今年も熱い戦いが繰り広げられたツール・ド・フランスを走った各チームのプロバイクたちを紹介。今年は1チームずつ、ロードバイクとTTバイクをセットにして紹介します。まずは総合ワン・スリーを飾ったチームスカイのピナレロバイクから。



ピナレロ DOGMA F10、F10 Xlight、K10-S、K10、BOLIDE TT

真っ黄色のDOGMA F10を駆りシャンゼリゼに凱旋したゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ)真っ黄色のDOGMA F10を駆りシャンゼリゼに凱旋したゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ) photo:Makoto.AYANO
ファウスト・ピナレロ氏の感謝のサインが入るファウスト・ピナレロ氏の感謝のサインが入る photo:Makoto.AYANOチェーンステイにはCOURIERとステッカーが貼られるチェーンステイにはCOURIERとステッカーが貼られる photo:Makoto.AYANO


チームスカイのメインバイクは、これまでと同じくピナレロの最高峰モデルであるDOGMA F10シリーズ。フラットステージではトレカT1100Gを使用したノーマルF10を、山岳ステージではカーボンレイアップの見直しやプリプレグ含有量、そして成形方法の見直しによって60gの軽量化を図ったF10 Xlightを、そしてパヴェが登場した第9ステージではeDSS 2.0電子制御アクティブ・サスペンションを搭載するK10-S、そしてサスペンションを搭載しないK10(スペアバイク)を使用するなど、4種類あるDOGMAラインアップを全て乗り分けた。なおパンク時のホイール交換に際しての不安があるディスクブレーキモデルは今回選ばれていない。

通常のチームカラーに加え、当初5連覇を目指したクリストファー・フルーム(イギリス)はこれまでのグランツール制覇歴を示すイラストが入ったF10 Xlightが少なくとも2パターン用意されたほか、マイヨジョーヌを射止めたゲラント・トーマス(イギリス)には、最終日スタート前に真っ黄色のF10がファウスト・ピナレロ社長から手渡された。

ゲラント・トーマス(イギリス)のピナレロ DOGMA F10 Xlightゲラント・トーマス(イギリス)のピナレロ DOGMA F10 Xlight photo:Makoto.AYANO
トーマスは市販品のTALON Aero Compact 1Kハンドルを使用するトーマスは市販品のTALON Aero Compact 1Kハンドルを使用する photo:Makoto.AYANOイエローロゴは通常のチームカラーの上からデカールを貼り付けたものイエローロゴは通常のチームカラーの上からデカールを貼り付けたもの photo:Makoto.AYANO

クリストファー・フルーム(イギリス)のピナレロ DOGMA F10 Xlightクリストファー・フルーム(イギリス)のピナレロ DOGMA F10 Xlight photo:Makoto.AYANO少なくとも2種類のパターンが確認されたフルームの特別ペイント。ヘッド寄りのメッセージは「クリス!全力!」少なくとも2種類のパターンが確認されたフルームの特別ペイント。ヘッド寄りのメッセージは「クリス!全力!」 photo:Makoto.AYANO

フルームのリクエストにより3Dプリンタで作られた、粉体チタン溶融結合により製作されたカスタムハンドルフルームのリクエストにより3Dプリンタで作られた、粉体チタン溶融結合により製作されたカスタムハンドル photo:Makoto.AYANO
フルームのグランツール6勝を表すイラスト。ハンドルに変速スイッチが取り付けられていることにも注目フルームのグランツール6勝を表すイラスト。ハンドルに変速スイッチが取り付けられていることにも注目 photo:Makoto.AYANOドイツのフィッティング会社「gebioMized」とシンクロスがコラボレーションしたロゴが記された、フルームの特製サドルドイツのフィッティング会社「gebioMized」とシンクロスがコラボレーションしたロゴが記された、フルームの特製サドル photo:Makoto.AYANO

フルームは継続してオーシンメリトック製チェーンリングを使用する。通常52/38T、ステージによっては54/42Tが取り付けられたフルームは継続してオーシンメリトック製チェーンリングを使用する。通常52/38T、ステージによっては54/42Tが取り付けられた photo:Makoto.AYANOフルームのバイクには3Dプリンター製と思われるチェーン落ちガードが取り付けられるフルームのバイクには3Dプリンター製と思われるチェーン落ちガードが取り付けられる photo:Makoto.AYANO

ミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド)のDOGMA F10 Xlightミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド)のDOGMA F10 Xlight photo:Makoto.AYANO主にフラットステージで使用されたDOGMA F10。こちらはフルームのバイク主にフラットステージで使用されたDOGMA F10。こちらはフルームのバイク photo:Makoto.AYANO


なおトーマスが20ステージまで乗っていた黒字にイエローロゴのF10 Xlightは、通常カラーの上からデカールを貼り付けたもの。また、ポーランドナショナル王者のミカル・クウィアトコウスキーには白と赤のナショナルカラーに塗り分けられたバイクが用意されていた。

