先のツール・ド・フランスを総合6位で完走したダニエル・マーティン(アイルランド、クイックステップフロアーズ)の椎骨骨折が判明。超級山岳モン=デュ=シャでの落車によるもので、回復の為今後のスケジュールをキャンセルする。



落車の影響で1分15秒遅れで第9ステージのフィニッシュに戻ってきたダニエル・マーティン(アイルランド、クイックステップフロアーズ)落車の影響で1分15秒遅れで第9ステージのフィニッシュに戻ってきたダニエル・マーティン(アイルランド、クイックステップフロアーズ) photo:Kei Tsuji / TDWsport
ツール第9ステージのモン=デュ=シャでの下りでリッチー・ポート(オーストラリア、BMCレーシング)を避けきれず激しく前転したマーティン。ツール期間中に覚えていたという患部の違和感は、椎骨(脊椎の分節をなす個々の骨)2ヶ所の小さな骨折が原因だった。

全治3週間で手術を要さないものの、マーティンは今週末に予定していたクラシカ・サンセバスティアン(UCIワールドツアー)をキャンセル。クイックステップフロアーズのエースはツールを体調不良でリタイアしたフィリップ・ジルベール(ベルギー)が担う。

「ツール期間中、レースしている時には全く問題なかったが、それ以外ではなんとなく違和感を覚えていた。だから今週病院で検査をしてもらったところ、折れているという診断を受けた。サンセバスティアンは僕向きのコースで調子も良かったのに残念だ。でも骨折自体は特に心配するようなものではないし、調子を整える上ではこのタイミングで休息をとって回復に努める方がベター。シーズン終盤戦に向けて調子を上げていきたい」と、マーティンはチームのプレスリリースを通して語っている。

text:So.Isobe