大会連覇を狙うタデイ・ポガチャル(スロベニア)を擁するUAEチームエミレーツXRGが、ツール・ド・フランスに出場する8名を発表した。またレッドブル・ボーラ・ハンスグローエはログリッチを総合エースに、メーウスとファンポッペルでスプリント勝利も狙う。



4度目のツール総合優勝を狙うタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG) photo:CorVos

6月27日、UAEチームエミレーツXRGが発表したツール・ド・フランスに出場するメンバーは以下の8名。

ジョアン・アルメイダ(ポルトガル)
ジョナタン・ナルバエス(エクアドル)
ニルス・ポリッツ(ドイツ)
タデイ・ポガチャル(スロベニア)
パヴェル・シヴァコフ(フランス)
マルク・ソレル(スペイン)
ティム・ウェレンス(ベルギー)
アダム・イェーツ(イギリス)

昨年と7名が同じという盤石のメンバーで臨み、ジロ・デ・イタリアで総合エースを務めたフアン・アユソ(スペイン)の代役は、今季加入したジョナタン・ナルバエス(エクアドル)が務める。過去ジロ・デ・イタリアで区間2勝した実績を持つエクドル王者は、今年のサントス・ツアー・ダウンアンダーで総合優勝し、意外にもこれがツール初出場となる。

ツール・ド・スイスを制したジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツXRG) photo:CorVos

平坦路の集団牽引はポリッツとウェレンスが担い、山岳アシストの中心となるのはアルメイダ。今季はイツリア・バスクカントリーからツール・ド・ロマンディ、そしてツール・ド・スイスと3つのステージレースで3連続総合優勝しており、ポガチャルがいなければ単独エースが担える好調ぶりだ。そこにジロからの連戦であるアダム・イェーツと、ポガチャルと共にドーフィネを走ったシヴァコフとソレルと隙のない布陣だ。

ドーフィネ後、直前の高地合宿を終えたポガチャルは「ツール開幕にワクワクしており、幸運にもここまで完璧に近い準備ができている。チームの雰囲気も良く、それが大きな自信となっている。これで6度目のツール出場なんて時間が経つのが早く感じるよ」とコメント。2年連続、4度目となるマイヨジョーヌ獲得を目指す。



レッドブルは総合とスプリントの両睨み

プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) photo:CorVos

UAEと時を同じくして、ログリッチを擁するレッドブル・ボーラ・ハンスグローエも出場メンバーを発表した。

プリモシュ・ログリッチ(スロベニア)
フロリアン・リポヴィッツ(ドイツ)
アレクサンドル・ウラソフ(ロシア)
ローレンス・ピシー(ニュージーランド)
ミック・ファンダイケ(オランダ)
ジャンニ・モスコン(イタリア)
ダニー・ファンポッペル(オランダ)
ヨルディ・メーウス(ベルギー)

ツール・ド・スイスとコペンハーゲン・スプリントで2連勝中のヨルディ・メーウス(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) photo:CorVos

総合エースはもちろん、昨年途中棄権という悔しさを晴らしたいログリッチ。ジロでも3週目で落車リタイアしたが、その後は高地合宿でコンディションを整えた。山岳アシストはアレクサンドル・ウラソフ(ロシア)とドーフィネで総合3位と活躍した若手のフロリアン・リポヴィッツ(ドイツ)が担当。しかしUAEやヴィスマ・リースアバイクに比べ、手薄な感は否めない。

また今年は2023年大会の最終パリ決戦を制したヨルディ・メーウス(ベルギー)がメンバー入り。リードアウト職人のダニー・ファンポッペル(オランダ)と共に、スプリントステージでの勝利を狙いに行く。

text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos

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