先週末に開催されたシクロクロス世界選手権に参加した、9名の日本代表選手たちのコメントを紹介する。U23女子の坂口聖香は焦りからの落車に悔しさをにじませながらも、結果を狙う上での確かな手応えを得たという。



小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム):男子エリート51位(マイナス3ラップ)

マイナス3ラップで終えた小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム)マイナス3ラップで終えた小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム) photo:Nobuhiko.Tanabe
スタートを待つ男子エリート3選手スタートを待つ男子エリート3選手 photo:Nobuhiko.Tanabeスタート後は落車が何回か続きましたが、そこは上手く避けて走ることができました。ただ、路面の状態が試走の時とは全く違うコンディションになっていて、1周目は上手くリズムを取れないままとなってしまいました。少しずつペースを自分で作れるようになったところでパンクさせてしまい、そのままラップアウトに終わりました。

もっと上を目指すにあたっては、変化する路面への対応力と更なるバイクコントロールが必要です。いろいろな路面やコースでバイクをコントロールできる能力を身に着けて、その上で泥の重たい路面を踏み抜くパワーとを高い次元で両立させていかないといけません。

個人的には来年こそ全日本選手権を獲るという目標が強くあります。その目標をしっかり果たし、日本チャンピオンとして自信や責任を持って再びこの舞台に挑めれればと思います。

沢田時(ブリヂストンアンカー):男子エリートDNF

「落車で膝を打ち再スタートできなかった」沢田時(ブリヂストンアンカー)「落車で膝を打ち再スタートできなかった」沢田時(ブリヂストンアンカー) photo:Nobuhiko.Tanabeスタートは無難に切り抜け、落車にも巻き込まれず目標としていた30番台が見える位置でレースを進めていたのですが、2周目の下り区間で単独落車。膝を強打してしまい、痛みで走り出すことができずリタイアとなってしまいました。

自分の技術が足りずに焦って起きたミスだったので、実力不足だった点もありますし、事前のコース対策も甘かったと感じています。今回どういうコースなのかもっと分かっていれば、日本でもそれに対応した練習ができたと思いますし、もっと恐怖心なくレースを進められたのかなと。その辺の努力が完全に足りていませんでした。

エリートカテゴリーの初年度でしたが、他の選手は国際舞台に慣れ焦りも少なく、ミスがない走りをしているという印象を受けました。ジュニア時代は他の選手のミスで、自分も抜け出せる機会がありましたが、年齢が上がるにつれて走りが冷静で隙がありません。一発逆転のようなことは起こらない世界なので、実力を上げていかないと前に滑り込むようなことは無理なんだと痛感しました。

自分の中でも、少しコースに対して楽観視していたところがあったのかもしれません。パンクも多い予想外の路面でしたし、レースに対する準備をもっと入念にしないといけない。リタイアというほろ苦いエリートデビューとなってしまいましたが、忘れてはいけない良い経験になったと思います。

與那嶺恵理(FDJヌーヴェルアキテーヌ・フュチュロスコープ):女子エリート29位(8分15秒遅れ)

「完走でき、ケガなくゴールできたことにホッとしている」與那嶺恵理(FDJヌーヴェルアキテーヌ・フュチュロスコープ)「完走でき、ケガなくゴールできたことにホッとしている」與那嶺恵理(FDJヌーヴェルアキテーヌ・フュチュロスコープ) photo:Nobuhiko.Tanabe30位だった今井美穂30位だった今井美穂 photo:Nobuhiko.Tanabe「テクニカルなコースに対して突っ込みすぎてしまった」今井美穂「テクニカルなコースに対して突っ込みすぎてしまった」今井美穂 photo:Nobuhiko.Tanabe武田和佳(Liv)は35位武田和佳(Liv)は35位 photo:Nobuhiko.Tanabe「ノウハウを来シーズンに向けて自分の中で活かしたい」武田和佳(Liv)「ノウハウを来シーズンに向けて自分の中で活かしたい」武田和佳(Liv) photo:Nobuhiko.Tanabe初めて開催されるコースでの世界選手権で、事前にコース状況がわからないまま、コース試走が始まりました。そこでのコースの印象は、一つ間違えると大怪我をしてしまいそうなコースで、とにかくロードシーズンに向けてケガなく、無事にレースを終えることをミッションとして走りました。

