2019/03/18(月) - 08:52
Jプロツアー第2戦の「修善寺ロードレースDay-2」が、前日の開幕戦に続き日本サイクルスポーツセンターで開催され、フランシスコ・マンセボが優勝。アイラン・フェルナンデスが2位に入ってワン・ツーフィニッシュを達成した。女子のFクラスタも行われ、伊藤優以(Team ZERO UNO FRONTIER)が優勝した。
開幕2連戦の修善寺ラウンド2日目は、JプロツアーとE2、E3、女子のFクラスタが行われた。
Jプロツアーは初日の倍の距離を走る120km。登りと下りしかないと言われる日本サイクルスポーツセンターの5kmサーキットを24周するハードなレースだ。
朝から青空が広がっていたものの、Jプロツアーがスタートする午前10時30分が近づくと雲が広がり、冷たく強めの風が吹きはじめる。会場近くの三島市では気温が15℃近くまで上がったようだが、体感では10℃前後の寒さの中でのレースとなった。
マンセボが2度目のワン・ツーフィニッシュでJプロツアー2勝目
スタート直後のアタック合戦に、フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ)自ら参戦。3周目にはマンセボや初日優勝のオールイス・アルベルト・アウラール(マトリックスパワータグ)を含む15名前後の集団が先行する。後続集団との差は1分前後まで開くものの、長続きせずに集団が吸収する。
6周目、湊諒(シマノレーシング )が単独で飛び出したのをきっかけに、12名の逃げ集団が形成される。メンバーは、湊、木村圭佑、横山航太、中田拓也(以上シマノレーシング)、フランシスコ・マンセボ、アイラン・フェルナンデス(以上マトリックスパワータグ)、石橋学、平塚吉光(チームブリヂストンサイクリング )、岡篤志(宇都宮ブリッツェン)、織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)、吉岡直哉、横塚浩平(チーム右京)。メイン集団との差は最大で4分まで開く。
レースが後半に入ると、マンセボが逃げ集団をふるいにかける。14周目、最終コーナーからの登りでマンセボが加速。アイランと吉岡が続いて3名が先行する。反応したがつききれなかった中田と、横山、織田、石橋、平塚の5名が第2集団を形成するが、先行する3名との差は1分以上開く。
20周目、先行する3名から吉岡が脱落。マンセボとアイランはそのまま2人でフィニッシュを目指す。この時点で後続に追う勢いはなく、メイン集団がタイムアウトで除外されたため、2人の脅威となる集団はコース上に無くなった。
フィニッシュ前に姿を現した2人は手を取り合ってワン・ツーフィニッシュをアピール。最後はアイランが譲る形でマンセボが先着。昨年の最終戦、南魚沼での経済産業大臣旗ロードレース以来となるJプロツアー2勝目を挙げた。
「スタートからアタックが続いて速いスピードでハードなレースだった。レース中盤から逃げて最後はアイランと2人になって勝つことができたけれど、100kmのレースにしてはアップダウンが多くてとにかくハードなレースだった」と話すマンセボ。実は昨日のレースはトラブルで膝を痛めていた。
「自転車のトラブルもあって、昨日はちょっと膝を痛めてしまった。自転車はちゃんと直してもらったから今日は完璧だったし、膝もだいぶ良くなった。次はツール・ド・とちぎに出場する。強いチームメイトと一緒に良い結果を出したい」と語った。
3位 横山航太コメント
「昨日のレースがチームとしても僕としても不本意な結果だったので、今日は気を引き締めて行きました。勝ち逃げとなった集団に4人乗ることができて良い展開になったのですが、マンセボ選手が強すぎて力負けしてしましました。そこは今後ちゃんと勝負できるように、僕自身もチームも力をつけていけるようにしたいです。来週はツール・ド・とちぎがあるので、気を引き締めて外国人選手に一泡ふかせられるようにしたいです」
敢闘賞 吉岡直哉コメント
「3人になった時はこれで決まったと思っていましたが、予想より早く攻撃されてふり切られてしましました。マンセボ選手もアイラン選手も強いので、やり合ったらヤバイことになると思っていたのですが、そこは力不足でした。でも3人で抜け出せた展開になったことは、個人的に良かったと思っています。
