ツアー・コロンビア2.1の2日目は集団スプリントで決着。母国最大規模のレースでアルバロホセ・ホッジ(コロンビア、ドゥクーニンク・クイックステップ)が勝利し、総合首位に浮上した。



笑顔のナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)笑顔のナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター) (c)CorVosスタート地点に向かうリゴベルト・ウラン(コロンビア、EFエデュケーションファーストプロサイクリング)スタート地点に向かうリゴベルト・ウラン(コロンビア、EFエデュケーションファーストプロサイクリング) (c)CorVos


コロンビア国旗が沿道に翻る。多くのファンが応援に駆けつけたコロンビア国旗が沿道に翻る。多くのファンが応援に駆けつけた (c)CorVos
ツアー・コロンビア2.1は前日のチームタイムトライアルを経てマスドステージに突入。第2ステージは途中から27.3kmのサーキットを5周回してスタート地点に戻る平坦基調の157kmだが、標高は常に2000mを越えるため高地慣れしていない選手にとっては過酷なコンディションだ。

平日にも関わらず沿道に大勢のファンが詰めかけたこの日、逃げグループを形成したのは42歳の大ベテラン、オスカル・セビリャ(スペイン、メデリン)ら6名。4分弱のリードを得て逃げ続けたものの、終盤に入るとスプリントに向けて加速する集団に飲み込まれた。

ゴール勝負を狙ったのはフェルナンド・ガビリア(コロンビア)のUAEチームエミレーツや、アルバロホセ・ホッジ(コロンビア)擁するドゥクーニンク・クイックステップなど。最終盤には飛び出しも掛かったが、主導権を握ったドゥクーニンク・クイックステップによって封じ込められた。

EFエデュケーションファーストプロサイクリングやドゥクーニンク・クイックステップがレースをコントロールEFエデュケーションファーストプロサイクリングやドゥクーニンク・クイックステップがレースをコントロール (c)CorVosマキシミリアーノ・リケーゼ(アルゼンチン、ドゥクーニンク・クイックステップ)に解き放たれたアルバロホセ・ホッジ(コロンビア、ドゥクーニンク・クイックステップ)が先頭を突き進むマキシミリアーノ・リケーゼ(アルゼンチン、ドゥクーニンク・クイックステップ)に解き放たれたアルバロホセ・ホッジ(コロンビア、ドゥクーニンク・クイックステップ)が先頭を突き進む (c)CorVos

今季初勝利を母国で手にしたアルバロホセ・ホッジ(コロンビア、ドゥクーニンク・クイックステップ)今季初勝利を母国で手にしたアルバロホセ・ホッジ(コロンビア、ドゥクーニンク・クイックステップ) (c)CorVos
体調不良によってガビリアはワールドツアー初年度の24歳フアン・モラノ(コロンビア)にエースを託して最終局面へ。チームイルミネイト勢がドゥクーニンクのスプリントトレインに割って入ったが、絶好のタイミングでマキシミリアーノ・リケーゼ(アルゼンチン)から解き放たれたホッジが加速。昨年のツアー・オブ・ジャパン最終ステージで勝利したマルティン・ラース(エストニア、チームイルミネイト)を抑えて今季初勝利を飾った。

「今日は思っていたよりもずっと難しいステージだった。でも強力な逃げとの距離をイーリョ(ケイセ)とペトル(ヴァコッチ)が詰め、ボブ(ユンゲルス)がラスト10kmを引き、ジュリアン(アラフィリップ)とマックス(リケーゼ)が最高のポジション取りをしてくれたんだ。最後は正しいタイミングでスプリントを開始するだけでよかった。最高のファンたちの前でホームレースウィンを飾ることができて最高の気分だ」とホッジは母国での勝利を喜ぶ。

総合リーダージャージを獲得したアルバロホセ・ホッジ(コロンビア、ドゥクーニンク・クイックステップ)総合リーダージャージを獲得したアルバロホセ・ホッジ(コロンビア、ドゥクーニンク・クイックステップ) (c)CorVos
今回の勝利でボーナスタイムを稼いだため、ホッジはリゴベルト・ウラン(コロンビア、EFエデュケーションファーストプロサイクリング)からリーダージャージを引き継ぐことにも成功。さらにポイント賞とヤングライダー賞でも首位に立っている。
ツアー・コロンビア2.1 2019第2ステージ結果
1位 アルバロホセ・ホッジ(コロンビア、ドゥクーニンク・クイックステップ) 3h21'40"
2位 マルティン・ラース(エストニア、チームイルミネイト)
3位 フアン・モラノ(コロンビア、UAEチームエミレーツ)
4位 ミッケル・ライム(エストニア、チームイルミネイト)
5位 マキシミリアーノ・リケーゼ(アルゼンチン、ドゥクーニンク・クイックステップ)
6位 ルカ・パチオーニ(イタリア、ネーリソットリ・セッライタリア・KTM)
7位 イメリオ・チーマ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ・ファイザネ)
8位 パオロ・シモン(イタリア、バルディアーニCSF)
9位 エガン・ベルナル(コロンビア、チームスカイ)
10位 ジョナタン・ナルバエス(エクアドル、チームスカイ)
個人総合成績
1位 アルバロホセ・ホッジ(コロンビア、ドゥクーニンク・クイックステップ) 3h36'43"
2位 リゴベルト・ウラン(コロンビア、EFエデュケーションファーストプロサイクリング) +02"
3位 ダニエル・マルティネス(コロンビア、EFエデュケーションファーストプロサイクリング)
4位 ローソン・クラドック(アメリカ、EFエデュケーションファーストプロサイクリング)
5位 マキシミリアーノ・リケーゼ(アルゼンチン、ドゥクーニンク・クイックステップ) +10"
6位 ジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ)
7位 ボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、ドゥクーニンク・クイックステップ)
8位 ジョナタン・ナルバエス(エクアドル、チームスカイ) +12"
9位 エガン・ベルナル(コロンビア、チームスカイ)
10位 イバン・ソーサ(コロンビア、チームスカイ)
ポイント賞
1位 アルバロホセ・ホッジ(コロンビア、ドゥクーニンク・クイックステップ) 15pts
2位 マルティン・ラース(エストニア、チームイルミネイト) 12pts
3位 フアン・モラノ(コロンビア、UAEチームエミレーツ) 10pts
山岳賞
1位 ティト・ヘルナンデス(コロンビア) 4pts
2位 リゴベルト・ウラン(コロンビア、EFエデュケーションファーストプロサイクリング) 1pts
3位 オスカル・セビリャ(スペイン、メデリン) 1pts
ヤングライダー賞
チーム総合成績
text:So.Isobe
photo:CorVos