山岳決戦前のスプリントステージを終えたジロ第13ステージのコメント集。ステージ3勝目を挙げたエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、クイックステップフロアーズ)や、ゾンコランを見据える総合勢の言葉を紹介します。



ステージ3勝を挙げたエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、クイックステップフロアーズ)

豪快にスプマンテを開けるエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、クイックステップフロアーズ)豪快にスプマンテを開けるエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、クイックステップフロアーズ) photo:Kei Tsuji
ここ2日間は厳しい状況が続いたけれど、今朝は100%集中できていて、勝ちに行くモチベーションも満タンだった。そんな中で勝てたことにアメージングだ。だからこそチームメイトに集団を牽いてもらって逃げグループをコントロール下に置き、最後は完璧なポジションまで導いてもらった。

ここまでバッドデー続きで勝負に絡めない日々が続いた。昨日は寒くて身体が動かず、タンクの中が空っぽだったんだ。久々のグランツール出場が後半戦のパフォーマンスに影響しているのかもしれないと思った。そんな不安を抱えながらのレースで当然ナーバスになっていたので、この勝利は今までの中で最も特別でエモーショナルだ。

ジロ開幕前の僕の目標は、ステージ3勝とマリアチクラミーノの獲得だった。これで勝ち星は達成できたし、リードを広げることにも成功した。全て思い描いた通りに事が運んでいるよ。明日からの山岳ステージをグルペットでしっかりと乗り切りたい。

一人抜け出した形でスプリントするエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、クイックステップフロアーズ)一人抜け出した形でスプリントするエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、クイックステップフロアーズ) photo:Kei Tsuji
6回目のトップ3、ステージ2位のサム・ベネット(アイルランド、ボーラ・ハンスグローエ)

スプリントを始めるポジションが後ろ過ぎた。勝負の最前線から遅れてしまい先行するヴィヴィアーニには届かなかったけれど、2位という結果には満足している。明日は非常に厳しい1日だからチームの総合メンバーをできる限りサポートしたい。

ステージ3位のダニー・ファンポッペル(オランダ、ロットNLユンボ)ステージ3位のダニー・ファンポッペル(オランダ、ロットNLユンボ) (c)CorVos
ステージ3位、ダニー・ファンポッペル(オランダ、ロットNLユンボ)

チームメイトの完璧なリードアウトを得たけれど、ただ単にヴィヴィアーニが速すぎた。僕自身も踏めていたものの彼が一歩上をいっていたね。今日は何としても勝ちたかった。ローマの最終ステージはチャンスがあるはずなのでもう一度狙っていきたい。

ステージ4位のサーシャ・モードロ(イタリア、EFエデュケーションファースト・ドラパック)

ここまでのステージで囲まれてしまうことが多かったので今日は自分がいち早く仕掛けた。たくさんの友人やファンが応援しに来て、フィニッシュ後にたくさんの言葉をかけてくれたので感謝したい。勝利をプレゼントできなかったことが残念でならないよ。

マリアローザでゾンコランに挑むサイモン・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット)

マリアローザを守ったサイモン・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット)マリアローザを守ったサイモン・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット) photo:Kei Tsuji
今日は今大会ここまでの中で一番イージーなステージだった。チームメイトがずっとポジションをキープしてくれて、スプリンターチームが出揃ってきた時も楽にこなせたよ。すでにいくつかの難しい山岳ステージをこなしてきたけど、明日は少し違う戦いになる。今日以外のほとんどの日が厳しい展開だったので誰しもが疲れているはず。ゾンコランは試走していなくてテレビで見ただけ。脚の調子が良いことを願うばかり。

47秒差の総合2位につけるトム・デュムラン(オランダ、サンウェブ)

厳しい週末を前に、願った通りの簡単なステージになった。エネルギーをセーブすることができたよ。明日は全力を尽くして勝負する。楽しみだ。

クリストファー・フルーム(イギリス、チームスカイ)

これまでの山岳ステージよりも調子良く走れることを願っているよ。レースが進むにつれて復調しているし、怪我の影響も薄れてきた。特に明日はとてつもなくキツいゾンコランが用意されているので、総合成績が大きく上下動することは間違いない。最後にレースでゾンコランを走ったのは8年も前。でも登りを知っているのと知らないのではメンタル的に違ってくるし、どこで踏めばいいのか、逆にどこで踏まなくていいのかを理解していることがとても大切だ。

安全にゴールしたクリストファー・フルーム(イギリス、チームスカイ)安全にゴールしたクリストファー・フルーム(イギリス、チームスカイ) (c)CorVos
ゾンコランはロードレースで使われる山岳としてはアングリルと並ぶ最恐の山。(昨年のブエルタでマイヨロホを決めた)アングリルとは違って一定勾配がずっと続くけど、僕のモチベーションは高い。ライバルたちがどう動いていくのか興味がある。

個人タイムトライアルではトム(デュムラン)が有利に運ぶだろうから、サイモン(イェーツ)を含めたクライマー勢が総攻撃を掛けてくると思う。どんな状況になるか推測するのは難しいけれど、間違いなくハードな展開になるはず。自分の脚の具合を見ながらバトルに加わりたいと思う。

週末の山岳勝負について語るドミトリ・セドウン監督(アスタナ)

どのチームも週末前で平穏なステージにしようとしていたので、全くストレス要らずでステージを終えることができて良かった。いよいよ明日はゾンコランが待ち受けている。間違いなくエピックなステージになる。

地元レースで逃げたマルコ・マルカート(イタリア、UAEチームエミレーツ)

逃げを率いるマルコ・マルカート(イタリア、UAEチームエミレーツ)逃げを率いるマルコ・マルカート(イタリア、UAEチームエミレーツ) (c)CorVos
今日は地元を走るステージだったので、逃げてやろうとモチベーションが高かった。たくさんのファンが僕の名前を呼んでくれたので最高に気分が良かったよ。

移動の多さをつぶやくマイケル・ウッズ(アメリカ、EFエデュケーションファースト・ドラパック)

僕の携帯はwifiに繋いできた履歴を覚えているけど、僕自身はどこに泊まってきたか全然覚えてない。これぞグランツール。

text:So.Isobe

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