アメア スポーツジャパン本社で行われた販売店向けのマヴィック新作展示会の様子をレポート。新たにキシリウムプロカーボンSLとアクシウムエリートホイールにもロードチューブレスのUSTモデルが追加。フルモデルチェンジを果たしたハイエンドシューズ、コスミックアルチメイトSLもお披露目された。
マヴィックのニュートラルバイクと新製品がお出迎え
ワールドクラスのプロ選手らも愛用するホイールとシューズに加え、各種アパレル類まで幅広い製品展開を行うフレンチブランド、マヴィック。昨年発表したUSTロードチューブレスは、従来のチューブレスシステムの煩わしさを解消し、誰でも簡単に軽い走行感や上質な乗り心地を得られると一躍注目を集め、すでに国内でも高い評価を獲得している。
今回マヴィックを取り扱うアメア スポーツジャパン本社にて行われた2019モデル展示会では、それらロードUSTホイールのラインアップ拡充を図る追加モデルが発表されるとともに、6月末に情報解禁されたロードシューズのフラッグシップモデル「コスミックアルチメイトSL」も国内初お披露目された。
レーシングホイール「キシリウムプロカーボンSL」に待望のUSTモデルが追加
エアロスポークにモデル名を刻み、1本のみイエローのワンポイントを加える
キシリウムプロカーボンSLはリムブレーキとディスクブレーキでリムハイトが異なる
注目のホイールラインアップには、新たにキシリウムプロカーボンSLとノーマルなキシリウム、そしてアクシウムエリートにUSTモデルが追加された。すでに展開されているコスミックプロカーボンSLやコメットプロカーボンSL、キシリウムプロなど主要モデルと合わせ、クリンチャーホイールの大部分がUST化され、エントリーからハイエンドまで幅広いグレードから選べる展開へと進化している。
価格帯を見ていけば上は30万円台のレーシングホイールから、最もエントリーなアクシウムエリートUSTはペア4万5千円と、予算に合わせたチョイスもしやすくなっており、初めてのバイクアップグレードにUSTホイールをという人も増えてくるはず。ロードホイールに革命的なシステムをもたらしたマヴィックのロードUSTが、昨今トレンドとなりつつあるロードチューブレスのシェア拡大に拍車をかけるに違いない。
「アクシウムエリート」を始めエントリーグレードもUST化が進んだ
グラベルライドに適した太めのタイヤとディスクブレーキに対応させた新シリーズ「オールロード」
ロードUSTのチューブレス技術のベースにもなったMTBホイールも忘れてはならない
ロードUSTの拡充とともに目を引くのが、ディスクブレーキモデルの展開の多さだろう。ホイールの主要ラインアップはいずれもリムブレーキ/ディスクブレーキのどちらのモデルも用意しており、ディスクブレーキ用ホイールだけで数えても、その種類は10モデル以上にも及ぶ。これから台頭してくるであろうディスクロードに対しても、マヴィックの受け入れ体制は万全だ。
多くのホイールメーカーが、リム/ディスクブレーキモデルで共通のリムを採用しているのに対し、マヴィックはそれぞれに最適化した設計を施すのもポイント。リムへ負担の少ないディスクブレーキモデルでは、専用のカーボンレイアップを採用することで軽量化が可能になり、その分リムブレーキモデルに近い重量に仕上げつつリムハイトを高く設計している。
