12月8日、滋賀県高島市のマキノ高原でシクロクロス全日本選手権の男女マスターズ、男女U17、シングルスピードの部が開催。男子マスターズ40〜44歳の部で筧五郎(56サイクル)が4連覇を果たし、川村誠(スクミズマシンワークス)がシングルスピードを制した。


スキー場の斜面を利用したマキノ高原の特設コーススキー場の斜面を利用したマキノ高原の特設コース photo:Kei Tsuji
男子マスターズ40-44 スタート男子マスターズ40-44 スタート photo:Kei Tsuji
男子マスターズ45-49 スタート男子マスターズ45-49 スタート photo:Kei Tsuji男子マスターズ50-54 スタート男子マスターズ50-54 スタート photo:Kei Tsuji

12月8日と9日に滋賀県高島市のマキノ高原で開催されるシクロクロス全日本選手権。同会場での日本一決定戦開催は史上3回目。8日(土曜日)に年齢別のマスターズカテゴリーとU17、シングルスピードの部が開催された。スキー場の斜面を利用したコースは2週間前に開催された関西シクロクロスとほぼ同じレイアウトで、陽気に包まれた2週間前とは異なり、高速で流れる雲に合わせて晴れと雨を繰り返す「マキノらしい」天気。最高気温は6度ほどまでしか上がらず、時折みぞれや雪も空に舞った。

今シーズン、好天続きだった国内シクロクロスシーン。すっかりドライコンディション慣れしていた選手たちを待っていたのは芝の下から姿を現わす泥だった。さらに冷たい雨や跳ね上げる泥水を全身に浴びながら低温のコンディションを走らなければならないため、ジャージやインナー、グローブ選びが走りに大きく影響することに。

男子マスターズ40-44 先頭を走る筧五郎(56サイクル)と石川正道(ChampionSystemJapanTestTeam)男子マスターズ40-44 先頭を走る筧五郎(56サイクル)と石川正道(ChampionSystemJapanTestTeam) photo:Kei Tsuji
男子マスターズ40-44 バイクを担いでキャンバーをクリアする筧五郎(56サイクル)男子マスターズ40-44 バイクを担いでキャンバーをクリアする筧五郎(56サイクル) photo:Kei Tsuji男子マスターズ40-44 単独2番手を走る石川正道(ChampionSystemJapanTestTeam)男子マスターズ40-44 単独2番手を走る石川正道(ChampionSystemJapanTestTeam) photo:Kei Tsuji
男子マスターズ50-54 先頭に立つ羽鳥和重(Cycleclub3UP)男子マスターズ50-54 先頭に立つ羽鳥和重(Cycleclub3UP) photo:Kei Tsuji男子マスターズ45-49 先頭パックの3名が崩れない男子マスターズ45-49 先頭パックの3名が崩れない photo:Kei Tsuji

通常『40歳以上』のくくりで一まとめになっている男子マスターズが全日本選手権では『40〜44歳』『45〜49歳』『50〜54歳』『55〜59歳』『60〜64歳』『65歳以上』に細分化される。その中でもっとも『若い』カテゴリーである『40〜44歳』でこれまで3連覇を果たしているのは筧五郎(56サイクル)。苦手とするスタートでミスして後方に埋もれながらも、筧は1周目に早くも先頭に立った。

例年すぐに独走に持ち込む筧だが、今年はCM1のJCXランキング首位の石川正道(ChampionSystemJapanTestTeam)がそれに待ったをかける。「どこまで付いていけるのかということを考えて序盤から積極的に走ろうと決めていました」という石川がテクニカルなセクションで先頭を奪うシーンも。

しかしやがて筧がパワーで石川を振り切って独走を開始する。単独2番手となった石川は「やはりフィジカルには差があって、結局は筧さんに置いていかれてしまいました。でも下りのテクニックなど、可能性を感じたことは収穫でした」と語る。両者のタイム差は周回を追うごとに広がり続け、最終的に筧が2分07秒差をつけてフィニッシュした。「全日本選手権は失敗したら取り返しがつかないレース。苦手なスタートで失敗して埋もれてしまいました。石川選手が離れてからはピットに入ってくれた圭ちゃん(元全日本チャンピオンの辻浦圭一さん)から具体的に走り方の指示を受けながら、淡々と走った」と語る43歳の筧が同カテゴリー4連覇を果たした。

