頭集団中井唯晶(シマノレーシング)を先頭にトンネルの中を行く先頭集団 photo:Satoru Kato4名を送り込んだマトリックスパワータグが先頭集団のペースをつくっていく4名を送り込んだマトリックスパワータグが先頭集団のペースをつくっていく photo:Satoru Kato

先頭集団からは草場が遅れて追走集団に合流。その後追走集団は差を詰め、3周目に先頭集団に追いつき、新たに20人の先頭集団となる。強力なメンバーが揃った先頭集団と、追走の意思がまとまらないメイン集団との差は一気に3分まで開き、レース終盤にかけて6分以上まで開く。リーダージャージを着た沢田桂太郎もメイン集団に取り残され、首位交代が決定的となる。最終周回を前に8人が追走集団を形成するが、2分30秒差まで縮めるにとどまり、勝負は先頭集団に絞られた。

登りスプリント勝負 前に出てきたオールイス・アルベルト・アウラール(マトリックスパワータグ)登りスプリント勝負 前に出てきたオールイス・アルベルト・アウラール(マトリックスパワータグ) photo:Satoru Kato
オールイス・アルベルト・アウラール(マトリックスパワータグ)が第1ステージ優勝オールイス・アルベルト・アウラール(マトリックスパワータグ)が第1ステージ優勝 photo:Satoru Kato
19人となった先頭集団は、そのまま最後のスプリント勝負へ。残り200mの登りストレートに先頭で現れたのはアウラール。フィニッシュラインを越える前にウィニングポーズを決めるほどの余裕を見せてステージ優勝した。アウラールは個人総合とポイント賞で首位となり、安原が山岳賞を獲ったため、マトリックスパワータグが3賞を獲得した。

オールイス・アルベルト・アウラール(マトリックスパワータグ)が個人総合首位オールイス・アルベルト・アウラール(マトリックスパワータグ)が個人総合首位 photo:Satoru Kato山岳賞表彰式 親子で登壇山岳賞表彰式 親子で登壇 photo:Satoru Kato

表彰式で、山岳コースとなる翌日の第2ステージについて聞かれると「どうかな?」と答えたアウラール。安原監督は「オールイスを勝たせるためにマンセボも働いている。スペイン遠征の疲れがあった大貴も調子が上がってきたし、明日もこの調子で行きたい」と語った。

第1ステージ 表彰式第1ステージ 表彰式 photo:Satoru Katoリーダージャージを着た沢田桂太郎(チームブリヂストンサイクリング)は遅れてフィニッシュリーダージャージを着た沢田桂太郎(チームブリヂストンサイクリング)は遅れてフィニッシュ photo:Satoru Kato

一方、2位の岡は「コースが変わってテクニカルセクションが長くなって、昨年よりも一列になる区間が長くなったので危ないと思っていた。でも1周目から逃げが決まったのでペースが落ち着くかなと思っていたら、マンセボ選手筆頭にマトリックスパワータグが攻撃に出てきた。チームは集団の後ろに下がっていたところだったので、ギリギリのところで1人で追いついた。マトリックスの4人がペースを維持したので逃げ切ることになり、最後はスプリントに挑戦したが、アシストもなく風上から上がって足を使ってしまったこともあり、オールイス選手に行かれてしまった」とレースを振り返る。

「チームとしては総合優勝よりもステージ優勝狙いだったが、これで総合を狙える選手が絞られたので、自分にもチャンスがあるかなと思っている。今日遅れてしまった選手が明日は攻撃してくると思うので、耐えて最後に残れるようにしたい」と、翌日以降の目標を語った。



ツール・ド・熊野名物 表彰式後の餅まきに集まった子供達ツール・ド・熊野名物 表彰式後の餅まきに集まった子供達 photo:Satoru Kato思いのほか大差がつく結果となった第1ステージ。岡が話した通り、マトリックスパワータグの意表をつく攻撃により、個人総合優勝争いは上位19名に絞られたと言って良いだろう。

明日の第2ステージは、日本屈指の難コースである熊野山岳。個人総合優勝争いのチームと、ステージ優勝狙いのチームの思惑が複雑に絡んだレースとなるか。
ツール・ド・熊野 第1ステージ・赤木川清流 結果(100.4km)
1位オールイス・アルベルト・アウラール(ベネズエラ、マトリックスパワータグ)2時間12分23秒
2位岡 篤志(宇都宮ブリッツェン)+0秒
3位中井唯晶(シマノレーシング)
4位ユーセフ・レグイグイ(アルジェリア、トレンガヌ・INC・TSG・サイクリングチーム)
5位コービン・ストロング(ニュージーランド、セントジョージコンチネンタルサイクリングチーム)
6位ホセ・ビセンテ・トリビオ(スペイン、マトリックスパワータグ)
個人総合成績(第1ステージ 終了時)
1位オールイス・アルベルト・アウラール(ベネズエラ、マトリックスパワータグ)2時間13分3秒
2位岡 篤志(宇都宮ブリッツェン)+5秒
3位中井唯晶(シマノレーシング)+7秒
4位ブレイク・クイック(オーストラリア、セントジョージコンチネンタルサイクリングチーム)+9秒
5位ユーセフ・レグイグイ(アルジェリア、トレンガヌ・INC・TSG・サイクリングチーム)+10秒
6位コービン・ストロング(ニュージーランド、セントジョージコンチネンタルサイクリングチーム)+11秒
ポイント賞(第1ステージ 終了時)
1位オールイス・アルベルト・アウラール(ベネズエラ、マトリックスパワータグ)32p
2位岡篤志(宇都宮ブリッツェン)20p
3位ユーセフ・レグイグイ(アルジェリア、トレンガヌ・INC・TSG・サイクリングチーム)18p
山岳賞(第1ステージ 終了時)
1位安原大貴(マトリックスパワータグ)2p
2位エミール・ディマ(ルーマニア、ジョッティ・ヴィクトリア)2p
3位横山航太(シマノレーシング)1p
チーム総合(第1ステージ 終了時)
1位マトリックスパワータグ6時間37分9秒
2位セントジョージコンチネンタルサイクリングチーム+0秒
3位シマノレーシング+2分30秒
text&photo:Satoru Kato
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