アベレージ50km/hにも迫るスピードレースとなったハンマースプリント。安定して加点したトレック・セガフレードが優勝し、サンウェブが2日間を合計した総合首位に立った。



ハンマースプリント 12.4km x 8周回ハンマースプリント 12.4km x 8周回 image: Hammer Series ヴェロングループが主催するハンマーシリーズの初回大会「スポートゾーン・リンブルフ」は2日目。12.4kmで高低差47mと言うほぼ平坦なコースを8周回=98.2kmで争われる短距離レースであり、前日のハンマークライム同様に毎周回フィニッシュライン通過時の上位10名選手にポイント、2周目、5周目、8周目は2倍ポイントが与えられる。チームタイムトライアル形式で3日間の総合優勝が決する「ハンマーチェイス」に向けて有利なスタート順を得るべく、この日も序盤から活発にレースが動いた。

リアルスタートが切られると同時にルームポット・ネデランセロテリやキャノンデール・ドラパックが攻撃を開始し、複数名が数秒差で逃げる展開に。しかし集団が見過ごすはずもなく、アタックと吸収が続くまま、セップ・ヴァンマルク(ベルギー)が第1スプリントポイントを先頭通過し、キャノンデール・ドラパックが先制点を確保した。

目まぐるしい展開、そして各チーム5名と少人数であるため、なかなかチーム単位でのまとまった動きは見られない。ポイント2倍となる2周回目には、7名の逃げから前日0ポイントに終わったトレック・セガフレードのマティアス・ブランドル(オーストラリア)が抜け出して20ポイントを加算。続く3周回目にはラモン・シンケルダム(オランダ)が先頭通過して前日2位と好発進したサンウェブに更なる得点をもたらした。

終始アタック合戦が続くスピーディーな展開になった終始アタック合戦が続くスピーディーな展開になった photo:CorVos
初回を先頭通過したセップ・ヴァンマルク(ベルギー、キャノンデール・ドラパック)初回を先頭通過したセップ・ヴァンマルク(ベルギー、キャノンデール・ドラパック) photo:CorVosNIPPOヴィーニファンティーニを総合4位に押し上げたマルコ・カノラ(イタリア)NIPPOヴィーニファンティーニを総合4位に押し上げたマルコ・カノラ(イタリア) photo:CorVos


平坦コースであるため逃げが決まりづらく、前日とは異なる出入りの激しい展開。地脚が問われるシチュエーションにピュアスプリンターは苦戦を強いられ、序盤積極的に動いていたフェルナンド・ガビリア(コロンビア、クイックステップフロアーズ)は途中リタイア。更にカレイブ・ユアン(オーストラリア、オリカ・スコット)が落車の被害に遭い戦線を離れてしまう。

そんな厳しい展開の中、2日間を通して初めてチーム戦略を繰り出したのがチームスカイだった。ジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック・セガフレード)が先頭通過した4周目にはエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア)を筆頭に10位以内に3名を送り込む戦術を取り、次いだ5周目にもヴィヴィアーニが集団スプリントを制して20点を加算。暫定首位を走るトレック・セガフレードを逆転可能な範囲までに詰め寄った。

チームスカイにポイントをもたらしたエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア)チームスカイにポイントをもたらしたエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア) photo:CorVos最終スプリントポイントを制したのはセップ・ヴァンマルク(ベルギー、キャノンデール・ドラパック)最終スプリントポイントを制したのはセップ・ヴァンマルク(ベルギー、キャノンデール・ドラパック) photo:CorVos


続く6周回目にはロジャー・クルーゲ(ドイツ、オリカ・スコット)が、7周目にはツアー・オブ・ジャパンでステージ3勝を挙げたマルコ・カノラ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ)とヴァンマルクが逃げ、カノラが先頭通過。十分なリードを稼ぎ出した2名は集団の追撃を振り切ってフィニッシュまで逃げ切り、最後は脚を溜めていたヴァンマルクが2度目の最高ポイントを獲得。逆転を狙っていたチームスカイはスプリントにメンバーを送り込むことができず、終日に渡って安定したポイント加算を続けたトレック・セガフレードが2日目、ハンマースプリントの優勝に輝いた。

2日間を合わせた総合成績で首位に立ったのは、シンケルダムと大柄スプリンター、マックス・ヴァルシャイド(オランダ)の働きが目立ったサンウェブ。続く2位にはチームスカイ、3位にロット・ソウダルが付けており、サンウェブに対してチームスカイが30秒、ロット・ソウダルは59秒差で翌日のチームTT「ハンマーチェイス」に挑むこととなる。

ハンマースプリントで優勝したトレック・セガフレードの面々ハンマースプリントで優勝したトレック・セガフレードの面々 photo:CorVos
豪快なシャンパンファイトで勝利を祝うトレック・セガフレード豪快なシャンパンファイトで勝利を祝うトレック・セガフレード photo:CorVos総合首位で翌日のハンマーチェイスを迎えるサンウェブ総合首位で翌日のハンマーチェイスを迎えるサンウェブ photo:CorVos


ハンマーチェイスでは先頭でフィニッシュラインを駆け抜けたチームが総合優勝に輝くため、スピードに定評のあるチームスカイにとっては距離44.7kmでの30秒差は逆転可能な範囲であり、現在総合優勝に一番近い存在と言える。逆にチームTTで勝てる可能性のあったクイックステップフロアーズとBMCレーシングは優勝圏外に脱落してしまった。

選手、スタッフ、レース主催者、ファン、メディアなど全ての関係者にとって手探りの状態が続いているハンマーシリーズだが、2日目のハンマースプリントでは前日よりも活発な動きを見ることができ、評価は上々だった様子。ヴィヴィアーニのパワーデータによれば、1時間55分のレース中、平均速度は49.4km/hと非常にハイペースでサバイバルな展開だったことが伺える。明日の競技終了後には今後の方針がより明確化することだろう。



ハンマーシリーズ2017ハンマースプリント結果/ポイントビハインド
1位 トレック・セガフレード     70.7pts  +0pts
2位 ロット・ソウダル        60.9pts  +9.7pts
3位 キャノンデール・ドラパック   59.6pts  +11pts
4位 チームスカイ          50.9pts  +19.7pts
5位 サンウェブ           43.6pts  +27pts
6位 NIPPOヴィーニファンティーニ  40.4pts  +30.3pts
7位 ロットNLユンボ         35.4pts  +35.3pts
8位 バーレーン・メリダ       26.5pts  +44.2pts
9位 クイックステップフロアーズ   24.3pts  +46.4pts
10位 オリカ・スコット        23.1pts  +47.5pts
11位 UAEチームエミレーツ      19.9pts  +50.8pts
12位 モビスター           16.7pts  +53.9pts
13位 BMCレーシング         11pts  +59.7pts
14位 ルームポット・ネデランセロテリ 10pts  +60.7pts
15位 カラルーラル・セグロスRGA   6.6pts  +64.1pts
16位 イスラエルサイクリングアカデミー5.6pts  +65.1pts

ハンマークライム+ハンマースプリント総合結果/翌日のスタートギャップ(秒)
1位 サンウェブ            7pts  +0”
2位 チームスカイ           7pts  +30”
3位 ロット・ソウダル         11pts  +59”
4位 NIPPOヴィーニファンティーニ   12pts  +79”
5位 モビスター            13pts  +85”
6位 キャノンデール・ドラパック    13pts  +109”
7位 オリカ・スコット         14pts  +122”
8位 トレック・セガフレード      15pts  +129”

text:So.Isobe
photo:CorVos
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