2月16日(土)、クリテリウムのシリーズ戦「堺浜クリテリウム第3戦」が開催された。趣向をこらした大会の模様をレポート。あわせて、大会の狙いをマトリックスパワータグの安原監督に聞いた。


大阪湾に面した建物が見渡せる「海とのふれあい広場」で行われる堺浜クリテリウム大阪湾に面した建物が見渡せる「海とのふれあい広場」で行われる堺浜クリテリウム photo:Satoru Kato
堺浜クリテリウムは、大阪府堺市で開催されるクリテリウムのシリーズ戦。今季は11月から3月までの間に全5戦が開催される。

会場は、大阪湾に面した「海とのふれあい広場」に設定された1周950mの平坦な周回コース。コーナーは陸上競技のトラックのように緩やかなのでスピードの緩急が起きにくく、初心者でも走りやすい。

マトリックスパワータグのメンバーを先頭にスタートマトリックスパワータグのメンバーを先頭にスタート photo:Satoru Kato
レース前に行われる自転車安全講習会レース前に行われる自転車安全講習会 photo:Satoru Kato自転車安全講習会の後は、コースを実際に走りながらポイントをチェックする自転車安全講習会の後は、コースを実際に走りながらポイントをチェックする photo:Satoru Kato

この大会の最大の特徴は、安原監督率いるチーム「マトリックスパワータグ」の選手がサポートライダーとして参加する点だろう。ほぼ全てのカテゴリーでマトリックスパワータグの選手が参加者と一緒に走り、集団のペースコントロールをする。他にも、レース前に開かれる「自転車安全講習会」では選手が講師を務め、走行上の注意点や自転車の点検ポイントなどを教える。

初心者・初級者にカテゴリーが細分化されていることも特徴のひとつ。初めてレースに出る人や集団走行に不慣れな参加者向けの「フレッシュマン」、初心者向けの「ビギナーⅡ」、初級者向けの「ビギナーⅠ」と、3段階に分けられる。個々のレベルは始めたばかりの人ほどバラつきが大きいので、一括りにせずに分けることはレースの安全にもつながる。レース前の自転車安全講習会とあわせて、事故軽減のポイントにもなっている。

賞金も出る最上級者カテゴリーの「金太郎CUP」表彰式賞金も出る最上級者カテゴリーの「金太郎CUP」表彰式 photo:Satoru Kato最上級者カテゴリーの「金太郎CUP」では次戦のポイントはくじ引きで倍率が決まる。第4戦のポイントは「1倍」だった。最上級者カテゴリーの「金太郎CUP」では次戦のポイントはくじ引きで倍率が決まる。第4戦のポイントは「1倍」だった。 photo:Satoru Kato
「仁義なき競争」のチームTT トップ3チームは5秒間隔でスタート「仁義なき競争」のチームTT トップ3チームは5秒間隔でスタート photo:Satoru Kato「仁義なき競争」表彰式「仁義なき競争」表彰式 photo:Satoru Kato

また、今年から「仁義なき競争」(競争と書いて「たたかい」と読む)という新カテゴリーが設定された。これは1チーム3人から5人で出場するチーム対抗戦で、ポイント制クリテリウム「仁義なきチームポイント戦」と、チームタイムトライアル「仁義なきチームTT戦」の2部構成。レースはまず、一斉スタートのポイントクリテリウムでチーム順位を決める。その順位がチームタイムトライアルのスタート順となるが、3位までは等間隔スタート、4位以下のチームは一斉スタートになるため、上位3チームを集団が追いかけるという構図になる。このへんが「仁義なき」感じだ。

第3戦まで圧倒的な強さを見せるのが「どすこい幼稚園たんぽぽ組」。ポイントレースで他を圧倒し、チームTTでもそのまま逃げ切るスタイルで目下3連勝中だ。

90分エンデューロのスタート90分エンデューロのスタート photo:Satoru Kato
90分エンデューロでは、アイラン・フェルナンデスとホセ・ビセンテ・トリビオの高速列車にチャレンジする参加者も90分エンデューロでは、アイラン・フェルナンデスとホセ・ビセンテ・トリビオの高速列車にチャレンジする参加者も photo:Satoru Kato強風のため長く伸びる集団強風のため長く伸びる集団 photo:Satoru Kato

一方で、お気楽派も楽しめる90分エンデューロが設定されている。クリテリウムと同時エントリーも出来るので、走り足りない人は1日存分に走り回れる。


安原監督「安全第一で思い切り走れるレースを」

スタート前に注意点を参加者に話す安原監督スタート前に注意点を参加者に話す安原監督 photo:Satoru Kato
堺浜クリテリウムのねらいについて、安原監督に聞いた。

「この周辺は平坦のトレーニングコースのメッカになっているから、本当はそこでレースをしたい。けれど公道だから難しいので、たまたまここに公園があったから、信号もないところで2列3列で並走しても文句言われない場所で思い切り走らせてあげたいというところから始まってる。

それと中高生ジュニア選手のレベルを上げるため。次回からはジュニアの選手だけのクラスを作って、マトリックスの選手と対決させるとか考えている。3月からは小・中学生のレースもしてレベルアップさせたい。

初心者も走りやすい緩やかなカーブのコース初心者も走りやすい緩やかなカーブのコース photo:Satoru Katoプロの選手が先頭引くだけで自分達のレースが出来ないと今でも言われるけれど、プロが先頭を引いて集団を一列にすることで落車がぐんと減ったし、みんなキレイな走りが出来るようになってきた。それでも自分達のレースをしたいと言うならよそへ行ってください、うちは安全第一でやってます、という方針でやってる。

おかげで今日は今期最多の参加者(約500人)が走ったけれど落車は1件だけ。それも擦過傷程度で済んでる。参加者数が増えてきたし、やっぱり安全に走りたいとみんな思ってるのだと思う。堺浜だけでなく色々な場所で10年やってきたけれど、最近は選手が入らなくても安全に走れるようになった。ようやくここまできたなと感じている。」

堺浜クリテリウムは、3月9日(土)に第4戦、3月30日(土)に第5戦が開催される。第4戦の申し込みは2月25日まで受付。シクロクロスシーズンが終わり、ロードシーズン直前のトレーニングレースとしていかがだろうか?詳しくは下記リンクから、チャレンジリーグ公式サイトへ。

text&photo:Satoru Kato