パリ〜ニースは初日から荒れた。雨と横風によってレース前半からメイン集団が割れ、コンタドールやポートといったビッグネームを除く26名が先行。終盤にアタックしたアラフィリップをマークし、スプリントに持ち込んだアルノー・デマール(フランス、エフデジ)が勝利した。



横風によってメイン集団が大きく割れる横風によってメイン集団が大きく割れる photo:TDWsport / KT


パリ〜ニース2017第1ステージパリ〜ニース2017第1ステージ image: A.S.O.パリ近郊のボワ=ダルシーを発着する74km周回を2周する148.5kmで行われたパリ〜ニース第1ステージ。気温3〜6度の冷たい雨が降る中、レインジャケットを着込んだ176名がスタートを切った。

降りしきる雨の中を走る選手たち降りしきる雨の中を走る選手たち photo:TDWsport / KTレースはシルヴァン・シャヴァネル(フランス、ディレクトエネルジー)ら4名が順調にタイム差を広げる平坦ステージらしい展開となったが、フィニッシュまで100kmを残した横風区間でメイン集団が突然ペースアップ。クイックステップフロアーズやロット・ソウダルの横風集団分裂作戦が見事にはまり、集団はエシュロンを形成しながら4〜5グループに分裂した。

ロット・ソウダルが第1集団のペースを上げるロット・ソウダルが第1集団のペースを上げる photo:TDWsport / KTクイックステップフロアーズとロット・ソウダル、エフデジが人数を揃える26名の第1集団は残り66km地点で逃げグループを吸収してしまう。集団分裂の難を逃れ、第1集団に残ったのはダニエル・マーティン(アイルランド、クイックステップフロアーズ)やホン・イサギレ(スペイン、バーレーン・メリダ)、セルジオルイス・エナオ(コロンビア、チームスカイ)ら。そしてブライアン・コカール(フランス、ディレクトエネルジー)、マルセル・キッテル(ドイツ、クイックステップフロアーズ)、アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ソウダル)、アレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、カチューシャ・アルペシン)というスプリンターたちも第1集団内で走行。

クイックステップフロアーズやロット・ソウダルが第1集団のペースを上げるクイックステップフロアーズやロット・ソウダルが第1集団のペースを上げる photo:TDWsport / KT一方でアルベルト・コンタドール(スペイン、トレック・セガフレード)やリッチー・ポート(オーストラリア、BMCレーシング)、サイモン・イェーツ(イギリス、オリカ・スコット)、イルヌール・ザカリン(ロシア、カチューシャ・アルペシン)といった総合優勝候補たちは第2集団内での走行を強いられた。BMCレーシング、トレック・セガフレード、オリカ・スコット、カチューシャ・アルペシンの懸命な追走も虚しくタイム差は徐々に広がっていく。

フィニッシュまで30kmを切るとタイム差は1分台に突入。このタイム差が縮小傾向に転じることはなかった。

第2集団ではロマン・バルデ(フランス、アージェードゥーゼール)がステフェン・クライスヴァイク(オランダ、ロットNLユンボ)らと絡んで落車し、バイクを交換して再スタート。バルデは集団復帰を果たしたが、復帰の際にチームカーを過度に使用したとして失格処分と200スイスフランの罰金を受けている。バルデだけでなくチームカーを運転していたジュリアン・ジュルディ監督も同様に失格。アージェードゥーゼールは残りの7ステージを1台のチームカーで戦わなければならなくなった。



自ら第2集団を牽引するアルベルト・コンタドール(スペイン、トレック・セガフレード)自ら第2集団を牽引するアルベルト・コンタドール(スペイン、トレック・セガフレード) photo:TDWsport / KT


第2集団を牽引するニコラス・ロッシュ(アイルランド)やリッチー・ポート(オーストラリア、BMCレーシング)第2集団を牽引するニコラス・ロッシュ(アイルランド)やリッチー・ポート(オーストラリア、BMCレーシング) photo:TDWsport / KT第1ステージは平坦ステージにカテゴライズされながら、残り6kmからフィニッシュラインまで緩い登り坂。とくに残り2kmから5%の登りが約1kmにわたって続く。この登りでコカール、キッテル、グライペルはそれぞれ脱落。こうしてクリストフとデマールに有利な状況のまま第1集団は最後の登りへ。

ジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ)を下したアルノー・デマール(フランス、エフデジ)ジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ)を下したアルノー・デマール(フランス、エフデジ) photo:TDWsport / KTするとフラムルージュ(残り1kmアーチ)を前にジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ)が強力なアタックを繰り出した。しかしこのアタックにはスプリンターのデマールが反応。アラフィリップがデマールを振り切れないまま登りは終わり、フィニッシュに至る平坦路に入る。

47秒遅れでフィニッシュするリッチー・ポート(オーストラリア、BMCレーシング)とロマン・バルデ(フランス、アージェードゥーゼール)47秒遅れでフィニッシュするリッチー・ポート(オーストラリア、BMCレーシング)とロマン・バルデ(フランス、アージェードゥーゼール) photo:TDWsport / KTアラフィリップとデマールの一騎打ち。牽制する間も無くアラフィリップがフィニッシュ前で再び腰を上げたものの、加速力ではデマールが一枚上手だった。クリストフを先頭に迫り来る集団を9秒差で振り切って、デマールが右手を突き上げた。

