横一線でフィニッシュラインにハンドルを投げ込んだヴィヴィアーニ、ガビリア、ベネット、キッテルの4名。UAEツアー第5ステージを締めくくる接戦スプリントでエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、ドゥクーニンク・クイックステップ)が勝利した。


高速で駆け抜けるレースを観戦高速で駆け抜けるレースを観戦 photo:RCS Sport
UAEツアー2019第5ステージUAEツアー2019第5ステージ photo:RCS SportUAEツアー2019第5ステージUAEツアー2019第5ステージ photo:RCS Sport

UAEツアー第5ステージはドバイに近いシャールジャから半島を横断し、ペルシャ湾に面した東海岸のホール・ファカンまで走る181km。翌日の最終山岳決戦を前に再びピュアスプリンターたちに出番が回ってきた。

この日も逃げグループの中ではガスプロム・ルスヴェロとノボノルディスクによる覇権争いが繰り広げられた。連日逃げているステパン・クリアノフ(ロシア、ガスプロム・ルスヴェロ)とシャルル・プラネ(フランス、ノボノルディスク)が中間スプリントで熾烈なスプリント争いを繰り広げ、第1スプリントをプラネが、第2スプリントをクリアノフが先頭通過する。その結果、クリアノフがスプリンター勢を抑えてポイント賞と中間スプリント賞で1位をキープ。プラネが2つの賞で9ポイント差の2位につけている。

確実に集団スプリントに持ち込みたいスプリンターチームの集団牽引によって、最大4分39秒まで広がったタイム差は残り40km地点で1分を割り込んだ。逃げグループは平坦コースで大集団を振り切ることができず、フィニッシュまで30kmを残して吸収されている。

ドバイ近くのシャールジャを離れ、半島を東に横断するドバイ近くのシャールジャを離れ、半島を東に横断する photo:RCS Sport
ノボノルディスクとガスプロム・ルスヴェロの逃げ連合ノボノルディスクとガスプロム・ルスヴェロの逃げ連合 photo:RCS Sport
砂漠から巻き上がった砂がコースを走る砂漠から巻き上がった砂がコースを走る photo:RCS Sport
スプリンターチームを先頭にメイン集団が進むスプリンターチームを先頭にメイン集団が進む photo:RCS Sport
ドゥクーニンク・クイックステップ、UAEチームエミレーツ、ロット・スーダルを先頭にホール・ファカンのフィニッシュラインに向かう大集団。残り400mを切ったところでアレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、UAEチームエミレーツ)が先頭に立ってリードアウトを開始し、そこから完璧な形でフェルナンド・ガビリア(コロンビア、UAEチームエミレーツ)へと繋ぐ。第2ステージの再現とも言える地元UAEカラーの連携が決まる。

先頭でスプリントを開始したガビリアに勝負を挑んだのはサム・ベネット(アイルランド、ボーラ・ハンスグローエ)とマルセル・キッテル(ドイツ、カチューシャ・アルペシン)、そして少し後方からの追い上げとなったヴィヴィアーニだった。この4名が先頭で横並びになってスプリントを繰り広げ、ハンドルを投げ込んでフィニッシュラインを切る。残り50mからさらに加速したヴィヴィアーニが先着した。

メイン集団を牽引するUAEチームエミレーツメイン集団を牽引するUAEチームエミレーツ photo:RCS Sport
横並びでスプリントするエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、ドゥクーニンク・クイックステップ)やフェルナンド・ガビリア(コロンビア、UAEチームエミレーツ)横並びでスプリントするエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、ドゥクーニンク・クイックステップ)やフェルナンド・ガビリア(コロンビア、UAEチームエミレーツ) photo:RCS Sport
接戦スプリントを制したエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、ドゥクーニンク・クイックステップ)接戦スプリントを制したエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、ドゥクーニンク・クイックステップ) photo:RCS Sport
ヴィヴィアーニはラスト400mを23秒間で駆け抜けており、その平均スピードは67.3km/h、最高スピードは70.5km/h。ヴィヴィアーニはケイデンス107rpmで平均930Wを出力している。ヴィヴィアーニのラスト10秒の平均出力は1,210Wで、最大出力は1,430W。対してステージ2位のガビリアはラスト10秒平均出力1,110W、最大出力1,210Wだった。

