今年5月に膝を故障し、長期の戦線離脱を余儀なくされていたロビー・マキュアン(オーストラリア、カチューシャ)が、2010年1月に母国オーストラリアで開催されるツアー・ダウンアンダーで再スタートを切る。カチューシャは早くもダウンアンダーのスタートリストを発表した。

ツアー・オブ・ベルギーでの落車で負傷、入院したロビー・マキュアン(オーストラリア、カチューシャ)ツアー・オブ・ベルギーでの落車で負傷、入院したロビー・マキュアン(オーストラリア、カチューシャ) photo:CorVosツアー・ダウンアンダーのレース公式サイトが伝えたところによると、ジロ・デ・イタリアとツール・ド・フランスでステージ通算12勝ずつ飾り、3度マイヨヴェール(ツールのポイント賞ジャージ)を獲得している37歳のベテランスプリンターマキュアンが、1月に開催されるツアー・ダウンアンダーに出場する。

マキュアンは5月28日に開催されたツアー・オブ・ベルギーで左膝を負傷。手術を受けたものの回復が遅れ、全てのグランツール出場を逃した。不本意な1年を送っただけに、2010年シーズンに懸ける意気込みは強いことだろう。

シーズン序盤のチャレンジ・マヨルカで1勝したロビー・マキュアン(オーストラリア、カチューシャ)シーズン序盤のチャレンジ・マヨルカで1勝したロビー・マキュアン(オーストラリア、カチューシャ) photo:CorVosツアー・ダウンアンダーのレースディレクターを務めるマイク・ターター氏は「マキュアンはツアー・ダウンアンダーでステージ通算12勝を飾っている。これは歴代最多勝利数だ。ロビー無しに、ツアー・ダウンアンダーは語れない。彼は今でも俊敏で攻撃的。地元の観衆の前で素晴らしいショーを見せてくれるだろう」と、オージースプリンターの活躍に期待を寄せる。

また、ターター氏は「ロビーは今でも世界最速のスプリンターの一人であり、大会におけるスプリントジャージの有力候補。そして同時に総合優勝候補でもある」とコメント。厳しい山岳が設定されない平坦メインのダウンアンダーだけに、スプリンターたちによる総合優勝争いが繰り広げられる可能性も。

つぶやきサイトのTwitterによると、マキュアンは現在オーストラリアのゴールドコースト近辺でトレーニング中。投稿されたコメントを見ると、マキュアンは長距離ライドをこなしており、ダウンアンダーに向けて調整は順調のようだ。

マキュアンの活躍をサポートするロシアのカチューシャは、早くもダウンアンダーのスタートリストを発表した。メンバーは以下の通り。

ツアー・ダウンアンダー2010カチューシャスタートリスト
ロビー・マキュアン(オーストラリア)
アレクサンドル・プリウスチン(モルドバ)
パヴェル・ブラット(ロシア)
ホアン・オラク(スペイン)
デニス・ガリムジャノフ(ロシア)
セルゲイ・クリモフ(ロシア)
ステイン・ファンデンベルグ(ベルギー)

text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos

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