2017年の国内レースを振り返る2回目。6月のツール・ド・熊野から、全日本選手権、インカレ、9月のツール・ド・北海道までを振り返ります。



6月

ツール・ド・熊野 丸山千枚田を上るメイン集団ツール・ド・熊野 丸山千枚田を上るメイン集団 photo:Hideaki.Takagi
第1ステージでUCIレース初優勝を挙げた入部正太朗(シマノレーシング)第1ステージでUCIレース初優勝を挙げた入部正太朗(シマノレーシング) photo:Hideaki TAKAGI第3ステージで95kmを逃げ切ったダミアン・モニエ(ブリヂストンアンカー)第3ステージで95kmを逃げ切ったダミアン・モニエ(ブリヂストンアンカー) photo:Hideaki TAKAGI

個人総合優勝を決めたホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)個人総合優勝を決めたホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ) photo:Hideaki TAKAGIチーム総合表彰チーム総合表彰 photo:Hideaki TAKAGI

6月1日、ツール・ド・熊野が開幕。プロローグでシモン・サジノック(アタッキ・チームグスト)、第1ステージでは入部正太朗(シマノレーシング)とリーダージャージが入れ替わる。第2ステージでトマ・ルバ(キナンサイクリングチーム)と共に逃げたホセ・ビセンテ(マトリックスパワータグ)が総合首位に立つと、第3ステージも守りきって初の個人総合優勝を決めた。

マトリックス・パワータグにとっては2015年以来となる2回目の個人総合優勝。地元チームのキナンサイクリングチームは前年に続き団体総合優勝を決めたものの、悲願の個人総合優勝は翌年以降に持ち越しとなった。

圧倒的なスプリントで勝利した吉川美穂(ビスカヤ・ドゥランゴ)圧倒的なスプリントで勝利した吉川美穂(ビスカヤ・ドゥランゴ) (c)Bizkaia-Durango
スペインのレースに出場した吉川美穂がヨーロッパ初優勝を挙げた。非UCIレースのスペインカップ第7戦の103kmのレースで、持ち前のスプリント力を発揮して優勝。落車やDNF続きで自信をなくしていたと言う吉川にとって大きな1勝となった。


男子エリート 1位	西薗良太(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)男子エリート 1位 西薗良太(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) photo:Hideaki TAKAGI男子エリート 表彰 男子エリート 表彰  photo:Hideaki TAKAGI

青森県の階上町で初開催された全日本選手権。タイムトライアルとロードレースが3日間に渡り開催された。

個人タイムトライアル男子エリートでは、西薗良太(ブリヂストン・アンカー)が前年に続き連覇。2012年とあわせ自信3回目のタイムトライアル全日本チャンピオンに輝いた。2位は2年連続で佐野淳哉(マトリックスパワータグ)、本来ならU23の小野寺怜(宇都宮ブリッツェン)が「飛び級」で出場し、3位に入った。


女子エリート 1位	與那嶺恵理(エフデジヌーヴェル・アキテーヌフチュロスコープ)女子エリート 1位 與那嶺恵理(エフデジヌーヴェル・アキテーヌフチュロスコープ) photo:Hideaki TAKAGI女子エリート 表彰 女子エリート 表彰 photo:Hideaki TAKAGI

女子エリートは與那嶺恵理(エフデジヌーヴェル・アキテーヌフチュロスコープ)が他を圧倒するスピードで優勝。2015年からの連覇記録を3に伸ばした。2位は昨年に続き梶原悠未(筑波大学)、3位は唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)。

男子U23は新城雄大(EQADS)が優勝。男子ジュニアは松田祥位(岐阜第一高校)、U17+15では津田悠義(EQUADS)が優勝。女子のジュニア+U17は下山美寿々(大阪教育大学附属高校天王寺校舎)が連覇した。