例えば、コスミックプロカーボンSL USTではリムブレーキモデルが40mmハイトなのに対し、ディスクブレーキモデルでは45mmハイトに。同じくキシリウムプロカーボンSL USTではリムブレーキ25mmハイト、ディスクブレーキ32mmハイトとそれぞれ専用のリムを採用している。世界的なホイールメーカーとして、流行に乗ってラインアップを増やすのみならず、製品開発に対する真剣な姿勢も窺える。
この夏登場の限定ホイール「コスミックプロカーボンUST」ツール・ド・フランスモデル
リムにはツールに関連したイラストをあしらう
スポークパターンを変更することでロングライド向けの走りに調整
また来期モデルのカーボンホイールはグラフィックを一新。「ミニマムグラフィックコンセプト」と名付けられたシンプルなオールブラックのデザインに変更されている。従来、モデル名ロゴを大きくリム面に配していたマヴィックだが、より洗練されたスタイルでいかなるバイクにもマッチするルックスを獲得している。
シーズンに応じて限定デザインモデルをリリースしているマヴィックだが、今夏はツール・ド・フランスエディションと称した特別グラフィックをあしらった「コスミックプロカーボンUST」ホイールを発表(製品記事はこちら)。ツールに関連したイラストをリム全面に入れたポップなデザインに仕上がる。こちらはすでに店頭へ並んでいるため、気になる人は取り扱いショップへ相談してほしい。
もう一つの注目製品として登場したのが、フルモデルチェンジを果たした「コスミックアルチメイトSL」シューズだ(製品記事はこちら)。同社のハイエンドシューズに代々採用されてきたマヴィックイエローを今作も纏うとともに、構造と素材を大幅にアップデートしフィット感や軽量性を追求している。
フラッグシップシューズの新作「コスミックアルチメイトSL」が登場
マヴィックシューズ初のBOAクロージャー採用で構造を一新
柔らかなメッシュ生地をアッパーに使用し軽量化とともに履き心地を高めた
新作シューズながら早くも各種サイズサンプルを用意。イベント会場などでフィッティングを行える
マヴィックシューズとして初めてフィッティングにBOAダイヤルを採用。大きくスリットの入ったアッパーを1本のワイヤーで締め上げることで圧迫感のない履き心地を実現している。またアッパー素材自体もより軽量なメッシュ生地へ変更し、しなやかな足当たりを獲得した他、アッパーにTPU素材を配し、エナジーフルカーボンSLRソールにも改良を施すことで高い剛性はそのままに軽量化を達成している。
このコスミックアルチメイトSLシューズは、各種サイズサンプルがすでに用意され、今後イベント会場等でフィッティングを行うことができる予定だという。さらにロードUSTホイールの試乗会も積極的に開催されているため、気になる人はマヴィックジャパンのFacebookから情報をチェックして欲しい。
さらなる2019モデルの新作情報は秋から来年春にかけて段階的に発表されるという。新しいシューズやアパレル類も登場する予定だ。続報に期待したい。
その他ピックアップ製品を写真で紹介
2019モデルからカーボンホイールはシンプルなオールブラックのグラフィックに変更される
ハイエンドモデルには快適なウェア内環境を生み出す37.5テクノロジーを使用する
暑さ寒さに対応する各種ベースレイヤーも展開
2018モデルから登場した「オールロード」シリーズはラフなグラベルライドなどに最適な1着だ
ジャージに合わせたカラフルなデザインのソックスも
シンプルな単色で揃えたロードシューズのセカンドグレード「コスミックプロ」
高機能アウトドアブランドのアークテリクスとコラボしたウインドジャケットとベストも登場 (c)マヴィック
text&photo:Yuto.Murata

