レース時間15分以下の短距離個人タイムトライアルで、これまで僅差で争われていた総合成績が動いた。ステージ優勝を飾ったベルギーチャンピオンに次いで2位に入ったアレハンドロ・バルベルデが首位浮上。アルベルト・コンタドールは1秒差で首位を明け渡した。



14分55秒のトップタイムで優勝したヴィクトール・カンペナールツ(ベルギー、ロットNLユンボ)14分55秒のトップタイムで優勝したヴィクトール・カンペナールツ(ベルギー、ロットNLユンボ) photo:Kei Tsuji / TDWsportブエルタ・ア・アンダルシア「ルタ・デル・ソル」第2ステージを終えた時点で首位アルベルト・コンタドール(スペイン、トレック・セガフレード)はティボー・ピノ(フランス、エフデジ)に対して3秒、アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)とホン・イサギレ(スペイン、バーレーン・メリダ)に対して5秒リード。11.9kmで行われたこの第3ステージの個人タイムトライアルで実質的に総合優勝者が決定する。

1秒差のステージ2位に入ったアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)1秒差のステージ2位に入ったアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) photo:Kei Tsuji / TDWsportトップタイムをマークしたのはベルギーのチャンピオンジャージを着るヴィクトール・カンペナールツ(ベルギー、ロットNLユンボ)。「チームのおかげで最初の数日間はゆっくりと走ったのでフレッシュな状態だった。自分向きとは言えない登りの多いコースだったけど、コーナーも完璧にクリア。風洞実験を含めて周到に準備していたし、今日は完璧にレースを運べたんだ(ロットNLユンボ公式サイト)」。ロットNLユンボにとっては2017年の初勝利だ。

7秒差のステージ3位に入ったアルベルト・コンタドール(スペイン、トレック・セガフレード)7秒差のステージ3位に入ったアルベルト・コンタドール(スペイン、トレック・セガフレード) photo:Kei Tsuji / TDWsport総合4位のイサギレが落車リタイアする中、総合トップスリーのピノ、バルベルデ、コンタドールが拮抗した走りを見せた。バルベルデは中間計測でカンペナールツのタイムを更新したが、最終的に1秒差のステージ2位に。しかしコンタドールから首位を奪うには十分な走りだった。

ティボー・ピノ(フランス、エフデジ)は9秒差のステージ4位ティボー・ピノ(フランス、エフデジ)は9秒差のステージ4位 photo:Kei Tsuji / TDWsport前半に沿道の犬と接触しかけたコンタドールは好走しながらもカンペナールツに7秒、バルベルデに6秒届かなかった。結果、バルベルデがコンタドールから総合首位を奪うことに成功。コンタドールが1秒差の総合2位、ピノが6秒差の総合3位につける展開に。

ベルギーチャンピオンのヴィクトール・カンペナールツ(ベルギー、ロットNLユンボ)が勝利ベルギーチャンピオンのヴィクトール・カンペナールツ(ベルギー、ロットNLユンボ)が勝利 photo:Kei Tsuji / TDWsport「自分向きのコースを快適に走りきることができた。総合首位に立つことを考えて走った結果、アルベルト(コンタドール)からリーダージャージを奪うことに成功したけど、今日も良い走りをした戦略家アルベルトとの1秒差はあって無いようなもの。残る2ステージは簡単なレイアウトだけど、日曜日(最終ステージ)は雨予報が出ているのでまだ分からない」と、僅差の総合争いについてバルベルデは語る。総合リードを守りきることができれば、このブエルタ・ア・アンダルシアの総合優勝がキャリア100勝目となる。

「調子は決して悪くなかった」と語るのは首位を明け渡したコンタドール。「脚の状態は良かったけど、まだシーズン初戦であり、リズムをつかみきれなかった。素晴らしい走りをしたアレハンドロ(バルベルデ)を讃えたい。残念ながら残りの2ステージがスプリンター向きなので総合逆転は難しいと思う。今年は厳しい山岳ステージが前半に設定される風変わりな設定なんだ。とにかくシーズン初戦としては満足の結果であり、最初の目標であるパリ〜ニースに向けて全力を尽くしたい(トレック・セガフレード公式サイト)」

コンタドールはブエルタ・ア・アンダルシア後の数週間をパリ〜ニースに向けたトレーニングに充てる予定だったが、レース距離を伸ばすために急遽2月23日開幕のアブダビツアー(UCIワールドツアー)への参戦を決めている。



総合首位に返り咲いたアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)総合首位に返り咲いたアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) photo:Kei Tsuji / TDWsport


ブエルタ・ア・アンダルシア2017第3ステージ結果
1位 ヴィクトール・カンペナールツ(ベルギー、ロットNLユンボ)    14’55”
2位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)         +01”
3位 アルベルト・コンタドール(スペイン、トレック・セガフレード)   +07”
4位 ティボー・ピノ(フランス、エフデジ)               +09”
5位 ファビオ・フェリーネ(イタリア、トレック・セガフレード)
6位 ワウト・プールス(オランダ、チームスカイ)            +16”
7位 ティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・ソウダル)         +20”
8位 ヴァシル・キリエンカ(ベラルーシ、チームスカイ)         +21”
9位 トビアス・ルドヴィグソン(スウェーデン、エフデジ)        +25”
10位 マティアス・ブランドル(オーストリア、トレック・セガフレード)  +28”

個人総合成績
1位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)        9h01’34”
2位 アルベルト・コンタドール(スペイン、トレック・セガフレード)   +01”
3位 ティボー・ピノ(フランス、エフデジ)               +06”
4位 ワウト・プールス(オランダ、チームスカイ)            +21”
5位 ディエゴ・ローザ(イタリア、チームスカイ)            +45”
6位 ミケル・ランダ(スペイン、チームスカイ)             +48”
7位 セバスティアン・ライヒェンバッハ(スイス、エフデジ)       +52”
8位 リゴベルト・ウラン(コロンビア、キャノンデール・ドラパック)  +1’29”
9位 オンドレイ・シンク(チェコ、バーレーン・メリダ)        +1’48”
10位 ハビエル・モレノ(スペイン、バーレーン・メリダ)       +1’50”

山岳賞
1位 ゲオルク・プライドラー(オーストリア、サンウェブ)        32pts
2位 ダニエル・テュレク(チェコ、イスラエルサイクリングアカデミー)  18pts
3位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)         16pts

中間スプリント賞
1位 ダニエル・テュレク(チェコ、イスラエルサイクリングアカデミー)   3pts
2位 シャンドロ・ムーリセ(ベルギー、ワンティ・グループグベルト)    3pts
3位 ゲオルク・プライドラー(オーストリア、サンウェブ)         2pts

ポイント賞
1位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)          61pts
2位 ティボー・ピノ(フランス、エフデジ)                48pts
3位 アルベルト・コンタドール(スペイン、トレック・セガフレード)    46pts

text:Kei Tsuji
photo:Tim de Waele
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