南フランス、プロヴァンスを舞台にした4日間のステージレースが開幕。別府史之(トレック・セガフレード)も参戦する大会の初日、8.9kmの短距離個人TTでフィリッポ・ガンナ(イタリア、チームスカイ)が優勝した。



第1ステージ トップタイムで優勝したフィリッポ・ガンナ(イタリア、チームスカイ)第1ステージ トップタイムで優勝したフィリッポ・ガンナ(イタリア、チームスカイ) (c)CorVos
2016年に初開催され、今年で4回目を迎えるステージレースがツール・ド・ラ・プロヴァンス(UCI2.1)だ。その名の通り地中海に面し温暖なプロヴァンスを舞台とし、初日の個人TTを除いて山岳コースが多く組み込まれることが特徴だ。

今大会には9のワールドチーム(アージェードゥーゼル、グルパマFDJ、トレック・セガフレード、モビスター、ドゥクーニンク・クイックステップ、チームスカイ、サンウェブ、EFエデュケーションファーストプロサイクリング、アスタナ)と、フランスを中心としたプロコン/コンチネンタルチームがラインナップ。別府史之(トレック・セガフレード)やシーズン初戦のティボー・ピノ(フランス、グルパマFDJ)、フィリップ・ジルベール(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ)、ワレン・バルギル(フランス、アルケア・サムシック)らも顔を揃えた。

第1ステージ リーダージャージを受け取ったフィリッポ・ガンナ(イタリア、チームスカイ)第1ステージ リーダージャージを受け取ったフィリッポ・ガンナ(イタリア、チームスカイ) (c)CorVos
海辺のリゾート地として知られるサント=マリー=ド=ラ=メールを走る、8.9kmの個人TTで優勝したのはフィリッポ・ガンナ(イタリア、チームスカイ)。今年UAEチームエミレーツからチームスカイに移籍した22歳が、2位のセバスティアン・ラングフェルド(オランダ、EFエデュケーションファーストプロサイクリング)を9秒引き離して移籍早々に結果を残した。

フラットコースを平均スピード53.4km/h、平均パワー525Wで走りきったガンナは「本当に嬉しい。プロになってから2年間、初勝利のタイミングを待ち続けていた。世界屈指のチームの一員となって挙げた今回の勝利はキャリアにとって重要なもの。2ヶ月前にはこの結果を予想できなかったよ。このレースに向けてコンディションを仕上げてきたし、この開幕TTを狙ってきた。この先はリーダージャージを守ることが目標になるけれど、屈強なチームメイトの存在が心強い」と喜びを語っている。

翌第2ステージは途中に3級、3級、2級、1級と4つのカテゴリー山岳を含む191.6km。最後の1級山岳頂上からフィニッシュまでは僅か12.5kmと近く、熾烈なアタック合戦が繰り広げられそうだ。
ツール・ド・ラ・プロヴァンス2019第1ステージ結果
個人総合成績
ヤングライダー賞
チーム総合成績
text:So.Isobe
photo:CorVos

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