ワールドクラスのプロ選手らも愛用するホイールとシューズに加え、各種アパレル類まで幅広い製品展開を行うフレンチブランド、マヴィック。昨年発表したUSTロードチューブレスは、従来のチューブレスシステムの煩わしさを解消し、誰でも簡単に軽い走行感や上質な乗り心地を得られると一躍注目を集め、すでに国内でも高い評価を獲得している。
今回マヴィックを取り扱うアメア スポーツジャパン本社にて行われた2019モデル展示会では、それらロードUSTホイールのラインアップ拡充を図る追加モデルが発表されるとともに、6月末に情報解禁されたロードシューズのフラッグシップモデル「コスミックアルチメイトSL」も国内初お披露目された。



注目のホイールラインアップには、新たにキシリウムプロカーボンSLとノーマルなキシリウム、そしてアクシウムエリートにUSTモデルが追加された。すでに展開されているコスミックプロカーボンSLやコメットプロカーボンSL、キシリウムプロなど主要モデルと合わせ、クリンチャーホイールの大部分がUST化され、エントリーからハイエンドまで幅広いグレードから選べる展開へと進化している。
価格帯を見ていけば上は30万円台のレーシングホイールから、最もエントリーなアクシウムエリートUSTはペア4万5千円と、予算に合わせたチョイスもしやすくなっており、初めてのバイクアップグレードにUSTホイールをという人も増えてくるはず。ロードホイールに革命的なシステムをもたらしたマヴィックのロードUSTが、昨今トレンドとなりつつあるロードチューブレスのシェア拡大に拍車をかけるに違いない。



ロードUSTの拡充とともに目を引くのが、ディスクブレーキモデルの展開の多さだろう。ホイールの主要ラインアップはいずれもリムブレーキ/ディスクブレーキのどちらのモデルも用意しており、ディスクブレーキ用ホイールだけで数えても、その種類は10モデル以上にも及ぶ。これから台頭してくるであろうディスクロードに対しても、マヴィックの受け入れ体制は万全だ。
多くのホイールメーカーが、リム/ディスクブレーキモデルで共通のリムを採用しているのに対し、マヴィックはそれぞれに最適化した設計を施すのもポイント。リムへ負担の少ないディスクブレーキモデルでは、専用のカーボンレイアップを採用することで軽量化が可能になり、その分リムブレーキモデルに近い重量に仕上げつつリムハイトを高く設計している。
例えば、コスミックプロカーボンSL USTではリムブレーキモデルが40mmハイトなのに対し、ディスクブレーキモデルでは45mmハイトに。同じくキシリウムプロカーボンSL USTではリムブレーキ25mmハイト、ディスクブレーキ32mmハイトとそれぞれ専用のリムを採用している。世界的なホイールメーカーとして、流行に乗ってラインアップを増やすのみならず、製品開発に対する真剣な姿勢も窺える。



また来期モデルのカーボンホイールはグラフィックを一新。「ミニマムグラフィックコンセプト」と名付けられたシンプルなオールブラックのデザインに変更されている。従来、モデル名ロゴを大きくリム面に配していたマヴィックだが、より洗練されたスタイルでいかなるバイクにもマッチするルックスを獲得している。
シーズンに応じて限定デザインモデルをリリースしているマヴィックだが、今夏はツール・ド・フランスエディションと称した特別グラフィックをあしらった「コスミックプロカーボンUST」ホイールを発表(製品記事はこちら)。ツールに関連したイラストをリム全面に入れたポップなデザインに仕上がる。こちらはすでに店頭へ並んでいるため、気になる人は取り扱いショップへ相談してほしい。
もう一つの注目製品として登場したのが、フルモデルチェンジを果たした「コスミックアルチメイトSL」シューズだ(製品記事はこちら)。同社のハイエンドシューズに代々採用されてきたマヴィックイエローを今作も纏うとともに、構造と素材を大幅にアップデートしフィット感や軽量性を追求している。




マヴィックシューズとして初めてフィッティングにBOAダイヤルを採用。大きくスリットの入ったアッパーを1本のワイヤーで締め上げることで圧迫感のない履き心地を実現している。またアッパー素材自体もより軽量なメッシュ生地へ変更し、しなやかな足当たりを獲得した他、アッパーにTPU素材を配し、エナジーフルカーボンSLRソールにも改良を施すことで高い剛性はそのままに軽量化を達成している。
このコスミックアルチメイトSLシューズは、各種サイズサンプルがすでに用意され、今後イベント会場等でフィッティングを行うことができる予定だという。さらにロードUSTホイールの試乗会も積極的に開催されているため、気になる人はマヴィックジャパンのFacebookから情報をチェックして欲しい。
さらなる2019モデルの新作情報は秋から来年春にかけて段階的に発表されるという。新しいシューズやアパレル類も登場する予定だ。続報に期待したい。
その他ピックアップ製品を写真で紹介







text&photo:Yuto.Murata
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