いよいよ開幕した国内ロードレースシーズン。その初戦となったJBCF宇都宮に出場したトップチームのバイクを4編に渡って紹介します。まずは宇都宮ブリッツェン、愛三工業レーシング、LEOMO Bellemare、東京ヴェントスの4チームから。



宇都宮ブリッツェン メリダ SCULTURA 7000-E、REACTO TEAM-E

増田成幸(宇都宮ブリッツェン)のメリダ REACTO TEAM-E増田成幸(宇都宮ブリッツェン)のメリダ REACTO TEAM-E
ホストチームとして2日間を大きく盛り上げた宇都宮ブリッツェンが駆るのは、昨年から継続してメリダのSCULTURA(スクルトゥーラ)とREACTO(リアクト)。多くのメンバーがレースによって2モデルを乗り分けており、写真のゼッケン1、増田成幸もその一人だ。

全選手がパイオニアのペダリングモニターを装着したデュラエースR9150系Di2を使用しており、ホイールも同C60もしくはC40を採用するほか、急登坂が用意された2日目のロードレースでは写真の通り、より軽量な9000系のC24をセットする選手も多かった。またC24をセットした場合6.5kgほどに仕上がるため、最低重量規定に合わせるためウェイトを積んでいるという。

コンポーネントは全バイクがデュラエースR9150系Di2で統一コンポーネントは全バイクがデュラエースR9150系Di2で統一 ハンドル周りはイーストンで統一。カーボン製パーツの使用率が高かったハンドル周りはイーストンで統一。カーボン製パーツの使用率が高かった

パイオニアのペダリングモニターはチームカラーのレッドパイオニアのペダリングモニターはチームカラーのレッド ホイールはR9100系デュラエースのC60もしくはC40。タイヤはプロ供給専用のテストモデルRACE EVO TEAM 3.0ホイールはR9100系デュラエースのC60もしくはC40。タイヤはプロ供給専用のテストモデルRACE EVO TEAM 3.0

増田成幸(宇都宮ブリッツェン)のメリダ SCULTURA 7000-E。登りに合わせてWH-9000-C24ホイールをセット増田成幸(宇都宮ブリッツェン)のメリダ SCULTURA 7000-E。登りに合わせてWH-9000-C24ホイールをセット
組み合わせるタイヤブランドはパナレーサーで変わりないものの、一般発売予定無しのプロ供給用テストモデル「RACE EVO TEAM」を試していた。タイヤの詳細は明らかにされていないものの、通常スペックに近い「3.5」とより軽量な「3.0」の2種類が存在し、各選手の好みによって使い分けられていた。増田のバイクはスクルトゥーラ、リアクト共に「3.0」がセット。

昨年は外装式のDi2バッテリーが使われていたが、コンポーネントの変化に伴って内装式に変化したこともポイントの一つで、XTRのDi2インジケーターを使用する選手も存在していた。ハンドルとステムは引き続きイーストンであり、カーボン製の割合が高いようだ。スクルトゥーラとリアクトは差し色が異なるが、ブレーキワイヤーキャップもピンクとレッドが使い分けられており、メカのこだわりが見て取れた。



愛三工業レーシング キューブ LITENING C:62

早川朋宏(愛三工業レーシング)のキューブ LITENING C:62早川朋宏(愛三工業レーシング)のキューブ LITENING C:62
UCIコンチネンタルチーム登録11年目を迎えた愛三工業レーシングは、機材をドイツのキューブへとスイッチ。全選手がオールラウンドモデルのLITENING C:62に乗ってレースを走る。シマノがサポートにつくだけあって全員がデュラエースR9150系Di2で統一され、ホイールは同C60もしくはC40をコースに合わせて選択する。

ステム類はPRO。高剛性なVibe Sprintを選択する選手もステム類はPRO。高剛性なVibe Sprintを選択する選手も サイクルコンピューターはGPS搭載のキャットアイSTEALTHシリーズサイクルコンピューターはGPS搭載のキャットアイSTEALTHシリーズ

ブレーキワイヤーが張り出して脚に引っかからないよう、タイラップを用いてフレーム側に沿わせていたブレーキワイヤーが張り出して脚に引っかからないよう、タイラップを用いてフレーム側に沿わせていた ホイールはR9100系デュラエースのC60もしくはC40をコースに合わせて選択ホイールはR9100系デュラエースのC60もしくはC40をコースに合わせて選択


コックピット周りに関してはメーカーの縛りが無いとのことだがPRO製品で統一され、高剛性なVibe Sprintを選択する選手も。タイヤはコンチネンタルのレーシングモデルCOMPETITIONで、サイクルコンピューターはGPS搭載のキャットアイSTEALTHシリーズ、ボトルケージはトピーク。