TTバイクはピナレロがチームスカイと共同開発したBOLIDE TTだ。こちらもツール直前の各国ナショナル選手権で勝利した選手4名には特別カラーのバイクが用意され、トーマスはユニオンジャック、ジャンニ・モスコンはトリコローレ、エガン・ベルナルは赤青黄のコロンビア国旗、ヨナタン・カストロビエホ(スペイン)は赤と黄色のスペイン国旗に倣ったBOLIDE TTを使用した。

シマノサポートチームだけあって、コンポーネントは当然R9150系デュラエースDi2を使うが、フルームは通常通りオーシンメトリック製楕円チェーンリング(52/38T)を3Dプリンター出力と思われるチェーン落ちガードと組み合わせて使用した。ホイールはロードステージではC40とC60を使い分け、TTではフロントにC60、リアにPROのロードディスクホイールTextreamという組み合わせだ。3バトンタイプの3Sはチームスカイにおいて使用されなかった。

パヴェステージのために用意されたDOGMA K10-Sパヴェステージのために用意されたDOGMA K10-S photo:Makoto.AYANO
FMBのPARIS ROUBAIXタイヤをセットアップした。タイヤ幅は27mmFMBのPARIS ROUBAIXタイヤをセットアップした。タイヤ幅は27mm photo:Makoto.AYANO上ハンドルを持ったままシフト操作できるよう、ステムクランプ両側にはサテライトスイッチを装備上ハンドルを持ったままシフト操作できるよう、ステムクランプ両側にはサテライトスイッチを装備 photo:Makoto.AYANO

砂埃を防ぐため、Di2ジャンクション部分をビニールテープで養生するメカニック砂埃を防ぐため、Di2ジャンクション部分をビニールテープで養生するメカニック photo:Makoto.AYANOサードバイクはサスペンション無しのDOGMA K10。旧世代のC50ホイールをセットしたバイクも存在したサードバイクはサスペンション無しのDOGMA K10。旧世代のC50ホイールをセットしたバイクも存在した photo:Makoto.AYANO


また、先のジロ・デ・イタリア終盤戦において、フルームはスペシャライズドのS-Works Powerサドルを使用していることが目撃されたものの、今ツールではメーカー不詳のサドルに切り替わっていた。PowerやPROのStealthサドルとも似通っているが、チタンレール仕様のサドル裏側にはドイツのフィッティング会社「gebioMized」とスコット傘下のシンクロスがコラボレーションしたロゴが記されていた。

ハンドルとステムは今季からピナレロがプロデュースするMOSTに切り替わっているが、フルームのバイクにセットされたステム一体式ハンドルは、本人のリクエストによって粉体チタン溶融結合により製作されたカスタムハンドルだという。MOST公式サイトによれば、その名は「TALON AERO XLIGHT TI DI2」。

ステムの根元部分右側にはDi2のスイッチが露出するよう工夫されていることや、下ハンドルが広がったハの字形状など、市販品と異なるカスタムフィットならではの工夫が見て取れる。チタン製ではあるが非常に薄く製造できることで、カーボンに比べて剛性と軽量性が向上しているという。なお、トーマスのハンドルは市販品のTALON Aero Compact 1K。

イギリスTT王者であるゲラント・トーマスのBOLIDE TTイギリスTT王者であるゲラント・トーマスのBOLIDE TT photo:Makoto.AYANO
各選手の好みを反映させた、3Dプリンタによる粉体チタン溶融結合のカスタムハンドルは一台一台の形状が異なる各選手の好みを反映させた、3Dプリンタによる粉体チタン溶融結合のカスタムハンドルは一台一台の形状が異なる photo:Makoto.AYANO
ヨナタン・カストロビエホが乗る、スペインカラーに塗られたBOLIDE TTヨナタン・カストロビエホが乗る、スペインカラーに塗られたBOLIDE TT photo:Makoto.AYANOコンチネンタルのプロ供給専用品、COMPETITON PRO LTD(25mm)コンチネンタルのプロ供給専用品、COMPETITON PRO LTD(25mm) photo:Makoto.AYANO


ダイレクトマウントタイプのリアディレイラーハンガーを使用するダイレクトマウントタイプのリアディレイラーハンガーを使用する photo:Makoto.AYANOナンバープレートはボルトではなく接着剤留め。軽量化のためだろうかナンバープレートはボルトではなく接着剤留め。軽量化のためだろうか photo:Makoto.AYANO


その他、タイヤはコンチネンタルのプロ供給専用品「COMPETITON PRO LTD(25mm)」。ナンバープレートは軽量化を狙ってかカーボン製台座とボルト留めではなく接着剤によって取り付けられていることもユニーク。リアディレイラーハンガーはここ最近の流行であるダイレクトマウントタイプが使用されていた。ボトルケージはわずか15gと超軽量を誇るエリートのLeggeroで、パヴェステージでは高い保持力を誇るCiussi Gelが用いられていた。

photo:Makoto.AYANO
text:So.Isobe
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