ヴェランダスヴィレムス・クレランが、3年連続でシクロクロス世界制覇したワウト・ヴァンアールト(ベルギー)との2020年以降の契約交渉を断念したと発表。欧米各紙ではヴァンアールトはロットNLユンボと3年契約を結んだと報道している。



ミュール・カペルミュールを登るワウト・ヴァンアールト(ベルギー、ベランダスヴィレムス・クレラン)ミュール・カペルミュールを登るワウト・ヴァンアールト(ベルギー、ベランダスヴィレムス・クレラン) photo:Makoto.AYANO
ワウト・ヴァンアールト(ベルギー)は、2016年から2018年まで3年連続でシクロクロス世界選手権のエリートカテゴリーを制覇した1994年生まれの23歳。2014年のCX世界選手権U23で優勝し、ファストフートサービスでプロデビュー。その年のW杯でも初優勝を収めてから快進撃を続けてきた。

2018年シーズンより注力する競技をロードレースへと転向しており、UCIプロコンチネンタルチーム「ヴェランダスヴィレムス・クレラン」の一員としてクラシックレースを中心に参戦。ロードにおいてもストラーデ・ビアンケで3位、ロンド・ファン・フラーンデレンで9位、パリ~ルーベで13位という成績を残し、ワールドチームへの移籍は確実視されていた。

CX世界王者と契約するチームはどこかと噂される中、7月21日、ヴェランダスヴィレムス・クレランがヴァンアールトとの残留交渉を断念したと公式ページで発表。チームを運営するスナイパーサイクリングからは、2019年以降もチーム残留を求める交渉を行っていたが、ライダーのマネジメントから不当な要求をされ、手を引く他なかったとコメントが発表されている。

同時に欧州各紙は、UCIワールドチームのロットNLユンボと3年契約を結んだと報道。2019年はヴェランダスヴィレムス・クレランで活動を続け、ワールドチームの一員として活動するのは2020年からとしている。


text:Gakuto Fujiwara

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