ヴィヴィアーニは「第2ステージで敗れてから、チームメイトたちはモチベーション高くリベンジを狙っていたんだ。今日こそは正しいタイミングでリードアウトして欲しいとチームメイトにお願いした。ミケル・モルコフの働きは素晴らしかったよ。トップスプリンターが横並びになった時、右側にラインがあったのでそこに突進した。このハイレベルなスプリントで勝利したことを誇りに思う」とコメント。ヴィヴィアーニはサントス・ツアー・ダウンアンダー第1ステージとカデルエヴァンス・グレートオーシャン・ロードレースに続く今シーズン3勝目。ドゥクーニンク・クイックステップはシーズン11勝目を飾っている。

「もっと風が弱いと思っていた。スプリント開始が早すぎたようだ」と語るのは僅差でスプリント2勝目を逃したガビリア。地元UAEのプレッシャーを背負うガビリアは「勝つときもあれば負けるときもある。いずれにしても調子は良いので、土曜日の最終スプリントでもう一度トライするよ」と巻き返しを図る。

大会初日からリーダージャージを着ているプリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ヴィズマ)は比較的平穏なステージを集団内でフィニッシュ。翌日は標高1,458mのジュベルジャイス(全長20.6km/平均勾配5.4%)山頂フィニッシュが設定されている。ログリッチェは「毎日見知らぬ道を走っている。明日のジュベルジャイスも走ったことがないけど、チームにはこのリーダージャージを守る力がある。自分からアタックする必要がない状況なので、自信を持って挑みたい」とコメントしている。

今シーズン3勝目を飾ったエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、ドゥクーニンク・クイックステップ)今シーズン3勝目を飾ったエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、ドゥクーニンク・クイックステップ) photo:RCS Sport

UAEツアー2019第5ステージ結果
1位 エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、ドゥクーニンク・クイックステップ) 4:48:59
2位 フェルナンド・ガビリア(コロンビア、UAEチームエミレーツ)
3位 マルセル・キッテル(ドイツ、カチューシャ・アルペシン)
4位 サム・ベネット(アイルランド、ボーラ・ハンスグローエ)
5位 レイナルト・ヤンセファンレンズバーグ(南アフリカ、ディメンションデータ)
6位 フィル・バウハウス(ドイツ、バーレーン・メリダ)
7位 クリストファー・ハルヴォルセン(ノルウェー、チームスカイ)
8位 ヤコブ・マレツコ(イタリア、CCCチーム)
9位 セース・ボル(オランダ、サンウェブ)
10位 マックス・ヴァルシャイド(ドイツ、サンウェブ)
個人総合成績
1位 プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ヴィズマ) 18:54:09
2位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) 0:00:21
3位 ダヴィ・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ) 0:00:38
4位 エマヌエル・ブッフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) 0:00:46
5位 ウィルコ・ケルデルマン(オランダ、サンウェブ) 0:00:54
6位 ダニエル・マーティン(アイルランド、UAEチームエミレーツ) 0:01:01
7位 トム・デュムラン(オランダ、サンウェブ) 0:01:04
8位 ビクトル・デラパルテ(スペイン、CCCチーム) 0:01:12
9位 ジェームス・ノックス(イギリス、ドゥクーニンク・クイックステップ) 0:01:14
10位 ダヴィデ・フォルモロ(イタリア、ボーラ・ハンスグローエ) 0:01:15
ポイント賞
1位 ステパン・クリアノフ(ロシア、ガスプロム・ルスヴェロ) 52pts
2位 シャルル・プラネ(フランス、ノボノルディスク) 43pts
3位 フェルナンド・ガビリア(コロンビア、UAEチームエミレーツ) 36pts
ヤングライダー賞
1位 ダヴィ・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ) 18:54:47
2位 ジェームス・ノックス(イギリス、ドゥクーニンク・クイックステップ) 0:00:36
3位 ローレンス・デプルス(ベルギー、ユンボ・ヴィズマ) 0:00:52
中間スプリント賞
1位 ステパン・クリアノフ(ロシア、ガスプロム・ルスヴェロ) 52pts
2位 シャルル・プラネ(フランス、ノボノルディスク) 43pts
3位 イゴール・ボエフ(ロシア、ガスプロム・ルスヴェロ) 12pts
チーム総合成績
1位 ボーラ・ハンスグローエ 56:11:38
2位 UAEチームエミレーツ 0:00:35
3位 チームスカイ 0:02:02
text:Kei Tsuji
photo:RCS Sport

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