マヴィック Cosmic Ultimate SL　軽量化とBOA採用で刷新したフラッグシップシューズ

マヴィックのハイエンドロードシューズ「Cosmic Ultimate」がフルモデルチェンジ。1ダイヤル式BOAクロージャーや超軽量メッシュのアッパーで軽量化を図り、更に快適性をも高めた意欲作に仕上げられている。

---

マヴィック Cosmic Ultimate SL (c)マヴィック
マヴィックといえば、ロード用チューブレスシステム「UST」や、シューズではフルカーボンのアウターシェルという斬新な構造を持つプロユースのプレミアムモデルComete Ultimate（国内では未展開）、そして従来とは一風かわった限定デザインのアイテム群の発売など、ここ最近意欲的な製品で話題を巻き起こしているブランドだ。

そんなフレンチブランドが、全世界の自転車熱が最も高まるツール・ド・フランスの開幕前というタイミングでフラッグシップロードシューズ「Cosmic Ultimate」のフルモデルチェンジを発表した。2年ぶりの刷新であり、新たに「SL」を名乗る今作は、キャノンデール・ドラパックやアージェードゥーゼールの選手らに愛用された前作から構造を大きく刷新。レース現場からのフィードバックを受け特に軽量性と快適性を強化している。

通気性の高い超軽量メッシュ素材をメインとすることで、しなやかで快適な履き心地を追求 (c)マヴィック
これまでマヴィックのシューズは自社オリジナルのエルゴダイヤルを使用してきたが、今回は各ブランドでの使用率が非常に高いBOAクロージャーを投入。そしてたった1つのダイヤルで締め込む機構を採用し、より軽くエアロで、かつスタイリッシュなルックスを獲得している。

つま先付近まで大きく斜めにスリットを入れ、1本のワイヤーでアッパーの左右を締め上げていくことで圧迫感のない包み込むようなフィット感を実現した。ダイヤルは他社のハイエンドシューズにも使われるBOA IP1を採用し、締める方向緩む方向のどちらにも細かな調整が可能な他、上方向に引き上げるだけで簡単にリリースできる。

アッパーの素材もアップデートされ、通気性の高い超軽量メッシュ素材をメインとすることで、よりしなやかで快適な履き心地を追求した。加えてTPUフレームをレーザー圧着することで剛性を確保し、足先のサポート力も両立。シューズの足型も人間工学に基づいたエルゴノミック形状とし、踵をホールドするヒールカップと指先の自由度を高めた丸いトゥボックスによって、パワーを発揮しやすい構造となっている。また、踵付近を低く設計したロープロファイルカラーによって足首の可動域を広げる工夫も施される。

ツール・ド・フランスでデビューするCosmic Ultimate SL。選手たちの足元にMAVICロゴが輝くはずだ (c)マヴィック
ソールはエナジーフルカーボンSLRソールだが、プロ選手のパワーを受け止める高い剛性はそのままに10gの軽量化を果たした。スタックハイトはわずか6.5mmと低く、よりダイレクトで効率的なペダリングに貢献してくれるはず。

フィッティングシステムとアッパー、アウターソールそれぞれに変更を加え、”SL”のモデル名を新たに追加した今作はシューズ全体で前モデルよりも40g軽い重量200g（片側）に仕上げられている。コーポレートカラーのイエローに”MAVIC”のロゴをサイドにあしらったレーシーなデザインで、サイズは24～29cmまでの0.5cm刻みで用意される。価格は50,000円（税抜）で、7月初旬発売予定だ。

全国のマヴィック取扱ショップにて購入可能な他、発売開始後は下記フィッティング店舗にて実際にCosmic Ultimate SLを試着できるという。気になる方は最寄りの店舗へ足を運んで欲しい。

マヴィック Cosmic Ultimate SL
カラー：イエローマヴィック
サイズ：24.0～29.0cm（0.5cm刻み）
重量：200g（27.0cm）
パワー伝達インデックス：100
ソール：エナジーフルカーボンSLR
ダイヤル：BOA IP1
付属：メッシュケース付
スタックハイト：6.5mm
発売：7月初旬
価格：50,000円（税抜）