ベルガモアルタを駆け上がり、スプリントを繰り広げた総合系選手のコメントを紹介。勝利したボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ)は「現実のものとして受け入れるのに時間がかかりそう」と驚きを交えて語っています。



スプリントを制したボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ)

スプマンテを開けるボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ)スプマンテを開けるボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ)
ベルガモ・アルタでアタックするボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ)ベルガモ・アルタでアタックするボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ) 現実のものとして受け入れるのに時間がかかりそうだけど、この勝利をとても嬉しく思う。自国ルクセンブルクにとって歴史的な勝利を挙げたことを誇りに思いたい。

最後の(ベルガモアルタの)登りでニーバリの動きに同調して仕掛けたものの、予想より長かった。観客の声援がものすごくてブラマーティ監督からの無線が全然聞こえなかった。最後はポッツォヴィーヴォの後ろから仕掛ける形でスプリント。幸い位置取りがうまくいったのでパーフェクトなポジションから仕掛けることができた。今日は調子の良さを感じていたけれど、まさか勝利に繋がるなんて思いもしなかったよ。これがスプリント初勝利であり、トップライダーたちと勝利を争うこの感触は最高だ。

ここまではチームとして予想以上の結果を残すことができている。それに加えて序盤から不屈のチームスピリットを見せ続けていることも誇りだよ。これが最終週に向けてのモチベーションに良い影響をあたえてくれるはず。今日はクラシックレースのような僕向きのコースだったが、これからより一層厳しさを増してくる。戦略は毎日、確実にステージをこなしていくことさ。

マリアローザを守ったトム・デュムラン(オランダ、サンウェブ)

危なげなくマリアローザを守って休息日を迎えるトム・デュムラン(オランダ、サンウェブ)危なげなくマリアローザを守って休息日を迎えるトム・デュムラン(オランダ、サンウェブ)
総合勢の気が休まる1日なんて決して訪れないと証明されたステージ。もう少しイージーな展開になるだろうと踏んでいたものの、非常に速く難しいレースが続いた。逃げを捕まえてからアタック合戦が頻発したが、チームとして落ち着いて対処できたので良かった。

下りで落車したナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)

スタートに並ぶナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)スタートに並ぶナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター) photo:CorVos落車、難しいダウンヒル、ファンで埋め尽くされたベルガモ・アルタの登り。結果的に何事もなく休息日を迎えることができた良かった。落車から復帰する際にチームメイトのバイクを借りたので、チームカーから自分のスペアバイクを受け取ろうともう一度ストップ。チームメイトがメイン集団へと連れ戻してくれたので幸い大きな問題はなかった。

最後のスプリントではライバルたちを驚かそうとしたけれど、ユンゲルスのようなパワー系を向こうに回しては勝ち目がなかったよ。

ステージ、総合共に3位のティボー・ピノ(フランス、エフデジ)

あんなに平均時速が上がるとは思わなかった。やや下り基調のダウンヒルスプリントで自分向きだったのに、3位になってしまったことが残念だ。ようやく休息日。しっかりとリカバリーに努めて最も過酷なヒルクライムが待ち受ける火曜日に向けて準備していく。

ベルガモ・アルタでアタックしたヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、バーレーン・メリダ)

ベルガモ・アルタでアタックするヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、バーレーン・メリダ)ベルガモ・アルタでアタックするヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、バーレーン・メリダ)
調子が良かったので自分向きの最終盤に攻撃に出ることにした。市街地上部に駆け上がる登坂は 絶好の場所だったけれど、予想した通りライバルたちが独走を許してくれなかった。失敗には終わったが動けたことには満足。ジロ最終週に向けて準備はできているよ。

ステージ10位、総合6位のバウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード)

最初の登り前ではペデルセンとストゥイヴェンが、最終盤ではヘルナンデスとステティーナが僕をサポートしてくれた。最後の登りは急勾配かつ道幅が細かったので前方で登る必要があった。自分としては昨日よりも体調は良くなってきている。

ステージ4位、アダム・イェーツ(イギリス、オリカ・スコット)

上手くスプリント勝負に持ち込んだものの、自分より10kg以上体重のあるユンゲルスのパワフルな加速には太刀打ちできなかった。残り300mからの仕掛けは多分タイミングが早すぎた。残り50mでユンゲルスたちにブチ抜かれてしまった。

序盤の逃げに乗ったジャック・ヤンセファンレンズバーグ(南アフリカ、ディメンションデータ)

スタート後100kmはこれまでレースしてきた中で最速だった。50km/hを下回らないペースで逃げ続けて非常にキツかったが、エスケープのチャンスを掴むことができて良かったが、最後の登りで15秒まで詰められていたので成す術無し。これもレースなのでまたトライしていきたい。

text:So.Isobe

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