1月3月から7日までの5日間の日程で開催されたオーストラリア選手権。アレクサンダー・エドモンソン(ミッチェルトン・スコット)とローハン・デニス(BMCレーシング)がそれぞれロードと個人TTのナショナルチャンピオンに輝いた。
独走でフィニッシュに飛び込むアレクサンダー・エドモンソン(ミッチェルトン・スコット) photo:Mitchelton-Scott
例年同様、オーストラリア南部ヴィクトリア州のバララットで開催されたオーストラリア選手権。ロードレースの舞台となるのはマウントブニンヨンの登りを含む11.6kmの周回コースで、男子エリートロードレースはここを16周する全長185.6kmで行われた。
レースを支配したのはミッチェルトン・スコットとBMCレーシングの二大勢力。ロブ・パワー(ミッチェルトン・スコット)を含む8名逃げが最大6分差をつけたが、BMCレーシングを中心とした集団追撃によって吸収される。すると、フィニッシュまで3周回を残して、アレクサンダー・エドモンソン(ミッチェルトン・スコット)とクリス・ハーパー(ベネロング・スイスウェルネス)がカウンターアタック。同じアデレード出身で、普段からトレーニングをともにしているエドモンソンとハーパーがそのまま逃げ切る展開となる。最終周回の登りでリッチー・ポート(BMCレーシング)らが集団からアタックしたが届かず、エドモンソンが迫り来る集団を1秒差で振り切った。
「言葉が出てこない。この勝利の意味はとてつもなく大きい。魔法にかかったような1日だ。ナショナルチャンピオンジャージに袖を通すのは夢のよう」。緑色と金色(黄色ではない)のストライプが入ったジャージを手にしたエドモンソンは語る。「自宅から500mの距離に住んで、毎日のようにトレーニングパートナーとして走っているハーパーが飛び出した時、躊躇せずに反応した。チームメイトを後ろに残していたので積極的に先頭交代できなかったのが辛かったけど、チーム戦だから仕方なかった」。エドモンソンはトラックレース出身の24歳。2014年にトラック世界選手権の個人追い抜きと団体追い抜きで金メダル、2016年リオ五輪トラック団体追い抜きで銀メダルを獲得している。
初のエリートタイトルを獲得したアレクサンダー・エドモンソン(ミッチェルトン・スコット) photo:Cycling Australia
男子エリートの個人タイムトライアルではローハン・デニス(BMCレーシング)が大会3連覇を達成。ルーク・ダーブリッジ(ミッチェルトン・スコット)やポートに1分以上の差をつける圧勝だった。40.9kmコースを平均47.9km/h、51分14秒で駆け抜けたデニスは「今年もチャンピオンジャージを着る栄誉を得た。毎年力を伸ばしているライバルたちに勝つのは簡単なことじゃない。プレッシャーが大きかっただけに、大きなプライドと栄誉を感じるよ」とコメントしている。
オーストラリアではクリテリウムも選手権に組み込まれており、カレブ・ユアン(ミッチェルトン・スコット)が大会3連覇を達成。ユアンは昨年スプリントで無敵を誇ったサントス・ツアー・ダウンアンダーにロード王者エドモンソンらと出場予定だ。
女子エリートロードレースで勝利したのは、6名のスプリントでミッチェルトン・スコットやエフデジ勢を押さえ込んだシャノン・マルシード(ティブコSVB)。個人タイムトライアルではカトリン・ガーフットが圧倒的なタイムで3連覇を果たした。
エリート女子ロードを制したシャノン・マルシード(ティブコSVB) photo:Cycling Australia

例年同様、オーストラリア南部ヴィクトリア州のバララットで開催されたオーストラリア選手権。ロードレースの舞台となるのはマウントブニンヨンの登りを含む11.6kmの周回コースで、男子エリートロードレースはここを16周する全長185.6kmで行われた。
レースを支配したのはミッチェルトン・スコットとBMCレーシングの二大勢力。ロブ・パワー(ミッチェルトン・スコット)を含む8名逃げが最大6分差をつけたが、BMCレーシングを中心とした集団追撃によって吸収される。すると、フィニッシュまで3周回を残して、アレクサンダー・エドモンソン(ミッチェルトン・スコット)とクリス・ハーパー(ベネロング・スイスウェルネス)がカウンターアタック。同じアデレード出身で、普段からトレーニングをともにしているエドモンソンとハーパーがそのまま逃げ切る展開となる。最終周回の登りでリッチー・ポート(BMCレーシング)らが集団からアタックしたが届かず、エドモンソンが迫り来る集団を1秒差で振り切った。
「言葉が出てこない。この勝利の意味はとてつもなく大きい。魔法にかかったような1日だ。ナショナルチャンピオンジャージに袖を通すのは夢のよう」。緑色と金色(黄色ではない)のストライプが入ったジャージを手にしたエドモンソンは語る。「自宅から500mの距離に住んで、毎日のようにトレーニングパートナーとして走っているハーパーが飛び出した時、躊躇せずに反応した。チームメイトを後ろに残していたので積極的に先頭交代できなかったのが辛かったけど、チーム戦だから仕方なかった」。エドモンソンはトラックレース出身の24歳。2014年にトラック世界選手権の個人追い抜きと団体追い抜きで金メダル、2016年リオ五輪トラック団体追い抜きで銀メダルを獲得している。