畑中勇介(チーム右京)が31kmに渡る独走で全日本選手権初優勝畑中勇介(チーム右京)が31kmに渡る独走で全日本選手権初優勝 photo:Hideaki TAKAGI
落車などで遅れるたびに集団復帰した別府史之(トレック・セガフレード)落車などで遅れるたびに集団復帰した別府史之(トレック・セガフレード) Photo:Satoru Kato男子エリート表彰男子エリート表彰 photo:Hideaki TAKAGI

ロードレース男子エリートは、リアルスタート直後に前年優勝の初山翔(ブリヂストン・アンカー)らが落車に巻き込まれる波乱の幕開け。その後は逃げと吸収が何度も繰り返される混戦となった。勝負を決めたのは畑中勇介(チーム右京)の残り3周からの単独アタック。牽制する集団をよそに畑中はそのまま逃げ切って全日本初優勝。終盤に落車して遅れた別府史之(トレック・セガフレード)は集団に復帰するも2位に終わったが、存在感を示した。


與那嶺恵理(エフデジヌーヴェル・アキテーヌフチュロスコープ)が3度目のタイトルを連覇で飾る與那嶺恵理(エフデジヌーヴェル・アキテーヌフチュロスコープ)が3度目のタイトルを連覇で飾る photo:Hideaki TAKAGI
レース前半は唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)が引く場面もレース前半は唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)が引く場面も photo:Hideaki TAKAGI女子エリート表彰女子エリート表彰 photo:Hideaki TAKAGI

女子エリートは、レース序盤から與那嶺と唐見の2人が先行するが、後半に入ると與那嶺が唐見を切り離して独走を開始。対抗馬不在と言われたレースで、最終的に7分以上の大差を後続につけて優勝。タイムトライアルと併せて2年連続の2冠を達成した。


登りスプリントを制した横山航太(シマノレーシング)が拳を突き上げる登りスプリントを制した横山航太(シマノレーシング)が拳を突き上げる photo:Hideaki.Takagi全日本選手権ロードレース2017 U23表彰台全日本選手権ロードレース2017 U23表彰台 photo:Hidaki.Takagi

U23は、レース終盤に横山航太(シマノレーシング)、野本空(明治大学)、山本大喜(鹿屋体育大学)の3人の争いに。最終周回の登りでのアタック合戦では勝負がつかず、残り300mからのスプリント勝負を制した横山が優勝した。



7月

UCIグランフォンドとして開催されたニセコクラシック 早朝の羊蹄山をバックに走るUCIグランフォンドとして開催されたニセコクラシック 早朝の羊蹄山をバックに走る photo:Hideaki TAKAGI
140kmクラスは田崎友康(F(t)麒麟山レーシング)と高岡亮寛(Roppongi Express)の勝負140kmクラスは田崎友康(F(t)麒麟山レーシング)と高岡亮寛(Roppongi Express)の勝負 photo:Hideaki TAKAGI70kmクラス男子メイン集団で走る70km女子総合優勝の藤村祥子(Brassica)70kmクラス男子メイン集団で走る70km女子総合優勝の藤村祥子(Brassica) photo:Hideaki TAKAGI

7月9日、UCIグランフォンドのニセコクラシックが開催された。140kmクラスは、田崎友康(F(t)麒麟山レーシング)と高岡亮寛(Roppongi Express)の一騎打ちとなり、10秒差で先着した田崎が総合優勝。平均時速37.27kmというハイペースだった。70kmクラスはスタートと同時にアタックした西谷雅史(サイクルポイントオーベスト)がそのまま独走して優勝。女子はソチオリンピックのスピードスケート代表藤村祥子(Brassica)が優勝した。


独走で9度目の全日本選手権優勝を果たした山本幸平(BH-SR SUNTOUR-KMC)独走で9度目の全日本選手権優勝を果たした山本幸平(BH-SR SUNTOUR-KMC) photo:So.Isobe男子エリート表彰台男子エリート表彰台 photo:Satoshi.Oda/Kasukabe Vision Filmz

