今年からワンデーレースとなったウエストフラーンデレンもまた、雨と横風で荒れた展開に。終盤にアタックしたヨス・ファンエムデン(オランダ、ロットNLユンボ)がシルヴァン・ディリエ(スイス、BMCレーシング)を一騎打ちで下した。
序盤から横風で分断が発生。リードグループを率いるのはロットNLユンボ photo:CorVos
傘をさしてスタートを待つトワン・カストランツ(オランダ、ロットNLユンボ) photo:CorVos
積極的に動いたジャスパー・デブイスト(ベルギー、ロット・ソウダル) photo:CorVos
シルヴァン・ディリエ(スイス、BMCレーシング)が牽く逃げグループ photo:CorVos
ロングスパートを成功させたヨス・ファンエムデン(オランダ、ロットNLユンボ) photo:CorVos
ヨス・ファンエムデン(オランダ、ロットNLユンボ)がシルヴァン・ディリエ(スイス、BMCレーシング)を労う photo:CorVosグランツアーレーサーやスプリンター陣がパリ〜ニース、イタリア系チームがGPインデゥストリア&アルティジアナートに振り分けられて参加する一方、ベルギークラシックを得意とするチームが集ったのが、ベルギーの西フランドル州で開催されたドワーズ・ドール・ウエストフラーンデレン(UCI1.1)。
これまで「西フランドル3日間レース」という名前通りのステージレースとして親しまれてきたが、今年から「ヨハンムセーウ・クラシック」の別名はそのままにワンデーレースとして生まれ変わった。尚、名前は酷似しているものの、毎年3月末に開催され、今年からワールドツアーへと昇格したドワーズ・ドール・フラーンデレン(ベルギー)とは別大会(主催者は同一)である。
出場したのはクラシックレースを得意とする5つUCIワールドツアー(クイックステップ、ロット・ソウダル、BMC、ロットNL、エフデジ)や、ベルギーやオランダを代表するプロコンチ、コンチネンタルチームなど。数日前のル・サミンを思い起こさせる雨と強風の中、プロトンは港湾都市ニーウポールトから200km以上先のフィニッシュを目指しスタートを切った。
するとスタート後わずか30分で強風による集団分断が発生し、4つのグループが形成される展開に。21名が先行した状態となるも、続く各集団が合流して追撃体制を整えたことで、ゴールまで90kmを残してレースは振り出しに戻る。
過酷な条件下でアタック合戦に火が点き、ヨス・ファンエムデン(オランダ、ロットNLユンボ)やシルヴァン・ディリエ(スイス、BMCレーシング)、ジャスパー・デブイスト(ベルギー、ロット・ソウダル)らを含む6名が先行し、30秒ほどのリードを得たものの引き戻され、次いで9名のグループが逃げ出した。
するとその中から、積極的に動意てきたディリエとファンエムデンが先行。15秒ほどのリードを得て、消耗によって追撃の一手を欠く後続を徐々に引き離していく。残り13km地点でそのタイム差は35秒程度にまで広がった。
ゴールまでローテーションを回しきった2人は、単独で追いかけたラッセ・ノーマンハンセン(デンマーク、アクアブルー・スポート)を11秒引き離して逃げ切り。最終コーナーからロングスパートを仕掛けたファンエムデンが勝利した。
「サミンでは集団に埋もれたスプリントで8位となり、今回はそんな展開に持ち込みたくなかったので集団が近づいた時にアタックした」と語るファンエムデン。「ディリエと最後まで協調できたことが大きかった。キャリア9年目で、クラシックレースでの勝利は3回目。他は全てチームTTでの勝利だからとても嬉しく思っているよ」と語った。
ヨス・ファンエムデン(オランダ、ロットNLユンボ)ら3名がクワレモントビールで乾杯 photo:CorVos
ドワーズ・ドール・ウエストフラーンデレン2017
1位 ヨス・ファンエムデン(オランダ、ロットNLユンボ) 4h55’38”
2位 シルヴァン・ディリエ(スイス、BMCレーシング)
3位 ラッセ・ノーマンハンセン(デンマーク、アクアブルー・スポート) +11”