男子エリートの個人タイムトライアルではローハン・デニス(BMCレーシング)が大会3連覇を達成。ルーク・ダーブリッジ(ミッチェルトン・スコット)やポートに1分以上の差をつける圧勝だった。40.9kmコースを平均47.9km/h、51分14秒で駆け抜けたデニスは「今年もチャンピオンジャージを着る栄誉を得た。毎年力を伸ばしているライバルたちに勝つのは簡単なことじゃない。プレッシャーが大きかっただけに、大きなプライドと栄誉を感じるよ」とコメントしている。
オーストラリアではクリテリウムも選手権に組み込まれており、カレブ・ユアン(ミッチェルトン・スコット)が大会3連覇を達成。ユアンは昨年スプリントで無敵を誇ったサントス・ツアー・ダウンアンダーにロード王者エドモンソンらと出場予定だ。
女子エリートロードレースで勝利したのは、6名のスプリントでミッチェルトン・スコットやエフデジ勢を押さえ込んだシャノン・マルシード(ティブコSVB)。個人タイムトライアルではカトリン・ガーフットが圧倒的なタイムで3連覇を果たした。

男子エリートロードレース
1位 | アレクサンダー・エドモンソン(ミッチェルトン・スコット) | 4:54:27 |
2位 | ジェイ・マッカーシー(ボーラ・ハンスグローエ) | 0:00:01 |
3位 | クリス・ハーパー(ベネロング・スイスウェルネス) | |
4位 | カレイブ・ユアン(ミッチェルトン・スコット) | |
5位 | ネイサン・ハース(カチューシャ・アルペシン) | |
6位 | クリス・ハミルトン(サンウェブ) |
女子エリートロードレース
1位 | シャノン・マルシード(ティブコSVB) | 3:05:03 |
2位 | ローレン・キッチン(エフデジ) | |
3位 | グレイス・ブラウン(ホルデンチーム・グスト) | |
4位 | アマンダ・スプラット(ミッチェルトン・スコット) | |
5位 | カトリン・ガーフット | |
6位 | ブローディー・チャップマン(キャンベラサイクリングクラブ) |
男子エリート個人タイムトライアル
1位 | ローハン・デニス(BMCレーシング) | 0:51:14 |
2位 | ルーク・ダーブリッジ(ミッチェルトン・スコット) | 0:01:08 |
3位 | リッチー・ポート(BMCレーシング) | 0:01:44 |
4位 | マイルズ・スコットソン(BMCレーシング) | 0:01:58 |
5位 | ネイサン・ハース(カチューシャ・アルペシン) | 0:02:22 |
6位 | ショーン・レイク(ベネロング・スイスウェルネス) | 0:03:15 |
女子エリート個人タイムトライアル
1位 | カトリン・ガーフット | 0:41:45 |
2位 | ルーシー・ケネディー(ミッチェルトン・スコット) | 0:02:29 |
3位 | シャラ・ジロー(エフデジ) | 0:02:36 |
4位 | グレイス・ブラウン(ホルデンチーム・グスト) | 0:02:41 |
5位 | ケイト・ペリー | 0:04:50 |
6位 | アレックス・マンリー(ミッチェルトン・スコット) | 0:05:18 |
男子エリートクリテリウム
1位 | カレブ・ユアン(ミッチェルトン・スコット) | 1:00:43 |
2位 | スティール・ヴォンホフ(ベネロング・スイスウェルネス) | |
3位 | ブレントン・ジョーンズ(デルコマルセイユKTM) | |
4位 | ニコラス・ヤローリス(ブリスベンコンチネンタル) | |
5位 | ジェイ・マッカーシー(ボーラ・ハンスグローエ) | |
6位 | ライアン・トーマス(ブリスベンコンチネンタル) |
女子エリートクリテリウム
1位 | レベッカ・ウィアサック | 0:53:26 |
2位 | サラ・ローイ(ミッチェルトン・スコット) | |
3位 | キンバーリー・ウェルズ(ホルデンチーム・グスト) | |
4位 | クリスティーナ・クロナン | |
5位 | ペタ・ミューレンズ(ハーゲンスベルマン) | |
6位 | ルビー・ローズマンガノン |
text:Kei Tsuji