マイヨジョーヌに袖を通したアルノー・デマール(フランス、エフデジ)マイヨジョーヌに袖を通したアルノー・デマール(フランス、エフデジ) photo:TDWsport / KTパリ〜ニースで2年連続ステージ優勝を飾ったデマール。「様々な展開があちこちで発生する中で勝負に絡むことができて良かった。横風でエシュロンが発生するクレイジーなレースだった。予想よりも気温は低くなかったけど、それでも厳しい戦いであることに変わりはなかった。エフデジが集団を牽引していると突然ロット・ソウダルがペースアップを開始。この地域を知り尽くしているトニー・ガロパンが指揮を取っていたんだと思う。突然の加速で多くの選手が後方に取り残される結果となったけど、すでに集団前方に位置していたのでエフデジは6名を残すことに成功したんだ」と、集団が割れた瞬間を振り返る。

「残り1kmを切ってからジュリアン・アラフィリップがアタックした時、付いていけばスプリントで勝てると思っていた。登りで彼に食らいつけたことが勝利につながった」。スプリンターとは思えない軽快な登坂力を見せたデマール。連覇がかかったミラノ〜サンレモに向けて順調な仕上がりを見せている。

ステージ2位に甘んじたアラフィリップは「スプリント狙いのマルセル・キッテルと総合狙いのダニエル・マーティン、そして自分が先頭集団に入る理想的な展開だった。終盤、マルセルが調子の悪さを教えてくれたので自分がアタックすることにしたけど、アルノー・デマールは強力だった。この結果に満足すべきなのだと思う。総合ライバルたちとタイム差がついたけど、かと言って自分がチームの総合リーダーになるかどうかはまだ分からない」とコメント。2016年のツアー・オブ・カリフォルニア覇者が総合争いのポールポジションにつけている。

「災難だったものの、悲劇だったとは思わない」と語るのは、終盤の登りで第2集団からアタックし、バルデ(のちに失格)とともに47秒差でフィニッシュしたポート。「タイムを失ったけど、同時に総合ライバルたち(コンタドールら)から少しタイムを奪うこともできた。今日は理想的な展開ではなかったけど、まだレースは終わっていないし、明日はまた違う戦いが待っている」と前を向いている。



パリ〜ニース2017第1ステージ結果
1位 アルノー・デマール(フランス、エフデジ)             3h22’43”
2位 ジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ)
3位 アレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、カチューシャ・アルペシン)  +09”
4位 フィリップ・ジルベール(ベルギー、クイックステップフロアーズ)
5位 ロマン・アルディ(フランス、フォルトゥネオ・ヴィタルコンセプト)
6位 ダニエル・マーティン(アイルランド、クイックステップフロアーズ)
7位 トニー・ガロパン(フランス、ロット・ソウダル)
8位 マルコ・ハラー(オーストリア、カチューシャ・アルペシン)
9位 セルジオルイス・エナオ(コロンビア、チームスカイ)
10位 ルディ・モラール(フランス、エフデジ)
16位 リッチー・ポート(オーストラリア、BMCレーシング)         +47”
17位 イルヌール・ザカリン(ロシア、カチューシャ・アルペシン)
20位 アルベルト・コンタドール(スペイン、トレック・セガフレード)   +1’04”
23位 サイモン・イェーツ(イギリス、オリカ・スコット)
36位 ステフェン・クライスヴァイク(オランダ、ロットNLユンボ)     +2’28”

個人総合成績
1位 アルノー・デマール(フランス、エフデジ)             3h22’33”
2位 ジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ)  +04”
3位 アレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、カチューシャ・アルペシン)  +15”
4位 フィリップ・ジルベール(ベルギー、クイックステップフロアーズ)    +16”
5位 トニー・ガロパン(フランス、ロット・ソウダル)            +17”
6位 ロマン・アルディ(フランス、フォルトゥネオ・ヴィタルコンセプト)   +18”
7位 ダニエル・マーティン(アイルランド、クイックステップフロアーズ)   +19”
8位 マルコ・ハラー(オーストリア、カチューシャ・アルペシン)
9位 セルジオルイス・エナオ(コロンビア、チームスカイ)
10位 ルディ・モラール(フランス、エフデジ)

ポイント賞
1位 アルノー・デマール(フランス、エフデジ)              15pts
2位 ジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ) 12pts
3位 フィリップ・ジルベール(ベルギー、クイックステップフロアーズ)   10pts

山岳賞
1位 ロマン・アルディ(フランス、フォルトゥネオ・ヴィタルコンセプト)  8pts
2位 シルヴァン・シャヴァネル(フランス、ディレクトエネルジー)     2pts
3位 ルーク・ロウ(イギリス、チームスカイ)               2pts

ヤングライダー賞
1位 ジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ)3h22’43”
2位 ダヴィデ・フォルモロ(イタリア、キャノンデール・ドラパック)    +1’04”
3位 サイモン・イェーツ(イギリス、オリカ・スコット)

text:Kei Tsuji
photo:TDWsport
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