サントス・ツアー・ダウンアンダーを走ったプロバイクを紹介するシリーズも後半戦。第4回はアージェードゥーゼール、アスタナ、カチューシャ・アルペシンのバイクを紹介します。


アージェードゥーゼール / ファクター O2

アージェードゥーゼール / ファクター O2アージェードゥーゼール / ファクター O2 photo:Kei Tsuji

チームカラーの水色に塗られたファクターO2(オーツー)を引き続き使用するフランスのアージェードゥーゼール。かつてツールでマイヨヴェールを獲得したバーデン・クックがオーナーを務めるイギリスブランドで、ヨーロッパレースにはエアロロードのONE(ワン)も投入される。シートポストやステム、ハンドルはファクター系列のブラックインクで統一。シマノのデュラエースR9150Di2をメインに組まれるが、シマノのサポートを受けてないため、パーツ構成に自由度がある。リアディレイラーのプーリーはセラミックスピードのOSPWに交換。ヘッドセットやBBにもセラミックスピードのベアリングが入る。

ハンドルやステムはブラックインクで、コラムスペーサーに挟み込むDi2ボックスのマウントを使用するハンドルやステムはブラックインクで、コラムスペーサーに挟み込むDi2ボックスのマウントを使用する photo:Kei Tsujiサドルは引き続きフィジークを使用するサドルは引き続きフィジークを使用する photo:Kei Tsuji

SRMパワーメーター付きカーボンクランクを使用し、その他マヴィックのホイールにフィジークのサドル、コンチネンタルのタイヤ、ルックのペダル(クロモリシャフト)。デュラエースDi2のジャンクションボックスはステム下、コラムスペーサーを兼ねたマウントに固定されている。

リアディレイラーにはセラミックスピードのOSPWが装着されるリアディレイラーにはセラミックスピードのOSPWが装着される photo:Kei TsujiSRMのカーボンクランクにセラミックスピードのBBSRMのカーボンクランクにセラミックスピードのBB photo:Kei Tsuji



アスタナ / アルゴン18 ガリウムプロ

アスタナ / アルゴン18 ガリウムプロアスタナ / アルゴン18 ガリウムプロ photo:Kei Tsuji

アスタナが2017年に引き続き使用するフレームはカナダのアルゴン18。黒とターコイズブルー、黄色を組み合わせたガリウムプロに乗る。メインコンポーネントはシマノのデュラエースR9150Di2で、クランクはパワー2マックスのパワーメーターを搭載したFSAのKフォースライトクランク&チェーンリング。2017年に使用されていたFSAのSL-Kブレーキはシマノに変更されている。

ハンドル周りはFSAで固められているハンドル周りはFSAで固められている photo:Kei Tsuji選手の好みに合わせてプロロゴの各種サドルを用意選手の好みに合わせてプロロゴの各種サドルを用意 photo:Kei Tsuji

カーボンのシートポストやステム、ハンドルはFSA製。2017年はヴィジョンのホイールを使用したが、長年使用していたコリマに回帰している。ダウンアンダーで主に使用されたのはコリマの47S+と58S+。タイヤはロゴが消されたスペシャライズドを使い続ける。シーズン初めからFSAのフルコンポーネントを投入するのではと予想されていたが、メカニックによるとそれは未定の状態。

ホイールはヴィジョンからコリマに戻されたホイールはヴィジョンからコリマに戻された photo:Kei Tsujiパワー2マックスのパワーメーターを搭載したFSAのKフォースライトクランクパワー2マックスのパワーメーターを搭載したFSAのKフォースライトクランク photo:Kei Tsuji



カチューシャ・アルペシン / エアロードCF SLX

カチューシャ・アルペシン / エアロードCF SLXカチューシャ・アルペシン / エアロードCF SLX photo:Kei Tsuji

ロシアではなくスイス登録のカチューシャ・アルペシンはキャニオンのアルティメイトCF SLXとエアロードCF SLXを選手に好みに合わせて使い分ける。2017年から引き続き光沢のある赤いフレームが目印となる。メインコンポーネントはUCIワールドチームの中で唯一となるスラムのワイヤレス電動グループセット、レッドeTap。しかしダイレクトマウントのブレーキがスラムにはないため、ブレーキのみロゴが消されたシマノのデュラエースだ。

ステッカーが貼られたハースのキャニオンステムとハンドルステッカーが貼られたハースのキャニオンステムとハンドル photo:Kei Tsujiサドルはカチューシャカラーのセライタリアサドルはカチューシャカラーのセライタリア photo:Kei Tsuji

ホイールはジップの454NSWチューブラーで、タイヤはコンチネンタルのコンペティション25mm。クアークのD-Zeroパワーメーターを組み合わせる。シートポストからステム、ハンドルまでキャニオン。前年からの継続選手はステム一体型ハンドルを使用するが、新加入のネイサン・ハースはまだステムとハンドルでポジションを調整中だ。

ブレーキのみシマノデュラエースのダイレクトマウントブレーキのみシマノデュラエースのダイレクトマウント photo:Kei Tsujiホイールはジップの454NSWチューブラーホイールはジップの454NSWチューブラー photo:Kei Tsuji



photo&text:Kei Tsuji