レースは序盤から動いた。ホセ・ビセンテや西薗良太らが入った序盤からの逃げをオスカル・プジョル、マルコス・ガルシアらが追うが届かず、トマ・ルバがステージ優勝。総合リーダーは43秒差をつけてステージ2位のホセ・ビセンテに。



最高難易度の下りを含む山岳コース

田植えを終えて1週間後の丸山千枚田を上るメイン集団田植えを終えて1週間後の丸山千枚田を上るメイン集団 photo:Hideaki.Takagi
ツール・ド・熊野の大勢を決する山岳コースの第2ステージが、6月3日(土)に三重県熊野市で行なわれた。コースは宿泊・観光リゾート「熊野倶楽部」をパレードスタートし、丸山千枚田からいったん下って札立峠を越え、ふたたび丸山千枚田を経てフィニッシュ地点に至る119.2km。大きな上りは3箇所でそれぞれにKOMが配される。なかでも札立峠は上りだけでなく下りが厳しい。車の離合が出来ない狭く曲がりくねった林間の道で、しかも緑色の苔があり国内ロードレースで最高難易度の下り区間だ。

序盤から総合狙いのホセ・ビセンテと西薗良太らが逃げる

宿泊・観光リゾート施設の熊野倶楽部に4賞ジャージが並ぶ宿泊・観光リゾート施設の熊野倶楽部に4賞ジャージが並ぶ photo:Hideaki.Takagi15km地点、序盤に決まった10人の逃げ15km地点、序盤に決まった10人の逃げ photo:Hideaki.Takagi


3日連続で朝から晴れ渡り気温の上がった熊野市でのレース。パレードを終えた選手たちは正式スタートすぐにアタック合戦となり、ポイントリーダー阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)のアタックをきっかけに10人の逃げができる。ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)、西薗良太(ブリヂストンアンカー)ら総合上位の選手が入った強力な逃げはダミアン・モニエ(ブリヂストンアンカー)らが牽引して2分差まで広げる。

取り残されたオスカル・プジョルとマルコス・ガルシア

33km地点、メイン集団を引くチーム右京勢33km地点、メイン集団を引くチーム右京勢 photo:Hideaki.Takagi34km地点、単独アタックして先頭を追うマルコス・ガルシア(キナンサイクリングチーム)34km地点、単独アタックして先頭を追うマルコス・ガルシア(キナンサイクリングチーム) photo:Hideaki.Takagi

80km地点、先頭集団6人をけん引するダミアン・モニエ(ブリヂストンアンカー)80km地点、先頭集団6人をけん引するダミアン・モニエ(ブリヂストンアンカー) photo:Hideaki.Takagi87km地点、2回目の千枚田上りをトマ・ルバ(キナンサイクリングチーム)がペースを上げる87km地点、2回目の千枚田上りをトマ・ルバ(キナンサイクリングチーム)がペースを上げる photo:Hideaki.Takagi

オスカル・プジョル(チーム右京)らがいるメイン集団からマルコス・ガルシア(キナンサイクリングチーム)が単独で先頭10人を追走、落ちてきた一人と協力して前を追う。この日一番の峠、札立峠入り口でモニエやハミッド・ポルハーシェミー(タブリーズシャハルダリ)がペースを上げる。下り区間へ入り先頭はトマ・ルバ(キナンサイクリングチーム)とホセ・ビセンテ2人に。それを西薗、平塚吉光(チーム右京)、ポルハーシェミーの3人が追い合流して5人、さらにモニエが合流し6人の先頭に。

91km地点、2回目の千枚田KOM前でホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)らのハイペースに西薗良太(ブリヂストンアンカー)が離れていく91km地点、2回目の千枚田KOM前でホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)らのハイペースに西薗良太(ブリヂストンアンカー)が離れていく photo:Hideaki.Takagi97km地点、前2人を追うオスカル・プジョル(チーム右京)ら総合優勝候補3人97km地点、前2人を追うオスカル・プジョル(チーム右京)ら総合優勝候補3人 photo:Hideaki.Takagi

2回目の千枚田で西薗良太が遅れる

後方ではジャイ・クロフォード(キナンサイクリングチーム)は抜け出すがプジョルは集団にとどまる。2回目の千枚田上りでモニエそしてルバがペースを上げる。さらにホセ・ビセンテがペースを上げると、西薗が離れ、KOM近くで平塚も離れ先頭はルバ、ホセ・ビセンテ、ポルハーシェミーの3人に。下りでポルハーシェミーが離れフィニッシュへ向けての緩い下り区間をルバとホセ・ビセンテの2人が突き進む。

トマ・ルバとホセ・ビセンテが協調する

ラスト4km、先頭のトマ・ルバ(キナンサイクリングチーム)とホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)が協力して逃げ続けるラスト4km、先頭のトマ・ルバ(キナンサイクリングチーム)とホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)が協力して逃げ続ける photo:Hideaki.Takagi
トマ・ルバ(キナンサイクリングチーム)が2人の勝負を制して優勝トマ・ルバ(キナンサイクリングチーム)が2人の勝負を制して優勝 photo:Hideaki.Takagi後続の3位争いはマルコス・ガルシア(キナンサイクリングチーム)が制する後続の3位争いはマルコス・ガルシア(キナンサイクリングチーム)が制する photo:Hideaki.Takagi


