ジェイコ・ヘラルドサンツアー最終日のスプリントでクリストファー・ハルヴォルセン(ノルウェー、チームスカイ)が先着。昨年9月の骨盤骨折から復活したディラン・ファンバーレ(オランダ、チームスカイ)が総合優勝を飾った。



メルボルン市街地にある植物園内で開催された最終ステージメルボルン市街地にある植物園内で開催された最終ステージ (c)Con Chronis/Herald Sun Tour
メルボルン近郊を舞台に開催されたジェイコ・ヘラルドサンツアー(UCI2.1)も最終日。メルボルン市内にある王立植物園内のサーキットコースを22周回、合計89kmの短距離スプリントステージでは序盤から8名が逃げた。

ダミアン・ホーゾン(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット)を始め3名のワールドツアー選手が加わったエスケープだったが、リーダージャージのディラン・ファンバーレ(オランダ)と、スプリントを狙うクリストファー・ハルヴォルセン(ノルウェー)擁するチームスカイが徹底的にコントロール。最終盤に逃げを飲み込み、狙い通り集団スプリントでハルヴォルセンが先着した。

8名の逃げグループが先を急ぐ8名の逃げグループが先を急ぐ (c)Con Chronis/Herald Sun Tourリーダージャージで最終日に臨んだディラン・ファンバーレ(オランダ、チームスカイ)リーダージャージで最終日に臨んだディラン・ファンバーレ(オランダ、チームスカイ) (c)Con Chronis/Herald Sun Tour

集団スプリントで先着したクリストファー・ハルヴォルセン(ノルウェー、チームスカイ)集団スプリントで先着したクリストファー・ハルヴォルセン(ノルウェー、チームスカイ) (c)Con Chronis/Herald Sun Tour
個人総合優勝、山岳賞、ヤングライダー賞、ステージ2勝を飾ったチームスカイ個人総合優勝、山岳賞、ヤングライダー賞、ステージ2勝を飾ったチームスカイ (c)Con Chronis/Herald Sun Tour
「逃げ切り可能とも思えるタイム差でエスケープが逃げ続けていたけれど、チームメイトの働きで集団ゴールに持ち込むことができた。フィニッシュ手前の短い登りが厄介だったものの(オウェイン)ドゥールがパーフェクトに位置取りしてくれたんだ。残り150mまでアシストを受け、後は自分のスプリントに集中するだけ。最高に嬉しいよ」と、チームスカイ2年目の元U23世界王者は仲間の働きに感謝する。まだ22歳のハルヴォルセンにとって今回がワールドツアー昇格後初のUCIレース勝利となった。

また、危なげなく集団内で走りきったファンバーレは24秒差を維持して総合優勝を達成。「厳しいレースが続いたけれど、総合優勝は本当に嬉しい。昨年のブエルタで骨盤骨折してから復帰に向けて努力したことが報われた。怪我以前よりも強くなっていると感じるし、自信に繋がる結果になった」と、ホイールを模した優勝トロフィーを受け取ったファンバーレは語っている。

チームスカイはこのヘラルドサンツアーで個人総合優勝、ステージ優勝2回、山岳賞(クネース)、ヤングライダー賞(シヴァコフ)、そしてチーム総合優勝を達成。オーストラリア連戦を最良の形で終えた。
ジェイコ・ヘラルドサンツアー2019第5ステージ結果
個人総合成績
1位 ディラン・ファンバーレ(オランダ、チームスカイ) 13h24'38"
2位 ニック・シュルツ(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) +24"
3位 マイケル・ウッズ(カナダ、EFエデュケーションファースト・ドラパック) +1'52"
4位 リッチー・ポート(オーストラリア、トレック・セガフレード) +2'13"
5位 クリス・ハーパー(オーストラリア、チームブリッジレーン)
6位 リッチー・ポート(オーストラリア、トレック・セガフレード) +2'25"
7位 ルーカス・ハミルトン(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) +2'30"
8位 ケニー・エリッソンド(フランス、チームスカイ) +3"21"
9位 ディラン・サンダーランド(オーストラリア、チームブリッジレーン) +4'29"
10位 ダミアン・ホーゾン(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) +4'55"
text:So.Isobe
photo:Con Chronis/Herald Sun Tour

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