欲を言えば(サム・クロームら)外人選手が一緒に入ってくれていたら展開が変わったと思いますが、日本人としてあそこに入れたことで、チーム右京の戦力になれているかなと自分では思っています。次はツアー・オブ・タイに出場するので、それに向けて練習します」
開幕2連戦の修善寺ラウンド2日目は、JプロツアーとE2、E3、女子のFクラスタが行われた。
Jプロツアーは初日の倍の距離を走る120km。登りと下りしかないと言われる日本サイクルスポーツセンターの5kmサーキットを24周するハードなレースだ。
朝から青空が広がっていたものの、Jプロツアーがスタートする午前10時30分が近づくと雲が広がり、冷たく強めの風が吹きはじめる。会場近くの三島市では気温が15℃近くまで上がったようだが、体感では10℃前後の寒さの中でのレースとなった。
マンセボが2度目のワン・ツーフィニッシュでJプロツアー2勝目
スタート直後のアタック合戦に、フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ)自ら参戦。3周目にはマンセボや初日優勝のオールイス・アルベルト・アウラール(マトリックスパワータグ)を含む15名前後の集団が先行する。後続集団との差は1分前後まで開くものの、長続きせずに集団が吸収する。
6周目、湊諒(シマノレーシング )が単独で飛び出したのをきっかけに、12名の逃げ集団が形成される。メンバーは、湊、木村圭佑、横山航太、中田拓也(以上シマノレーシング)、フランシスコ・マンセボ、アイラン・フェルナンデス(以上マトリックスパワータグ)、石橋学、平塚吉光(チームブリヂストンサイクリング )、岡篤志(宇都宮ブリッツェン)、織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)、吉岡直哉、横塚浩平(チーム右京)。メイン集団との差は最大で4分まで開く。
レースが後半に入ると、マンセボが逃げ集団をふるいにかける。14周目、最終コーナーからの登りでマンセボが加速。アイランと吉岡が続いて3名が先行する。反応したがつききれなかった中田と、横山、織田、石橋、平塚の5名が第2集団を形成するが、先行する3名との差は1分以上開く。
20周目、先行する3名から吉岡が脱落。マンセボとアイランはそのまま2人でフィニッシュを目指す。この時点で後続に追う勢いはなく、メイン集団がタイムアウトで除外されたため、2人の脅威となる集団はコース上に無くなった。
フィニッシュ前に姿を現した2人は手を取り合ってワン・ツーフィニッシュをアピール。最後はアイランが譲る形でマンセボが先着。昨年の最終戦、南魚沼での経済産業大臣旗ロードレース以来となるJプロツアー2勝目を挙げた。
「スタートからアタックが続いて速いスピードでハードなレースだった。レース中盤から逃げて最後はアイランと2人になって勝つことができたけれど、100kmのレースにしてはアップダウンが多くてとにかくハードなレースだった」と話すマンセボ。実は昨日のレースはトラブルで膝を痛めていた。
「自転車のトラブルもあって、昨日はちょっと膝を痛めてしまった。自転車はちゃんと直してもらったから今日は完璧だったし、膝もだいぶ良くなった。次はツール・ド・とちぎに出場する。強いチームメイトと一緒に良い結果を出したい」と語った。
3位 横山航太コメント
「昨日のレースがチームとしても僕としても不本意な結果だったので、今日は気を引き締めて行きました。勝ち逃げとなった集団に4人乗ることができて良い展開になったのですが、マンセボ選手が強すぎて力負けしてしましました。そこは今後ちゃんと勝負できるように、僕自身もチームも力をつけていけるようにしたいです。来週はツール・ド・とちぎがあるので、気を引き締めて外国人選手に一泡ふかせられるようにしたいです」
敢闘賞 吉岡直哉コメント
「3人になった時はこれで決まったと思っていましたが、予想より早く攻撃されてふり切られてしましました。マンセボ選手もアイラン選手も強いので、やり合ったらヤバイことになると思っていたのですが、そこは力不足でした。でも3人で抜け出せた展開になったことは、個人的に良かったと思っています。
欲を言えば(サム・クロームら)外人選手が一緒に入ってくれていたら展開が変わったと思いますが、日本人としてあそこに入れたことで、チーム右京の戦力になれているかなと自分では思っています。次はツアー・オブ・タイに出場するので、それに向けて練習します」