同一周回で完走ができ、ケガなくゴールできたことに、ホッとしています。このままロードに向けてチームプレゼンテーション、チームキャンプに入り、いよいよ本格的にシーズンが始まります!今年も新しい挑戦を続けていきますので、日本から応援よろしくお願いいたします!

今井美穂:女子エリート30位(マイナス1ラップ)

日本と世界の差は大きいと感じた世界選手権でした。世界で戦うにはスピードもテクニックも、様々な面で強化をしていかなければいけません。私自身試走の段階では良い感触を掴めていたのですが、冷静になれずコーナーや滑りやすいキャンバー区間など、オーバースピードで突っ込んでしまったように思います。完走は目前だった分、落ち着いてレースを進めることができていればと感じる分、悔しさが残ります。今回は多くの選手と共に遠征ができたので、この経験を選手間で分かち合いながら、特に女子レースの底上げを何らかの形でお手伝いできればと感じました。

武田和佳(Liv):女子エリート35位(マイナス1ラップ)

前日までの試走で、路面が凍った今までにないコース状況に気持ちが焦ってはいました。しかし当日は路面状況もしっかり確認でき、落ち着いた気持ちでスタート地点に着くことができましたね。前の週のワールドカップでは散漫とした走りをしてしまったので、今回はしっかり立て直して何があっても諦めない走りをしようと決めスタートできました。

スタート後最初のコーナーで落車が起きるのではと想定していたため、その通りの展開となっても焦らずにスルッと抜け出すことができました。バタバタする場面もありましたが、その後も落ち着いて淡々と走ることができました。テクニカルな部分がせわしなく続いたので、ミスはあったものの大きな転倒もなく、ちょっとずつ前との差を詰めていく走りができましたね。

ただ最後の最後に転倒してしまい、そこで肩と頭を打った影響で走り出せず、うずくまってしまったところがあり大きなロスとなってしまいました。それさえなければ完走まで食い込めたのではないかと感じるところですね。

結果としては大変悔しいところではありますが、レース中に自分を立て直す走りができたこと、また、コース状況がガラッと変わるコンディションを経験できたこと。これらのノウハウを来シーズンに向けて自分の中で活かしていければと思います。

織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム):男子U23 49位(マイナス3ラップ)

「調子が良かっただけにトラブルが悔しい」織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)「調子が良かっただけにトラブルが悔しい」織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム) photo:Nobuhiko.Tanabe「来年こそヨーロッパレースでの完走を目指したい」織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)「来年こそヨーロッパレースでの完走を目指したい」織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム) photo:Nobuhiko.Tanabeスタートは調子よくいき、そのまま順位を維持しながら少しずつ前に出る走りができ、1周目は問題なく進むことができました。しかし、2周目のコーナーに入った際、前後輪がパンクしていることに気づき大きくタイムロス。サブバイクに切り替えるも後輪がパンクしてしまい、そのまま無理やり走る形となってしまいました。

ピットにて再度バイクを交換しましたが、今度は大きくクラッシュ。ハンガーが曲がり、チェーンも絡まってしまいました。直そうとしましたが、手は悴んで動かず、頭もパニックで焦ってしまい結局ランに切り替えましたが、そこでレースは終了という感じですね。

入念に試走ができたため、みんなが難しいと言った下りも恐怖心なく走れ、コーナーも突っ込んでいけただけに、パンクやトラブルで思った通りに走れない結果となったのが非常に悔しいです。こちらに来てヨーロッパの選手のライン取りやコーナーの攻め方を学ぶことができたので、日本での走りに活かしたいと思います。