「これでもマスターズ世界選手権では1周につきトップと1分の差を付けられてしまう。そんな世界の凄いレベルを見てしまったので、そこで得た衝撃からもっと強くならないといけないと思いました」と、全日本チャンピオンジャージに袖を通した筧。「世界選手権で勝つことを目標にするには、全日本選手権は通過点でしかない。今日も2分差ではなく4分差で勝つとか、日本で圧倒的に勝たないといけないと思っていました。世界選手権の50歳や55歳以上のカテゴリーまで長い目で見据えて、狙っていきたいです。バイクコントロールを学ぶことができるシクロクロスは楽しいです」。

男子マスターズ40-44 フライオーバーの上で勝利を確信する筧五郎(56サイクル)男子マスターズ40-44 フライオーバーの上で勝利を確信する筧五郎(56サイクル) photo:Kei Tsuji
男子マスターズ40-44 バイクを掲げてフィニッシュする筧五郎(56サイクル)男子マスターズ40-44 バイクを掲げてフィニッシュする筧五郎(56サイクル) photo:Kei Tsuji男子マスターズ45-49 先着した小橋洋二(ドM組合/ビババイクスジャパン)男子マスターズ45-49 先着した小橋洋二(ドM組合/ビババイクスジャパン) photo:Kei Tsuji
男子マスターズ50-54 羽鳥和重(Cycleclub3UP)が優勝男子マスターズ50-54 羽鳥和重(Cycleclub3UP)が優勝 photo:Kei Tsuji男子マスターズ50-54表彰台男子マスターズ50-54表彰台 photo:Kei Tsuji
男子マスターズ45-49表彰台男子マスターズ45-49表彰台 photo:Kei Tsuji男子マスターズ40-44表彰台男子マスターズ40-44表彰台 photo:Kei Tsuji

一つ上の『45〜49歳』カテゴリーでは小橋洋二(ドM組合/ビババイクスジャパン)、島本誠(TEAMNEXTSTAGE)、水竹真一(ココペリガーニグー)が序盤から三つ巴の接戦を繰り広げた。抜きつ抜かれつ、アタックとカウンターアタックの攻防は最終周回に入っても続き、島本を振り切った小橋が勝利。「1年間この全日本選手権を見据えて走ってきましたが、まだチャンピオンジャージを獲得したという実感がわかない」と小橋は語る。

藤井修(きゅうべえsports)と大河内二郎(シルクロード)という関西勢を振り切った羽鳥和重(Cycleclub3UP)が『50〜54歳』カテゴリーで勝利。『55〜59歳』カテゴリーは中谷聡(北陸ドロタボウ)、『60〜64歳』カテゴリーは吉中和彦(EuroWorks)、『65歳以上』カテゴリーは茅野利秀(スワコレーシング)がそれぞれ勝利している。2名の出走となった『女子マスターズ』は児玉和代(sfiDARECRIT JAPAN)が圧勝した。U17カテゴリーでは村上裕二郎(松山工業高校)が男子レースの、渡部春雅(駒澤大学高等学校)が女子レースの全日本チャンピオンに輝いている。

男子マスターズ55-59 スタート男子マスターズ55-59 スタート photo:Kei Tsuji
女子マスターズ 独走する児玉和代(sfiDARECRIT JAPAN)女子マスターズ 独走する児玉和代(sfiDARECRIT JAPAN) photo:Kei Tsuji
男子マスターズ60-64 シケインをクリアする吉中和彦(EuroWorks)男子マスターズ60-64 シケインをクリアする吉中和彦(EuroWorks) photo:Kei Tsuji男子マスターズ55-59 独走する中谷聡(北陸ドロタボウ)男子マスターズ55-59 独走する中谷聡(北陸ドロタボウ) photo:Kei Tsuji
女子マスターズ 児玉和代(sfiDARECRIT JAPAN)が優勝女子マスターズ 児玉和代(sfiDARECRIT JAPAN)が優勝 photo:Kei Tsuji女子マスターズ表彰台女子マスターズ表彰台 photo:Kei Tsuji
男子マスターズ55-59 中谷聡(北陸ドロタボウ)が優勝男子マスターズ55-59 中谷聡(北陸ドロタボウ)が優勝 photo:Kei Tsuji男子マスターズ55-59表彰台男子マスターズ55-59表彰台 photo:Kei Tsuji
男子マスターズ60-64 吉中和彦(EuroWorks)が優勝男子マスターズ60-64 吉中和彦(EuroWorks)が優勝 photo:Kei Tsuji男子マスターズ60-64表彰台男子マスターズ60-64表彰台 photo:Kei Tsuji
男子マスターズ65+ 先頭を走る茅野利秀(スワコレーシング)男子マスターズ65+ 先頭を走る茅野利秀(スワコレーシング) photo:Kei Tsuji男子マスターズ65+ 表彰台男子マスターズ65+ 表彰台 photo:Kei Tsuji
男子U17 先頭を走る村上裕二郎(松山工業高校)男子U17 先頭を走る村上裕二郎(松山工業高校) photo:Kei Tsuji女子U17 先頭を走る渡部春雅(駒澤大学高等学校)女子U17 先頭を走る渡部春雅(駒澤大学高等学校) photo:Kei Tsuji
男子U17表彰台男子U17表彰台 photo:Kei Tsuji
その名の通り変速機能のないシングルスピードバイクに限定したシングルスピードの部では、翌日の男子エリートレースにも出場する川村誠(スクミズマシンワークス)が下位に1分42秒差をつけて圧勝。2位争いのスプリントは、接戦の末に茨城シクロクロスオーガナイザーの影山善明(オンザロード)が鈴木将を下して先着している。