メカ的な工夫としては、ブレーキワイヤーが張り出して脚に引っかからないよう、タイラップを用いてフレーム側に沿わせていたこと。フレームサイズによっては若干取り回しがきついためで、同様の悩みを抱えているホビーライダーでも参考にできそうな部分だ。



LEOMO Bellemare スウィフトカーボン HYPERVOX

宮澤崇史(LEOMO Bellemare)のスウィフトカーボン HYPERVOX宮澤崇史(LEOMO Bellemare)のスウィフトカーボン HYPERVOX
宮澤崇史監督が采配をとるLEOMO Bellemare(リオモ・ベルマーレ)は、南アフリカ発祥→ドイツブランドと変遷してきたスウィフトカーボンを引き続き採用中。アーガイル柄の様な塗り分けが特徴的なエアロロードモデル「HYPERVOX(ハイパーボックス)」を全員が駆る。

ホイールはマヴィック、サドルはSMPで統一されており、写真の宮澤崇史使用バイクはCOSMIC ULTIMATEにコンチネンタルのCOMPETITIONタイヤ(22mm幅)という組み合わせ。タイムトライアル/トライアスロン用のT3サドルが組み合わせられていた点がユニークだ。

タッチスクリーンを搭載しているTYPE-Rタッチスクリーンを搭載しているTYPE-R 膝の上側、シューズ、腰に装着して動きを測定するLEOMOモーションセンサー膝の上側、シューズ、腰に装着して動きを測定するLEOMOモーションセンサー

SMPのタイムトライアル/トライアスロン用サドルT3を使用SMPのタイムトライアル/トライアスロン用サドルT3を使用 宮澤崇史のホイールはCOSMIC ULTIMATE。タイヤは22cのコンチネンタルCOMPETITION宮澤崇史のホイールはCOSMIC ULTIMATE。タイヤは22cのコンチネンタルCOMPETITION


最も特徴的なのは、メインスポンサーであるLEOMO社が3月9日にアメリカで発表したばかりのスポーツに特化したウェアラブルIoTデバイス「TYPE-R」を使用していることだ。これは従来インドア用だったアスリート向けのモーション解析を、実際のレースやトレーニングにおいても実現可能としたもので、コーチングによってフォーム、効率、パフォーマンスを最適化させ、怪我の防止や怪我からの回復を助ける役割を持たせたものだ。

チームはこれまでもLEOMO社と共同で製品開発を行ってきており、今回のJBCF宇都宮でもタッチスクリーン対応のTYPE-Rと5つのLEOMOモーションセンサーを膝の上側、シューズ、腰に装着してレースを走った。



東京ヴェントス カレラ ERAKLE AIR

高木三千成(東京ヴェントス)のカレラ ERAKLE AIR高木三千成(東京ヴェントス)のカレラ ERAKLE AIR
東京都立川市に拠点を構える東京ヴェントスからは、那須ブラーゼンから移籍し、2日目のロードレースで15位に食い込んだ高木三千成(チーム最高位はクリテリウムでの大前翔の7位)のバイクをピックアップした。

ステムやハンドルはワンバイエス。コンピューターはガーミンのEdgeシリーズだステムやハンドルはワンバイエス。コンピューターはガーミンのEdgeシリーズだ TNIホイールにハッチンソンタイヤの組み合わせTNIホイールにハッチンソンタイヤの組み合わせ

ガーミンジャパンのスポンサードを受け、Vectorペダルでパワー計測を行うガーミンジャパンのスポンサードを受け、Vectorペダルでパワー計測を行う ボトルと補給食はベルギーの3アクションボトルと補給食はベルギーの3アクション


ポディウム社のスポンサードを受ける同チームのメインバイクは、カレラのエアロロードであるERAKLE AIR。3種類のブレーキ(通常のキャリパーブレーキ、ダイレクトマウントブレーキ、ディスクブレーキ)を搭載できるモデルだが、シングルボルトのキャリパータイプが選択されていた。また、乗り味の違いから2016モデルのオールラウンドフレーム「SL950」に乗る選手も。

チームはガーミンジャパンのスポンサードを受けるため、Edgeシリーズの採用はもちろん、パワー計測はVectorペダルで行う。さらに追加で写真のバイクはパイオニアのペダリングモニターも搭載し、パワーメーター2種盛り仕様となっていた。足回りはTNIホイールにハッチンソンタイヤの組み合わせで、ステムやハンドルはワンバイエス。

text&photo:So.Isobe
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