来年もまずは全日本選手権のアンダー23でしっかり勝つこと。そして、今年は1度も完走できなかったヨーロッパのレースでしっかり完走、かつ自分が走っていたパックよりも前で走ることを目標に練習していきたいと思います。

坂口聖香(パナソニックレディース):女子U23 28位(6分15秒遅れ)

「悔しさはあるものの、結果を狙う上での確かな手応えを得た」「悔しさはあるものの、結果を狙う上での確かな手応えを得た」 photo:Nobuhiko.Tanabe
3列目でスタートを待つ坂口聖香(パナソニックレディース)3列目でスタートを待つ坂口聖香(パナソニックレディース) photo:Nobuhiko.Tanabe3列目の良い位置からスタートでき、すぐに10番台まで上がることができました。でも目標としていたポジションでいきなり走ることができ、少し浮いた気持ちでレースを進めてしまったように思います。そしてレースは40分と長いにも関わらず焦り、1周目のキャンバー区間でラインを間違え、他選手に巻き込まれクラッシュし、時間をロスしてしまいました。試走で通っていたラインを使えば防げたアクシデントだったので残念です。その落車で脱臼癖のある肩が外れてしまい、痛みでその後の階段を担ぎ上がることもできませんでした。

正直そこでレースを降りたかったのですが、そのまま走っている中で肩が戻ったのでプッシュしました。40番手台まで落としてしまい絶望感に支配されてしまったのですが、踏ん張って20番台にまで戻してレースを終えたという流れです。実際追い上げている時は他の選手を抜き続けることができたので、脚の調子自体は悪くありませんでした。リスクを負いすぎてしまったことに対して残念な気持ちです。

昨年の世界選に比べると、40分間自分のパワーを出し切ることができましたし、パワー自体も上がっています。自分自身の成長を感じている分世界選の結果が残念ですが、来年こそ結果を狙っていきたい。自分は表彰台を始め、良い結果を狙っていくことができるという手応えを得ました。しっかりと練習を積んで繋げていきたいですね。

村上功太郎(松山工業高校):男子ジュニア30位(5分18秒遅れ)

「スタート直後の落車で"もう終わった"と思った」村上功太郎(松山工業高校)「スタート直後の落車で"もう終わった"と思った」村上功太郎(松山工業高校) photo:CorVos「ジュニアの全日本チャンピオンを獲って再びこの舞台に挑戦したい」村上功太郎(松山工業高校)は30位「ジュニアの全日本チャンピオンを獲って再びこの舞台に挑戦したい」村上功太郎(松山工業高校)は30位 (c)Kei Tsuji/TDWsportスタート直後の落車に巻き込まれ、その時点で自分の中でレースは終わったと感じたのですが、その先の第1コーナーで大きな落車があり、まだ追い上げがきくと頭を切り替え踏み直すことができました。そこからはパックに入り少しずつ上げていく走りを心がけました。

路面状況がかなり悪く、どの選手も凍ったコースに滑っていました。自分もなるべく滑らないラインを選びながら走りましたが、それでも何度か転んでしまいました。コーナー等もスリップ覚悟でいましたが、その後は大きな落車もミスもなく進むことができ、順位を上げていく走りに繋がったと思います。

周回を重ねるごとにラップタイムが上がることは分かっていたので、どこまでついていけるか自分の限界を見たかったということもあり、最後まで頑張ることができました。立体交差や平地で海外選手に遅れを取ってしまいましたが、コーナーや下りではあまり差はなく、全体的には冷静で安定した走りができたと思います。

来年はジュニアの全日本チャンピオンを獲って再びこの舞台に挑戦したいですね。日本の中でもっと強くなって、世界でも上位で走れるような選手になりたいと思います。

interview:Shuhei.Takenouchi
text:So.Isobe
photo:Nobuhiko.Tanabe
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