ヨーロッパにロードレースシーズンの到来を告げるチャレンジマヨルカが開幕。初日のトロフェオ・ポレラスで勝利したのは、屈強なスプリントチームを組んだロット・ソウダルのアンドレ・グライペル(ドイツ)だった。



マヨルカ島南部の海岸線を走るマヨルカ島南部の海岸線を走る photo:CorVos


シーズン開幕戦を迎えたアンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ソウダル)シーズン開幕戦を迎えたアンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ソウダル) photo:CorVosのどかなマヨルカの田舎町を通り抜けていくのどかなマヨルカの田舎町を通り抜けていく photo:CorVosスプリントを制したアンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ソウダル)スプリントを制したアンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ソウダル) photo:CorVosアンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ソウダル)をヨナス・ファンへネヒテン(ベルギー、コフィディス・ソルシオンクレディ)とダニエル・マクレー(イギリス、フォルトゥネオ・ヴィタルコンセプト)が囲むアンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ソウダル)をヨナス・ファンへネヒテン(ベルギー、コフィディス・ソルシオンクレディ)とダニエル・マクレー(イギリス、フォルトゥネオ・ヴィタルコンセプト)が囲む photo:CorVos地中海に浮かぶ温暖なマヨルカ島を舞台にした第26回チャレンジマヨルカ。UCI(国際自転車競技連合)クラス1のワンデーレースが4つ連なった特殊なレースで、出場選手が毎日入れ替わるのが特徴だ。非公式ながら4レースの総合成績も争われる。

マヨルカ島はヨーロッパチームの定番のトレーニング地であり、1月上旬から同島で乗り込んできた選手たちがこぞって出場。オーストラリアで開催中のカデルエヴァンス・グレートオーシャンロードレースと日程が被るため例年よりも選手層は薄いものの、モビスター、チームスカイ、ボーラ・ハンスグローエ、ロット・ソウダルという4つのUCIワールドチームを含む19チームが顔を揃えた。

島中央部の街ポレラスを発着し、比較的平坦な南部の海岸線を走る初日「トロフェオ・ポレラス」のコース距離は161.8km。エフゲニー・シャルノフ(ロシア、ガスプロム・ルスヴェロ)を含む4名のエスケープを、およそ3分強のタイム差で集団が追いかける展開でレースは進んだ。

この日強力に集団を率いたのは、屈強なスプリントチームを組んできたロット・ソウダルだった。風邪で1名を欠いたものの、この日勝利したアンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ソウダル)は「特にネオプロのレミは100km以上にも渡って集団の先頭を牽いてくれ、残り15kmからはデクレルク、マルチンスキー、フリソンでペースアップを行い、最終盤になってもまだアシストとしてウェレンス、ホフランド、ルーランツが残ってくれていた」と振り返っている。

残り250mでスプリントを開始したグライペルは、追い込むヨナス・ファンへネヒテン(ベルギー、コフィディス・ソルシオンクレディ)やダニエル・マクレー(イギリス、フォルトゥネオ・ヴィタルコンセプト)を抑えて余裕の勝利。チームに開幕初勝利をもたらした。

「今日はスプリントに持ち込むのがチームの目標で、混乱に巻き込まれることなくスプリントできた。パーフェクトなシーズン幕開けができたし、明日はベノートやヴルヴァークで狙っていく。僕のチャンスは日曜日だ」とグライペルはコメント。翌日はよりクライマー向けの「トロフェオ・セッラデトラムンターナ」が開催される。


チャレンジマヨルカ2017トロフェオ・ポレラス結果
1位 アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ソウダル)              3h41’35”
2位 ヨナス・ファンへネヒテン(ベルギー、コフィディス・ソルシオンクレディ)
3位 ダニエル・マクレー(イギリス、フォルトゥネオ・ヴィタルコンセプト)
4位 マッテーオ・ペルッキ(イタリア、ボーラ・ハンスグローエ)
5位 レイモンド・クレダー(オランダ、ルームポット・ネダランセロテリ)
6位 ジョナサン・ディッベン(イギリス、チームスカイ)
7位 アレクサンドル・ポルセフ(ロシア、ガスプロム・ルスヴェロ)
8位 コーエン・フェルメルトフォールト(オランダ、ルームポット・ネダランセロテリ)
9位 ルーカス・ヴィシニオウスキー(ポーランド、チームスカイ)
10位 ヴィセンテ・ガルシア(スペイン、スペイんアショナルチーム)

text:So.Isobe
photo:CorVos

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