18年ぶりに優勝した小林可奈子(MTBクラブ安曇野)18年ぶりに優勝した小林可奈子(MTBクラブ安曇野) photo:Satoshi.Oda/Kasukabe Vision FilmzU23で優勝した平林安里(スペシャライズドレーシング・ジャパン)U23で優勝した平林安里(スペシャライズドレーシング・ジャパン) photo:So.Isobe

MTBの全日本選手権、XCO男子エリートは、山本幸平(BH-SR SUNTOUR-KMC)が9回目のタイトルを手にした。今シーズンは不調と言われながらも、終わってみれば2位以下に1分以上の差をつけての勝利だった。

XCO女子エリートは小林可奈子(MTBクラブ安曇野)が18年ぶりの優勝。U23では平林安里(SPECIALIZED RACING JAPAN)が連覇。どちらも序盤の落車による遅れを取り返して優勝した。


初開催の大田原クリテリウムで優勝した小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)初開催の大田原クリテリウムで優勝した小野寺玲(宇都宮ブリッツェン) photo:Satoru KatoJR片岡駅前のロータリーに設けられたイベントステージとチームピットJR片岡駅前のロータリーに設けられたイベントステージとチームピット photo:Satoru Kato

今年は栃木県でのレースが一気に増えた。Jプロツアーは3月に宇都宮、6月に那須、そして7月は大田原クリテリウムとやいた片岡ロードレースが開催された。ツール・ド・とちぎを加えると、実に6つのレースが初開催。その全てが公道コースで、ロケーションも駅の近くや観光地など観客が集まりやすい場所に設定。飲食ブースなどの出店も多く、どのレースも盛況だった。宇都宮ブリッツェンや那須ブラーゼンの存在があってこそ可能になったことではあるが、栃木県全体への広がりは改めて驚かされた。



8月

全日本選手権男子ジュニア 日野泰静と日野凌羽(松山城南高校)がインターハイに続いてワンツーフィニッシュ達成全日本選手権男子ジュニア 日野泰静と日野凌羽(松山城南高校)がインターハイに続いてワンツーフィニッシュ達成 photo:Hideaki TAKAGI
8月6日、ジュニア以下の全日本選手権ロードレースが島根県の益田市で開催された。昨年からジュニア以下のロードレースは別開催となり、益田市で2回目の開催となった。

男子ジュニアは、1週間前に行われたインターハイロードの勝者である日野泰静(松山城南高校)と、前年優勝の松田祥位(岐阜第一高校)を中心にレースが進行。最後は5人でのスプリントとなり、日野が優勝。2位に日野凌羽(松山城南高校)が入り、インターハイロードに続き松山城南高校の1-2フィニッシュとなった。

男子ジュニア表彰男子ジュニア表彰 photo:Hideaki TAKAGI女子ジュニア+U17 表彰女子ジュニア+U17 表彰 photo:Hideaki TAKAGI

男子U17+U15 津田悠義(EQADS)が序盤から逃げきって優勝男子U17+U15 津田悠義(EQADS)が序盤から逃げきって優勝 photo:Hideaki TAKAGI男子U17+U15 表彰男子U17+U15 表彰 photo:Hideaki TAKAGI

男子U17+U15では、個人TTで優勝している津田悠義(EQADS)が勝って2冠達成。女子ジュニア+U17は、中川由理(川越工業高校)が優勝した。

なお、2018年の全日本選手権ロードは、この益田市のコースで行われる。


来年度に地元国体を控える福井県がロード男女ともに優勝の快挙来年度に地元国体を控える福井県がロード男女ともに優勝の快挙 photo:Hideaki TAKAGI男子4kmチームパーシュート 3位 福井県(碇、廣瀬、枠元、齋藤)4分23秒218(予選時)男子4kmチームパーシュート 3位 福井県(碇、廣瀬、枠元、齋藤)4分23秒218(予選時) photo:Hideaki TAKAGI

福井県で行われた都道府県大会。ロードレースでは男子を中島康晴(キナンサイクリングチーム)、女子を中村愛花(日本体育大学)と、男女共福井県勢が優勝した。福井県はトラック種目でも活躍。地元での国体に向けて期待が膨らむ結果となった。