4位 ジャスパー・デブイスト(ベルギー、ロット・ソウダル) +33”
5位 ギヨーム・ヴァンケイルスブルク(ベルギー、ワンティ・グループグベルト)
6位 ジャスパー・アッセルマン(オランダ、ルームポット・ネダランセロテリ)
7位 イェンス・デブシェール(ベルギー、ロット・ソウダル) +43”
8位 エルマー・レインダース(オランダ、ルームポット・ネダランセロテリ)
9位 トワン・カストランツ(オランダ、ロットNLユンボ) +47”
10位 イーリョ・ケイセ(ベルギー、クイックステップフロアーズ) +1’16”
text:So.Isobe
photo:CorVos






これまで「西フランドル3日間レース」という名前通りのステージレースとして親しまれてきたが、今年から「ヨハンムセーウ・クラシック」の別名はそのままにワンデーレースとして生まれ変わった。尚、名前は酷似しているものの、毎年3月末に開催され、今年からワールドツアーへと昇格したドワーズ・ドール・フラーンデレン(ベルギー)とは別大会(主催者は同一)である。
出場したのはクラシックレースを得意とする5つUCIワールドツアー(クイックステップ、ロット・ソウダル、BMC、ロットNL、エフデジ)や、ベルギーやオランダを代表するプロコンチ、コンチネンタルチームなど。数日前のル・サミンを思い起こさせる雨と強風の中、プロトンは港湾都市ニーウポールトから200km以上先のフィニッシュを目指しスタートを切った。
するとスタート後わずか30分で強風による集団分断が発生し、4つのグループが形成される展開に。21名が先行した状態となるも、続く各集団が合流して追撃体制を整えたことで、ゴールまで90kmを残してレースは振り出しに戻る。
過酷な条件下でアタック合戦に火が点き、ヨス・ファンエムデン(オランダ、ロットNLユンボ)やシルヴァン・ディリエ(スイス、BMCレーシング)、ジャスパー・デブイスト(ベルギー、ロット・ソウダル)らを含む6名が先行し、30秒ほどのリードを得たものの引き戻され、次いで9名のグループが逃げ出した。
するとその中から、積極的に動意てきたディリエとファンエムデンが先行。15秒ほどのリードを得て、消耗によって追撃の一手を欠く後続を徐々に引き離していく。残り13km地点でそのタイム差は35秒程度にまで広がった。
ゴールまでローテーションを回しきった2人は、単独で追いかけたラッセ・ノーマンハンセン(デンマーク、アクアブルー・スポート)を11秒引き離して逃げ切り。最終コーナーからロングスパートを仕掛けたファンエムデンが勝利した。
「サミンでは集団に埋もれたスプリントで8位となり、今回はそんな展開に持ち込みたくなかったので集団が近づいた時にアタックした」と語るファンエムデン。「ディリエと最後まで協調できたことが大きかった。キャリア9年目で、クラシックレースでの勝利は3回目。他は全てチームTTでの勝利だからとても嬉しく思っているよ」と語った。

ドワーズ・ドール・ウエストフラーンデレン2017
1位 ヨス・ファンエムデン(オランダ、ロットNLユンボ) 4h55’38”
2位 シルヴァン・ディリエ(スイス、BMCレーシング)
3位 ラッセ・ノーマンハンセン(デンマーク、アクアブルー・スポート) +11”
4位 ジャスパー・デブイスト(ベルギー、ロット・ソウダル) +33”
5位 ギヨーム・ヴァンケイルスブルク(ベルギー、ワンティ・グループグベルト)
6位 ジャスパー・アッセルマン(オランダ、ルームポット・ネダランセロテリ)
7位 イェンス・デブシェール(ベルギー、ロット・ソウダル) +43”
8位 エルマー・レインダース(オランダ、ルームポット・ネダランセロテリ)
9位 トワン・カストランツ(オランダ、ロットNLユンボ) +47”
10位 イーリョ・ケイセ(ベルギー、クイックステップフロアーズ) +1’16”
text:So.Isobe
photo:CorVos
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