平坦コースであったツール・ド・ランカウイ(UCI2.HC)第5ステージは集団ゴールスプリント争いに。総合リーダーであるイエロージャージを纏ったライアン・ギボンズが勝利し、ボーナスタイムによりライバルたちとの差を広げている。



リーダージャージ擁するディメンションデータがプロトンの先頭に立ちコントロールするリーダージャージ擁するディメンションデータがプロトンの先頭に立ちコントロールする (c)Le Tour de Langkawi 2017


隊列を組み固まって走る愛三工業レーシング隊列を組み固まって走る愛三工業レーシング photo:SonokoTANAKAツール・ド・ランカウイも折り返しとなった第5ステージは、メルーラヤからクアラクブバルまで南下していく151km。前日の激しい登りコースとは打って変わって、平坦基調のコースレイアウトであった。

リラックスした様子で集団内を走る小林海(NIPPOヴィーニファンティーニ)リラックスした様子で集団内を走る小林海(NIPPOヴィーニファンティーニ) photo:SonokoTANAKAスタート直後から逃げを試みるチームによるアタックの応酬となるがなかなか決まらず、40kmを過ぎた辺りでようやくファウスト・マスナダ(イタリア、アンドローニ・ジョカトリ)の単独逃げが決まる。総合から1分半差のマスナダはボーナスタイムによる総合成績ジャンプアップを狙ってのアタックで、プロトンから最大4分弱のタイム差まで広げることに成功した。

登りのスプリントを制したライアン・ギボンズ(南アフリカ、ディメンションデータ)登りのスプリントを制したライアン・ギボンズ(南アフリカ、ディメンションデータ) (c)Le Tour de Langkawi 2017集団はリーダーチームであるディメンションデータによってコントロールされ、この逃げを残り20kmほどの地点で吸収。ゴールスプリントに向けて残りの距離を消化しつつ各チームポジションを整えていった。なお、一人逃げを敢行したマスダナはこの日設定された3つの中間スプリントポイントと1つの山岳ポイント全てを1位通過し敢闘賞を獲得している。

プロ初勝利の喜びを噛みしめるライアン・ギボンズ(南アフリカ、ディメンションデータ)プロ初勝利の喜びを噛みしめるライアン・ギボンズ(南アフリカ、ディメンションデータ) (c)Le Tour de Langkawi 2017ゴール争いは登り返しからの登坂スプリントとなり、総合リーダージャージを着るライアン・ギボンズ(南アフリカ、ディメンションデータ)がこれを制し勝利している。22歳の若きリーダーはこれがプロ初勝利。ボーナスタイムも獲得し、ライバルたちとの総合タイム差を広げることに成功した。

一人で逃げ続け敢闘賞を獲得したファウスト・マスナダ(イタリア、アンドローニ・ジョカトリ)一人で逃げ続け敢闘賞を獲得したファウスト・マスナダ(イタリア、アンドローニ・ジョカトリ) (c)CorVos「第1ステージで2位に入り満足していたが、今日のプロ初勝利は何よりも達成感がある。チームのためそして自分のために勝つことができてとても嬉しいよ。コースも自分に合っていたし、最後のポジションも完璧だった。本当にチームに感謝したい」とギボンズは語っている。

2位に入ったヤコブ・マレツコ(イタリア、ウィリエール・トリエスティーナ)は「プロトン内の落車により残り4kmでチームがバラけてしまいポジションを失ってしまった。最後の1kmはギボンズの後ろに付けていたものの、彼を抜くことはできなかったよ」とコメントした。

日本人最高位は黒枝士揮(愛三工業レーシング)の8位。同チームの他選手もみな無事にフィニッシュし、ステージを終えているという。また、NIPPOヴィーニファンティーニのスプリンターであるニコラス・マリーニ(イタリア)は体調不良によりレースをリタイアしている。

なお、アジアンライダーリーダーであるイェフゲニー・ギディッチ(カザフスタン、ヴィノ・アスタナモーターズ)がアジア選手権へ参戦のためレースを離れる模様。そのため、同2位に付けていた中根英登(NIPPOヴィーニファンティーニ)が繰り上がりでアジアンリーダージャージを着用することになりそうだ。さらに、同3位である早川朋宏(愛三工業レーシング)も2位へ繰り上がるため日本人でのワンツーが期待される。



レース後にコーラで補給する愛三工業レーシングのメンバーレース後にコーラで補給する愛三工業レーシングのメンバー photo:SonokoTANAKA


ツール・ド・ランカウイ2017第5ステージ結果
1位 ライアン・ギボンズ(南アフリカ、ディメンションデータ)             3h27’20”
2位 ヤコブ・マレツコ(イタリア、ウィリエール・トリエスティーナ)
3位 トラヴィス・マケイブ(アメリカ、ユナイテッドヘルスケア)             
4位 リッカルド・スタッキオッティ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ)
5位 アンソニー・ジャコッポ(オーストラリア、アイソウェイスポーツ・スイスウェルネス)
6位 モハド・ザムリサラー(マレーシア、トレンガヌサイクリングチーム)
7位 マルコ・マロネーゼ(イタリア、バルディアーニCSF)
8位 黒枝士揮(愛三工業レーシング)
9位 イザットヒルミ・アブドゥルハリル(マレーシア、サプラサイクリングチーム)
10位 エンリーコ・バルビン(イタリア、バルディアーニCSF)

個人総合成績
1位 ライアン・ギボンズ(南アフリカ、ディメンションデータ)             18h53’06”
2位 キャメロン・バイリー(オーストラリア、アイソウェイスポーツ・スイスウェルネス)   +23”
3位 アルベルト・チェッキン(イタリア、ウィリエール・トリエスティーナ)         +27”
4位 イェフゲニー・ギディッチ(カザフスタン、ヴィノ・アスタナモーターズ)        +29”
5位 マクセブ・ドゥバサイ(エリトリア、ディメンションデータ)              +32”
6位 クリス・ハーパー(オーストラリア、アイソウェイスポーツ・スイスウェルネス)     +33”
7位 ダニエル・ハラミーリョ(コロンビア、ユナイテッドヘルスケア) 
8位 アーレイ・ベルナール(コロンビア、アンドローニ・ジョカトリ)
9位 ティモシー・ロー(オーストラリア、アイソウェイスポーツ・スイスウェルネス)
10位 ベン・オコーナー(オーストラリア、ディメンションデータ)

ポイント賞
1位 ライアン・ギボンズ(南アフリカ、ディメンションデータ)               45pts
2位 トラヴィス・マケイブ(アメリカ、ユナイテッドヘルスケア)              35pts
3位 ヤコブ・マレツコ(イタリア、ウィリエール・トリエスティーナ)            34pts

山岳賞
1位 ジョン・エブセン(デンマーク、インフィニットAISサイクリングチーム)         31pts
2位 マクセブ・ドゥバサイ(エリトリア、ディメンションデータ)              25pts
3位 キャメロン・バイリー(オーストラリア、アイソウェイスポーツ・スイスウェルネス)   20pts

チーム総合成績
1位 アイソウェイスポーツ・スイスウェルネス
2位 ディメンションデータ
3位 マンザナ・ポストボン

text:Yuto.Murata
photo:SonokoTANAKA,Le Tour de Langkawi 2017
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