9月

男子 武山晃輔(日本大)が学生個人ロードに続きインカレロードも制する男子 武山晃輔(日本大)が学生個人ロードに続きインカレロードも制する photo:Hideaki TAKAGI女子 梶原悠未(筑波大)はトラックとロードで3冠達成女子 梶原悠未(筑波大)はトラックとロードで3冠達成 photo:Hideaki TAKAGI

男子チームスプリント 1位 日本大(坂井、照井、治田)1分00秒405 学連新男子チームスプリント 1位 日本大(坂井、照井、治田)1分00秒405 学連新 photo:Hideaki TAKAGI男子4kmチームパーシュート 1位 中央大(原井、高橋、橋本、今村)追抜き勝ち(予選時4分16秒093)男子4kmチームパーシュート 1位 中央大(原井、高橋、橋本、今村)追抜き勝ち(予選時4分16秒093) photo:Hideaki TAKAGI

今年のインカレは、長野県での開催。トラックは松本市美鈴湖自転車競技場、ロードは大町市美麻の公道コースで行われた。

男子は強い日本大学が復活。トラックでは、配点の高い団体種目のチームスプリントで1位、4kmチームパーシュートで2位となって大きくリード。最終日のロードレースでも武山晃輔が優勝して4年ぶりの総合優勝を果たした。女子は筑波大学の梶原悠未がトラック2種目とロードで優勝。総合では日本体育大学が優勝した。


ツール・ド・北海道第2ステージ 北海道最南端の白神岬を行くツール・ド・北海道第2ステージ 北海道最南端の白神岬を行く photo:Hideaki TAKAGI
第2ステージで優勝してリーダージャージを着た岡本隼(愛三工業レーシングチーム/日本大学)第2ステージで優勝してリーダージャージを着た岡本隼(愛三工業レーシングチーム/日本大学) Photo:Satoru Kato山岳賞を獲得した冨尾大地(鹿屋体育大学)山岳賞を獲得した冨尾大地(鹿屋体育大学) photo:Satoru Kato

函館を中心に3日間3ステージが行われた今年のツール・ド・北海道は、大学生の活躍が目立った。第1ステージでは逃げに乗った草場啓吾(日本大学)が山岳賞ジャージを獲得。続く第2ステージでは、愛三工業レーシングチームから出場する岡本隼(日本大学)が、現役大学生としては2012年以来となるステージ優勝とリーダージャージ獲得をしてみせた。岡本は最終日にリーダージャージは失うものの、ポイント賞を獲得。草場と冨尾大地(鹿屋体育大学)の大学生同士の争いとなった山岳賞は、逆転で冨尾が獲得。大学生が山岳賞、ポイント賞を獲得するのは、ツール・ド・北海道史上初めての事だ。

第3ステージ 函館山頂上ゴールをマルコス・ガルシア(キナンサイクリングチーム)が制して個人総合優勝も決める第3ステージ 函館山頂上ゴールをマルコス・ガルシア(キナンサイクリングチーム)が制して個人総合優勝も決める photo:Satoru Kato個人総合優勝・マルコス・ガルシア(キナンサイクリングチーム)、2位・西薗良太(ブリヂストンアンカー)、3位・ホセ・ビセンテ(マトリックスパワータグ)個人総合優勝・マルコス・ガルシア(キナンサイクリングチーム)、2位・西薗良太(ブリヂストンアンカー)、3位・ホセ・ビセンテ(マトリックスパワータグ) photo:Satoru Kato

個人総合優勝争いは最終第3ステージ、函館山の頂上ゴールに向かう残り4kmの登りに集約された。NIPPOヴィーニファンティーニが主導権を握る中、残り1kmでマルコス・ガルシア(キナンサイクリングチーム)と西薗良太(ブリヂストン・アンカー)の2人が抜け出し、最後はガルシアが先着して優勝。個人総合優勝も決めた。


・・・その3に続く

text:Satoru Kato
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