Jプロツアー第2戦 修善寺ロードレースDay-2(120km)
1位 | フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ ) | 3時間24分9秒 |
2位 | アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ ) | +0秒 |
3位 | 横山航太(シマノレーシング ) | +4分6秒 |
4位 | 吉岡直哉(チーム右京) | +5分34秒 |
5位 | 中田拓也(シマノレーシング ) | +7分41秒 |
6位 | 織田 聖(弱虫ペダルサイクリングチーム) | +7分52秒 |
Jプロツアーリーダー:アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ )
U23リーダー:織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)
敢闘賞:吉岡直哉(チーム右京)
メイン集団タイムアウトの疑問
このレースではメイン集団がレース中盤にタイムアウトを宣告され、レースから除外された。そのため完走者が6名という近年まれな少数完走レースとなった。とは言え、メイン集団のタイムアウトには疑問が残る。
この日のレースでは、先頭から4分30秒を目安にタイムアウトでレースから除外されることが説明されていた。タイムアウトになる直前のメイン集団は4分以上遅れていたが、追走集団が発生するなど終盤に向けてさらなるレース展開を期待させる動きがあり、追走の意思がないグルペットではなかった。距離にして40km以上を残していたから、先行する集団を吸収する可能性もあったろう。
結果として、動きのある展開だったレース前半に対し、後半は周回を消化するだけになってしまった。メイン集団のタイムアウトは慎重に検討すべきだろう。
女子 伊藤優以がスプリントで藤村祥子を下す
女子のFクラスタは8周40kmで行われた。
レース中盤から藤村祥子(MOPS)が先頭固定で集団を牽引。徐々に人数を減らしていき、残り2周で伊藤優以(Team ZERO UNO FRONTIER)とのマッチレースに。最後は2人のスプリント勝負となり、伊藤が優勝。新しくなった「フェミニンリーダージャージ」に袖を通した。
U23リーダー:織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)
敢闘賞:吉岡直哉(チーム右京)
メイン集団タイムアウトの疑問
このレースではメイン集団がレース中盤にタイムアウトを宣告され、レースから除外された。そのため完走者が6名という近年まれな少数完走レースとなった。とは言え、メイン集団のタイムアウトには疑問が残る。
この日のレースでは、先頭から4分30秒を目安にタイムアウトでレースから除外されることが説明されていた。タイムアウトになる直前のメイン集団は4分以上遅れていたが、追走集団が発生するなど終盤に向けてさらなるレース展開を期待させる動きがあり、追走の意思がないグルペットではなかった。距離にして40km以上を残していたから、先行する集団を吸収する可能性もあったろう。
結果として、動きのある展開だったレース前半に対し、後半は周回を消化するだけになってしまった。メイン集団のタイムアウトは慎重に検討すべきだろう。
女子 伊藤優以がスプリントで藤村祥子を下す
女子のFクラスタは8周40kmで行われた。
レース中盤から藤村祥子(MOPS)が先頭固定で集団を牽引。徐々に人数を減らしていき、残り2周で伊藤優以(Team ZERO UNO FRONTIER)とのマッチレースに。最後は2人のスプリント勝負となり、伊藤が優勝。新しくなった「フェミニンリーダージャージ」に袖を通した。
Fクラスタ 結果(40km)
1位 | 伊藤優以(Team ZERO UNO FRONTIER) | 1時間22分50秒 |
2位 | 藤村祥子(MOPS) | +2秒 |
3位 | 植竹海貴(Y's Road) | +43秒 |
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