レッドフッククリテリウムの総合優勝をもたらしたチネリのトラックフレーム「Vigorelli」。2019年モデルとして、名車LASERを彷彿させるBBシェル下のフィンを備えたVigorelli Sharkが登場する。各チューブもエアロ形状となっている他、リア三角をコンパクトにすることで剛性を高めていることが特徴だ。



チネリ Vigorelli Sharkチネリ Vigorelli Shark (c)チネリ
2017年シーズンのレッドフッククリテリウムにおいて総合優勝を果たしたダヴィデ・ヴィガーノが駆るトラックバイク「チネリ Vigorelli」。長年ラインアップされ続けるモデルであるが、時代ごとに求められる性能を満たす設計が行われており、現行モデルはチーム・チネリクロームからのフィードバックを受けて開発されたトラックフレームだ。

今回紹介するVigorelli Sharkは、ベースモデルであるVigorelliの名前を受け継ぎつつ、よりアグレッシブなフレーム設計が与えられたアルミ製トラックフレーム。目を引くポイントはBBシェル下に生えるフィンだろう。名車LASERで既に採用されていたフレーム造形がVigorelliに与えられることになったのだ。このフィンは空力効果を発揮してくれるという。

また、Vigorelli Sharkではエアロロードのようにシートチューブがタイヤを覆うような形状や、空力を意識したチューブ造形を採用し、フレーム全体でエアロダイナミクスを意識した造りとなっている。シングルギアで追い込むレッドフッククリテリウムのようなシーンでアドバンテージとなるはずだ。もちろんエアロ形状による見た目のインパクトも強いため、街乗り用のバイクとしても注目を集められるだろう。

ダウンチューブ下のスマイルマークはSharkという名前にふさわしく鋭い牙が生えているダウンチューブ下のスマイルマークはSharkという名前にふさわしく鋭い牙が生えている (c)チネリエアロダイナミクスを重視したシートチューブ形状。シートステーにはブレーキ台座が設けられるエアロダイナミクスを重視したシートチューブ形状。シートステーにはブレーキ台座が設けられる (c)チネリLAZERを彷彿させるフィンが備えられたLAZERを彷彿させるフィンが備えられた (c)チネリ


エアロ形状のシートチューブを採用したこともあり、チェーンステー長がベースモデルよりも短くなっているため、市街地のタイトな曲がり角でも優れたコーナリング性能を発揮してくれる。また、シートステーとシートチューブの交点が下げられたコンパクトなリア三角に設計されているため、優れた剛性を実現した。

レースバイクながらベースモデル同様に前後にブレーキを搭載できる台座が設けられていることもポイント。リアブレーキのワイヤーはフレーム内を通すことができるため、アーバンコミューターとしてブレーキを装着する際もルックスを崩してしまう心配は少ない。タイヤは最大で28Cまでアセンブルすることが可能。サイズはXS、S、M、L。価格は125,000円(税抜)。

チネリ Vigorelli Shark 完成車イメージチネリ Vigorelli Shark 完成車イメージ (c)チネリ


チネリ Vigorelli Shark
チューブ:コロンバス エアプレーン
フレーム重量:1570g (size M)
フォーク:コロンバス フューチュラ 1-1/8”、カーボンモノコック
フォーク重量:350g
フォークオフセット:45mm
ヘッドサイズ:EC 34/28.6 - EC 34/30
ヘッドパーツ:付属
BB規格:BSA 68mm
最大タイヤ幅:700×28C
ケーブルルーティング:リアブレーキケーブル内蔵式
付属品:専用カーボンシートポスト(200g)、専用シートクランプ
カラー:レッドアラート
サイズ(cm):XS(50)、S(52)、M(54)、L(56)
価 格:125,000円(税抜)


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