ツアー・オブ・ジャパンいなべステージで落車しながら完走した新城幸也(バーレーン・メリダ)が、美濃ステージを出走しないことを明らかにした。



美濃ステージ前に記者会見した新城幸也(バーレーン・メリダ)美濃ステージ前に記者会見した新城幸也(バーレーン・メリダ) photo:Satoru Kato
新城幸也(バーレーン・メリダ)は美濃ステージ前に会見を開き、スタートしないことを発表した。新城本人は走るつもりでいたが、チームドクターらの意見を受け入れ、スタートしないことを決めたという。

新城は前日のいなべステージ序盤に他の選手にハンドルを当てられて落車。左顔面、肩を負傷し、流血しながらもレースを続行し、グレガ・ボーレ(スロベニア、バーレーン・メリダ)のステージ優勝に貢献する走りを見せていた。

しかしレース直後に病院で受けた診断は、左目上下の裂傷、上唇の裂傷、左肩肩峰骨折。これを受けてツアー・オブ・ジャパンの途中リタイアを決めたという。以下はプレスリリースに掲載された新城のコメント。進路変更をした選手への警鐘とチャンスを失ったことに対する無念が綴られている。

負傷しながらグレガ・ボーレ(スロベニア、バーレーン・メリダ)の優勝に貢献した新城幸也(バーレーン・メリダ)負傷しながらグレガ・ボーレ(スロベニア、バーレーン・メリダ)の優勝に貢献した新城幸也(バーレーン・メリダ) (c)CorVos/Miwa.Iijima
「もちろん、自分の身体に責任を持っての判断ですが、この時期チャンスを与えられたレースをリタイアするということは、単純にツアー・オブ・ジャパンが終わる。というとこではなく、自分にとって勝負となる今シーズンで、やっと掴みかけた大きなチャンスをすべて失うということになります。
 
この落車の原因となった選手の動きは、集団の中ではあってはならないもので、自分にぶつかってきた選手本人がそれをきちんと反省し、自分本位に勝手な動きで、二度とこのようなことが起こらないように、レースを学んでほしいです」。

text&photo:Satoru Kato