翌日の9日(日曜日)には男子エリート、女子エリート、男子U23、男子ジュニアの4レースが開催。当日は最高気温は6度ほどまでしか上がらず、一日中冷たい雨が降る予報が出ている。土曜日以上にテクニックとパワーを要求する泥コースが全日本チャンピオンを決める。

シングルスピードの部スタートシングルスピードの部スタート photo:Kei Tsuji
シングルスピードの部 独走する川村誠(スクミズマシンワークス)シングルスピードの部 独走する川村誠(スクミズマシンワークス) photo:Kei Tsujiシングルスピードの部 徐々に順位を上げる影山善明(オンザロード)シングルスピードの部 徐々に順位を上げる影山善明(オンザロード) photo:Kei Tsuji
シングルスピードの部 2番手に浮上した鈴木将シングルスピードの部 2番手に浮上した鈴木将 photo:Kei Tsujiシングルスピードの部 ライバルを寄せ付けなかった川村誠(スクミズマシンワークス)シングルスピードの部 ライバルを寄せ付けなかった川村誠(スクミズマシンワークス) photo:Kei Tsuji
シングルスピードの部 2位争いのスプリントを繰り広げる影山善明(オンザロード)と鈴木将シングルスピードの部 2位争いのスプリントを繰り広げる影山善明(オンザロード)と鈴木将 photo:Kei Tsujiシングルスピードの部 表彰台シングルスピードの部 表彰台 photo:Kei Tsuji
男子マスターズ 40-44
1位筧五郎(56サイクル)0:42:47
2位石川正道(ChampionSystemJapanTestTeam)0:02:07
3位齋藤健一(エルドラード東北)0:03:08
男子マスターズ 45-49
1位小橋洋二(ドM組合/ビババイクスジャパン)0:44:48
2位島本誠(TEAMNEXTSTAGE)0:00:03
3位水竹真一(ココペリガーニグー)0:00:27
男子マスターズ 50-54
1位羽鳥和重(Cycleclub3UP)0:45:48
2位藤井修(きゅうべえsports)0:00:27
3位大河内二郎(シルクロード)0:00:42
男子マスターズ 55-59
1位中谷聡(北陸ドロタボウ)0:31:06
2位生越康之(MaxSpeed97)0:01:46
3位久下弘樹(エキップ昴)0:01:48
男子マスターズ 60-64
1位吉中和彦(EuroWorks)0:32:05
2位松井正通(TOYOFRAME)0:00:26
3位奥村憲央(ユーロワークス)0:00:51
男子マスターズ 65+
1位茅野利秀(スワコレーシング)0:37:13
2位松岡伸二(ボナペティ)-1Lap
女子マスターズ
1位児玉和代(sfiDARECRIT JAPAN)0:28:44
2位清水朱美(北陸ドロタボウ)0:02:15
男子 U17
1位村上裕二郎(松山工業高校)0:33:59
2位副島達海(Limitedteam846)0:02:46
3位綾野尋(cycleclub3UP)0:05:19
女子 U17
1位渡部春雅(駒澤大学高等学校)0:32:14
2位中島瞳(LimitedTeam846/KURE)0:02:32
3位大蔵こころ(ボンシャンス・ユース)0:04:13
男子シングルスピード
1位川村誠(スクミズマシンワークス)0:42:31
2位影山善明(オンザロード)0:01:42
3位鈴木将0:01:44
text&photo:Kei Tsuji
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