南アフリカのライダー、ダリル・インペイはレディオシャックに移籍して、ツアー・ダウンアンダーでシーズンをスタートさせた。注目の若手選手はバルロワールドからアームストロングの元へ。今感じていることを語ってもらった。

ランス・アームストロングの傍らを走るダリル・インペイ(南アフリカ、レディオシャック)ランス・アームストロングの傍らを走るダリル・インペイ(南アフリカ、レディオシャック) (c)CorVos「ランスと一緒に走ることを楽しんでいるよ。彼とはレースのことはあまり話さないんだけど、彼の子供のことや普段の生活のことを良くしゃべっているよ。

ツアー・オブ・ターキー2009の覇者であるインペイは、昨年9月にレディオシャックとサインした。サインしてからというもの、ランスの近くで過ごしているのが目に付く。

5000人ものサイクリストがアデレードに集まったTwitterライドとツアー・ダウンアンダーは、インペイにとって最高のシーズンスターターになったようだ。

「僕にとってここはベストなスタート地点だったね。凍えるような寒さの中でレースをするのは嫌いだよ」。

ダリル・インペイ(南アフリカ、レディオシャック)とヨハン・ブリュイネール監督ダリル・インペイ(南アフリカ、レディオシャック)とヨハン・ブリュイネール監督 (c)CorVos日曜のレースの後、インペイはヨーロッパに戻り、イタリアはコモ湖畔からスペインはジローナにトレーニングの拠点を移すという。ジローナには英語をしゃべるプロサイクリストが多いということも理由だ。

ジローナでのトレーニングでは、ミラノ~サンレモ、ロンド・ファン・フラーンデレン、パリ~ルーベといったクラシックの用意をする。彼はそれrのレースでベルギー人のチームメイト、ヘルト・ステーグマンやセバスチャン・ロセレールをアシストすることになる。

「僕はクラシックレースについてはまだ学んでいる最中だ。ベルギーでベルギー人選手たちと走るのは楽しみだよ。その経験が後々生きてくる」。

インペイはタフなコンディションのレースを好んでいる。もし小さな集団に生き残ったら、スプリントで勝てる自信がある。それは昨年のツアー・オブ・ターキーの総合優勝が証明している。

インペイの夢はミラノ~サンレモで優勝し、史上初の南アフリカ人覇者として歴史に名を残すことだ。インペイは言う。「今年でなくても、来年でなくても、いつかは勝ちたいレースなんだ」。

text: Gregor Brown in Adelaide, Australia
photo:CorVos