アジア選手権U23ロードで優勝した経験を持つ木下智裕が主宰するKinofitが、若手のロード選手向け、フランス遠征トレーニングキャンプを実施する。日程は8月13日(月)から24日(金)まで。25歳までのプロ選手を目指す若者を対象とし、遠征費は29万円だ。以下、プレスリリースより紹介しよう。


Kinofit Development Project 本場フランスでの実戦トレーニングキャンプ
 
アジア選手権優勝の経験を持つ木下智裕率いるKinofitが若手選手向けのフランス遠征キャンプを開催アジア選手権優勝の経験を持つ木下智裕率いるKinofitが若手選手向けのフランス遠征キャンプを開催 (c)Kinofit
この度、世界の舞台で戦うことに挑戦する若手選手向けのフランス育成遠征の開催が確定しました。世界で戦える自転車のプロ選手になるためには、何が問われているのか?どこから始めればいいのか?何歳から海外へ挑戦すればいいのか?という主体的な質問に答えられる指導者が非常に少ないことが今の日本の現実です。
 
世界のトップレベルで戦えている日本人選手は、たった2人しかいません。2人とも本場フランスに挑戦し、本場で成長した上でプロ契約を結んだことも意味の深い事実です。本場ヨーロッパで走りたい若手選手を毎年数多く送り出している組織はありますが、ほとんどの場合が、日本人同士の環境の中、欠かせない知識や技術に手が届かないまま失敗して帰る事例しか目に入ることがありません。

Kinofitを率いる木下智裕は自分自身、4年間にわたってヨーロッパのトップレベルに挑戦した末、あと一歩及ばずというところで自転車選手の引退を決めました。現在「当時にそれを知っておければ良かった…」と思うことがいくつかあります。実は木下も含め、日本人選手には才能が足りなかったり、実力が足りなかったりするわけではなく、能力のある選手は数多くいます。しかし、現在の日本において世界の舞台で戦えるように選手を育てる組織は存在しません。

東京ヴェントスでプレイングコーチを努めるトム・ボシスがアドバイザーを務める東京ヴェントスでプレイングコーチを努めるトム・ボシスがアドバイザーを務める (c)Itaru Mituki/alljapan1990遠征総監督はアジア選手権2012 U23で勝利したこともある木下智裕遠征総監督はアジア選手権2012 U23で勝利したこともある木下智裕 photo:中村 賢二(日本自転車競技連盟)


その結果、プロへの昇格が決まるアンダー時代が終わった時点で、ようやく世界で通用できるようになる選手はいますが、本場各国の相手になるには既に手遅れの状況です。それに必要な技術・知識・経験が身に付けられる場として、Kinofitが今年の8月、フランス人の指導者や元プロ選手の指導を含めるフランス育成遠征の実施を決めました。
 
目標としては、その場でプロチームに注目を浴びることではなく、ヨーロッパへ挑戦する本番が来た時に向けて、問われることを知っておくことです。そして、最も大事な事は、ヨーロッパのロードレース界で戦う大変さを実感することによって、「やはりこれがやりたい」または「やりたいのはこれではなかった」と決意を固める事です。プロ選手になることも、人生を送ることも、時間との戦いなので優先順位に従うことがとても大切です。この短時間で行われる遠征で、プロ選手の将来が決まるわけではありませんが、将来やりたいことへの道が明確になる遠征となるでしょう。

【遠征概要】
日程:2018年8月13日(月)~8月24日(金)
費用:遠征費:290,000円(税別、航空券別)
対象:17歳~25歳(2001年~1993年生まれ)
   本場の自転車競技会を経験したい方、自転車プロ選手を目指している方

【費用に含まれるもの】
現地ホテル宿泊費8/14〜23、レース講習料金、レースサポート費用、レンタカー代ガソリン代、トレーニングプログラム

内容:
・レース(4回)
・アルプス山岳トレーニング
・ツール・ド・ラブニール観戦
・木下智裕からの直接指導
・フランス人の元エリート選手・監督からの指導
・本場レースの走り方、組織、基準についての学習
・ヨーロッパで走るのに必要な知識を予習
・フランス文化交流~地元観光
・本場の選手の食事~日常生活を経験

【スタッフ】
監督:木下智裕 
現地アシスタント:Aymeric Brunet(昨年までフランスDN1トップクラブチーム、CR4C Roanne監督)
アドバイザー :Tom Bossis

【カテゴリーについて】
フランスでは、フランス自転車競技連盟の管理により、アマチュアのロードレース競技は様々なカテゴリーに分かれています。ポイント制のランキングで出走できるカテゴリーが決まっています。

選手のカテゴリー:
18歳以上の選手は、4つのカテゴリーに分かれています。
Pass’cyclisme : ホビーレーサー
3, 2, 1 :本気の競技者。1はアマチュアの最高カテゴリーです。

レースのカテゴリー:
・カテゴリー3
カテゴリー1・2の選手は出走できません。競技者ではありますが、強い選手がどんどん昇格していくため、レベルが割と低いです。日本実業団のE2~E1と同等レベルです。
・カテゴリー2
カテゴリー1の選手は出走できません。レベルは割と高いですが、カテゴリー1の選手がいないため、プロレベルにはまだほど遠いです。日本実業団のE1表彰台~Pメイン集団前方完走と同等レベルです。
・カテゴリー1
プロ選手でない限り、だれでも出走できます。そのため、プロレベルの選手も出たりしますが、密度が割と低いです。日本実業団のP10位以内と同等レベルです。
・エリートナショナル
カテゴリー1・2の選手しか出走できません。アマチュア世界の最高峰ということで、勝負に絡める選手の密度がとても高いです。このカテゴリーで勝利を上げる選手が、プロの候補生になります。日本実業団の優勝者レベルであれば勝負できるカテゴリーです。
※今回の遠征ではエリートナショナルは予定されていません

参加条件等はお問い合わせください。
http://kinofit.jp/contact/