ツール・ド・ランカウイ第7ステージは大会5回目の集団スプリントで決着。プロ2年目のシモーネ・ベヴィラクア(イタリア、ネーリソットリ・セッライタリア・KTM)が嬉しいキャリア初勝利を挙げた。



沿道の応援を受けながら走る選手たち沿道の応援を受けながら走る選手たち (c)CorVos
終盤戦に入ったツール・ド・ランカウイ(UCI2.HC)第7ステージの舞台は、マレー半島から海を渡り、大会名称でもあるアンダマン海にあるランカウイ島を駆け巡るフラットステージ。島内には標高881mのラヤ山があるが、カテゴリー山岳は序盤と中盤に3級山岳が用意されているのみ。107kmというショートステージだけにスタートからアタック合戦が活性化した。

序盤に形成された逃げグループには総合上位勢2名が含まれたため、増田成幸の総合5位を守りたい日本ナショナルチームが積極的にメイン集団を牽引する。タイム差は1分台後半〜2分程度で推移し、マッテオ・ペルッキ(イタリア)の3連勝を狙うアンドローニジョカトリ・シデルメクがスピードアップしたことで最後まで逃げたメンバーを10kmを切ってからキャッチ。カウンターで1名が飛び出したものの決まらず、集団スプリント体制のまま最終ストレートを駆け抜けた。

プロ初勝利を飾ったシモーネ・ベヴィラクア(イタリア、ネーリソットリ・セッライタリア・KTM)プロ初勝利を飾ったシモーネ・ベヴィラクア(イタリア、ネーリソットリ・セッライタリア・KTM) (c)CorVos
ステージトップスリー表彰台ステージトップスリー表彰台 (c)CorVos
ゴール勝負を制したのはペルッキではなく、ランカウイ25勝目を狙ったアンドレア・グアルディーニ(イタリア、バルディアーニ・CSF)でもなく、22歳のシモーネ・ベヴィラクア(イタリア、ネーリソットリ・セッライタリア・KTM)。プロ2年目のイタリアンスプリンターが嬉しいキャリア初勝利を挙げた。

総合首位のベンジャミン・ダイボール(オーストラリア、チームサプラサイクリング)は危なげなくフィニッシュしたが、総合2位のエルナン・アギーレ(コロンビア、インタープロサイクリングアカデミー)が遅れたため、総合4位にダウンしている。
ツール・ド・ランカウイ2019第7ステージ結果
1位 シモーネ・ベヴィラクア(イタリア、ネーリソットリ・セッライタリア・KTM) 2h17'59"
2位 シャラランポス・カストランタス(ギリシャ、ブルネイコンチネンタルチーム)
3位 クレイグ・ウィギンス(オーストラリア、セントジョージコンチネンタル)
4位 ミカエル・ブレシアーニ(イタリア、バルディアーニ・CSF)
5位 マッテオ・ペルッキ(イタリア、アンドローニジョカトリ・シデルメク)
個人総合成績
1位 ベンジャミン・ダイボール(オーストラリア、チームサプラサイクリング) 26h58'11"
2位 キーガン・スワーブル(アメリカ、フロイズ・プロサイクリング) +50"
3位 ヴァディム・プロンスキー(カザフスタン、ヴィノ・アスタナモータース) +1'05"
4位 エルナン・アギーレ(コロンビア、インタープロサイクリングアカデミー) +1'07"
5位 増田成幸(日本、日本ナショナルチーム) +1'29"
ポイント賞
1位 トラヴィス・マケイブ(アメリカ、フロイズ・プロサイクリング) 80pts
2位 モハメドハリフ・サレー(マレーシア、トレンガヌサイクリングチーム) 62pts
3位 マッテオ・ペルッキ(イタリア、アンドローニジョカトリ・シデルメク) 55pts
山岳賞
1位 アンガス・リヨンズ(オーストラリア、オリヴァーズリアルフード) 59pts
2位 マーカス・カーリー(オーストラリア、チームサプラサイクリング) 25pts
3位 エルナン・アギーレ(コロンビア、インタープロサイクリングアカデミー) 22pts
チーム総合成績
1位 フロイズ・プロサイクリング 81h01'14"
2位 チームサプラサイクリング +1'08"
3位 ヴィノ・アスタナモータース +3'59"
text:So.Isobe
photo:CorVos

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