ユニークなアイデアを落とし込んだライトを用意するムーンより、CERBERUS(ケルベロス)をピックアップして紹介しよう。後方に向けたLEDだけではなく、左右方向へ光を届けるLEDを搭載したリアライトだ。光量を好みに調整できるVLSシステムも搭載されている。



ムーン CERBERUSムーン CERBERUS
ラテン語表記でケルベロスを表す「CERBERUS」をモデル名に冠したムーンのリアライト。3つの頭を持つ犬の怪物の名前は、このリアライトには後方に向けた光源だけではなく、左右それぞれに向けたものまで加えられた3LED仕様に由来する。ネーミングの通り冥界の番犬のように各方向に睨みをきかせる赤色の光は、降りかかるアクシデントからサイクリストを守ってくれるはずだ。

一般的なリアライトは、後方に向けたLEDの光をパーツに透過させることで180°近い配光を実現している。CERBERUSで3方向に配置したメリットは、正面のLEDとサイドのLEDをそれぞれ別の発光パターンで動かせること。このメリットを活かしたモードが点滅パターンの「STEADY FLASH」だ。STEADY FLASHはサイドのLEDは点灯、正面は点滅。

後方から近づいてくる車両は比較的長い時間ライトからの発光を見ることができるはず。対して、自転車を側方から見る場合、特に路地など見通しの悪い場所で自転車が正面を横切るシチュエーションでは、ライトを確認できる時間は一瞬。運悪く点滅パターンの消灯とタイミングが重なってしまったら、自転車の存在を認識できないかもしれない。

本体自体の受け部分が可動するため、D型断面やエアロシートポストにも対応する本体自体の受け部分が可動するため、D型断面やエアロシートポストにも対応する 充電はUSB Type-Cで行う充電はUSB Type-Cで行う

自転車への取り付けはラバーバンドで行う自転車への取り付けはラバーバンドで行う ラバーバンドやUSBケーブルが付属するラバーバンドやUSBケーブルが付属する


その僅かな時間でアクシデントに見舞われてしまうことは少ないはずだが、被視認性を向上させることで安全性を確保しようというのならば点滅ではなく点灯パターンがベターなチョイスと言えるだろう。そんな希望に答えてくれるのがCERBERUSのSTEADY FLASHだ。

搭載されているモードは点灯2種類、点滅3種類。加えてCERBERUSにはVARIABLE LUMEN SYSTEM(VLS)という各モードのルーメン数を調整できる機能が備えられている。モードによって調整できる光量の範囲は異なるが、設定範囲内において無段階で明るさを変えることが可能。シチュエーションに応じて必要な明るさを自分で決めることができるのは非常に便利だ。ルーメン数やランタイムは下記の表を確認して欲しい。

CERBERUSは本体を直接シートポストにシリコンラバーで固定する方式を採用する。本体側のブラケット部分はヒンジが備えられており、固定する部分の形状に合わせられるのが特徴。エアロ形状はもちろんD型断面のチューブにも括り付けることができる。ラバーは大中小の3種類が付属するため、様々なチューブ径に対応してくれるだろう。価格は5,000円(税抜)。

ムーン CERBERUSムーン CERBERUS
3面点灯させた場合は非常に広範囲に光が届く3面点灯させた場合は非常に広範囲に光が届く
CERBERUS 光量&ランタイム
MODE1 MODE2 FLASH1 STEADY FLASH DAY FLASH
デフォルトルーメン数 25 50 25 25 150
デフォルトランタイム 3:30 1:45 20:15 13:45 19:00
VLS ルーメン数 50-5 50-5 100-10 100-10 150-10
VLS ランタイム 1:45-18:15 1:45-18:15 5:00-44:15 6:15-17:15 19:00-140:00
ムーン CERBERUS
充電時間:2時間
重量:35g
ハンドル取付幅:20~52mm
価格:5,000円(税抜)
リンク

最新ニュース(全ジャンル)