後方ではプジョルとガルシアが2回目の千枚田で激しく追い上げ、下りを経て西薗と合流し、総合上位を争う3人が先頭2人を追走する。この3人にさらに後方からも合流して先頭2人を追い、ラスト5kmでその差は15秒にまで縮まる。しかし後方は牽制を始めてしまう。いっぽうで先頭2人は協調してハイペースを維持する。キナンとしては総合狙いのガルシアを引き上げたいが、ここでルバのステージ優勝に切り替えた。

いったんは15秒にまで縮まったタイム差はその後に40秒ほどにまで広がてしまう。先頭2人はフィニッシュ前の坂を駆け上がりルバがステージ優勝した。3位には38秒差でガルシアとプジョルが入り、これでホセ・ビセンテが2位プジョルに43秒差で総合リーダーに立つこととなった。

先頭のラスト6km、ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)とトマ・ルバ(キナンサイクリングチーム)に後続は15秒差にまで迫るが牽制してしまう先頭のラスト6km、ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)とトマ・ルバ(キナンサイクリングチーム)に後続は15秒差にまで迫るが牽制してしまう photo:Hideaki.Takagi
激しく動いた第2ステージ

第2ステージは激しくレースが動いた。序盤の逃げにホセ・ビセンテと西薗が入り、いっぽうでプジョルとガルシアが取り残されてしまったことがまずは要因として挙げられる。その後に2回目の千枚田でプジョルとガルシアがスーパーアタックを見せたが先頭にまでは届かない。先頭では西薗がKOM前で遅れてしまい後ろから来たプジョルとガルシアに合流せざるを得なくなった。そして一番は追走が先頭まで15秒差にまで縮めたがそこから牽制して逆に開いてしまったことだ。キナンの総合からステージ狙いへという作戦変更も要因だ。

第2ステージ表彰第2ステージ表彰 photo:Hideaki.Takagi
個人総合リーダーはホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)個人総合リーダーはホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ) photo:Hideaki.Takagi
山岳賞リーダーはハミッド・ポルハーシェミー(タブリーズシャハルダリ)山岳賞リーダーはハミッド・ポルハーシェミー(タブリーズシャハルダリ) photo:Hideaki.Takagi新人賞リーダーは田窪賢次(マトリックスパワータグ)新人賞リーダーは田窪賢次(マトリックスパワータグ) photo:Hideaki.Takagi


総合1位のホセ・ビセンテと2位プジョルのタイム差は43秒。各チームが協調して総攻撃することも考えられる。そして2位プジョルから6位イリヤ・ダビデノク(タブリーズシャハルダリ)までは13秒。逃げやボーナスタイム、ステージ優勝やUCIポイント獲得の動きなど、最終ステージ特有の動きと総合の順位がどうなるかが見どころだ。



結果
第2ステージ 109.3km
1位 トマ・ルバ(キナンサイクリングチーム)2時間39分46秒
2位 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)
3位 マルコス・ガルシア(キナンサイクリングチーム)+38秒
4位 オスカル・プジョル(チーム右京)
5位 西薗良太(ブリヂストンアンカー)
6位 早川朋宏(愛三工業レーシングチーム)
7位 ハミッド・ポルハーシェミー(タブリーズシャハルダリ)
8位 ミルサマ・ポルセイェディゴラコール(タブリーズシャハルダリ)+42秒
9位 山本元喜(キナンサイクリングチーム)+45秒
10位 イリヤ・ダビデノク(タブリーズシャハルダリ)

個人総合時間賞 第2ステージ終了時点
1位 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)5時間14分00秒
2位 オスカル・プジョル(チーム右京)+43秒
3位 マルコス・ガルシア(キナンサイクリングチーム)+46秒
4位 西薗良太(ブリヂストンアンカー)+48秒
5位 ミルサマ・ポルセイェディゴラコール(タブリーズシャハルダリ)+53秒
6位 イリヤ・ダビデノク(タブリーズシャハルダリ)+56秒
7位 山本元喜(キナンサイクリングチーム)+1分02秒
8位 トマ・ルバ(キナンサイクリングチーム)+1分22秒
9位 早川朋宏(愛三工業レーシングチーム)+2分10秒
10位 ハミッド・ポルハーシェミー(タブリーズシャハルダリ)+2分11秒

個人総合ポイント賞 第2ステージ終了時点
1位 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)37点
2位 オスカル・プジョル(チーム右京)31点
3位 阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)31点

個人総合山岳賞 第2ステージ終了時点
1位 ハミッド・ポルハーシェミー(タブリーズシャハルダリ)22点
2位 トマ・ルバ(キナンサイクリングチーム)15点
3位 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)10点

個人総合U23賞 第2ステージ終了時点
1位 田窪賢次(マトリックスパワータグ)5時間17分32秒

チーム総合 第2ステージ終了時点
1位 キナンサイクリングチーム 15時間45分19秒
2位 タブリーズシャハルダリ +0分42秒
3位 マトリックスパワータグ +7分42秒

photo&text:Hideaki TAKAGI
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