2017年9月7日のブエルタ・ア・エスパーニャ第18ステージ終了後に採取されたクリストファー・フルーム(イギリス、チームスカイ)の尿サンプルから基準値を超えるサルブタモールが検出された。チームスカイとフルームは治療目的で、規定内の摂取だったと説明している。

マイヨロホのクリストファー・フルーム(イギリス、チームスカイ)をヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、バーレーン・メリダ)とイルヌール・ザカリン(ロシア、カチューシャ・アルペシン)が囲むマイヨロホのクリストファー・フルーム(イギリス、チームスカイ)をヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、バーレーン・メリダ)とイルヌール・ザカリン(ロシア、カチューシャ・アルペシン)が囲む photo:CorVos

ブエルタ・ア・エスパーニャで初総合優勝を飾ったフルームが9月7日に行ったドーピング検査で採取された尿サンプルからサルブタモールのAAF(違反が疑われる分析結果)が検出された。UCIが12月13日にウェブサイト上で公表した。

ドーピング検査で採取された尿サンプルの分析を行ったのは独立機関であるCADF(サイクリングアンチドーピング機構)。Bサンプルからも同様にAAFが検出されたが、UCIアンチドーピング規約により、サルブタモールを含む特定薬物に関してはAAFが検出されても即時出場停止処分にはつながらない。今回の上限値オーバーによってドーピング違反が確定するわけではなく、UCIがフルーム側にその理由について説明を求めた形。説明によってはフルームのドーピング違反が確定し、出場停止処分を受けるとともにブエルタのタイトルが剥奪される可能性もある。

サルブタモールは一般的に気管支拡張剤として知られ、喘息の治療に広く使用されている。WADA(世界アンチドーピング機構)の規定により、24時間に1,600マイクログラムもしくは12時間に800マイクログラム以下の摂取であればTUE(治療目的使用に係る除外措置)の申請は必要ない。今回フルームの尿サンプルから検出されたのは、WADAが定める上限1,000ng/ml(ナノグラム・パー・ミリリットル)を大きく上回る2,000ng/mlだった。

チームスカイの説明によると、幼少期から喘息を患っていたフルームは症状を和らげるために一般的な治療法である吸引器を使用してサルブタモールを摂取。その行為はいずれもWADAが定める規定内であったと説明している。レースリーダーの座についていたフルームは全ステージでドーピング検査を受け、その度にサルブタモール使用の旨を伝えていた。

サルブタモールの代謝や排泄の仕方には不規則な変動があり、脱水や摂取のタイミングなど様々な要因が高い数値につながったとチームスカイは説明している。フルームは「自分の喘息の症状は広く知られている事実であり、規定については熟知している。症状をコントロールするために規定値の範囲内で吸引を行っており、当然リーダージャージを着ていれば毎日ドーピング検査を受けることも分かっている。ブエルタの期間中に喘息の症状が悪化したため、チーム医師のアドバイスのもと、サルブタモールの摂取量を増やした。常日頃から規定の数値以上に吸引しないように心がけている」と説明。また「UCIは今回の検査結果を精査する正しい行動を行った。ロードレースのリーダーシップをとる人間として、チームと連携しながら必要な説明を行いたい」と語っている。
クリストファー・フルーム(イギリス、チームスカイ)クリストファー・フルーム(イギリス、チームスカイ) photo:Kei Tsuji / TDWsport
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