世界タイトル連覇を狙うワウト・ファンアールト(ヴェランダスヴィレムス・クレラン)が、膝の回復のために今週末にオランダで開催されるワールドカップ最終戦を欠場する。



前週のワールドカップ第8戦で圧勝したワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴェランダスヴィレムス・クレラン)前週のワールドカップ第8戦で圧勝したワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴェランダスヴィレムス・クレラン) photo:CorVosファンアールトが膝に違和感を覚えたのは、1月9日のシクロクロス・オテヘムから。その後先週末にイタリアで開催されたワールドカップ第8戦で圧勝したものの状態が悪化し、膝を動かせないほどに痛んだため今週末にオランダで開催されるワールドカップ最終戦の欠場が決まった。

1月20日に行われたチームの記者会見で、ファンアールトは「状態は日に日に回復して膝は動くようになった。今は立っていても座っていても痛みは無いけれど、世界選の1週間前にこんな状態であることが問題だ。(ライバルである)マテュー(ファンデルポール)を気にせず、今は回復に集中したい」とコメント。

アルカンシエルを守りたいベルギー陣営だが、ファンアールトの負傷に加え、先週末のワールドカップでは今季好調のヨーロッパ王者トーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア)がコース脇の木に衝突し、肩甲骨と鎖骨を折る怪我で戦線を離脱したばかり。一方オランダチームを率いるファンデルポールは温暖なスペインで合宿を重ねており、勝負の行方に注目が集まっている。

text:So.Isobe