JBCFクリテリウムやスターライトクロスの興奮冷めやらぬ3日目の朝を迎えたサイクルモード2016。今回は深谷産業、パナレーサー、ルック、そしてRUNWELLの各ブースを紹介します。



深谷産業:ミノウラのローラー台試乗に人気が集まる エディメルクスのクラシックバイク展示も

2つのエリアでブースを展開する深谷産業2つのエリアでブースを展開する深谷産業
3本ローラーにチャレンジできる3本ローラーにチャレンジできる ミノウラの新型ローラー台 LRシリーズの試乗もできるミノウラの新型ローラー台 LRシリーズの試乗もできる


エディメルクスやミノウラ、シディといった人気ブランドを取り扱う名古屋の代理店が深谷産業だ。2つのエリアに分かれた深谷産業ブースは、奥側がローラー台やメンテナンススタンドなどをラインアップするミノウラのエリアになっており、手前側がエディメルクスやシディなどの展示エリアとなっている。

毎年恒例の展示として、人気が集まるのはミノウラブースのローラー台体験会。中でも3本ローラーの試乗体験は、スタッフのサポートもあって「初めての人でも乗れるようになる!」という評判で、3本ローラーデビューにぴったり。

往年の名選手であるアドリ・ファンデルプールの実車往年の名選手であるアドリ・ファンデルプールの実車 レーシングバイクであるサンレモ76レーシングバイクであるサンレモ76

シディのニューハイエンドモデルSHOTシディのニューハイエンドモデルSHOT プロ選手に大きな信頼が寄せられるヴェロトーゼプロ選手に大きな信頼が寄せられるヴェロトーゼ


また、新作ローラー台「LR」シリーズの体験もできる。ストッパーを操作することで、自重式と固定式の2タイプの使い方ができる、ユニークなローラー台で、こちらにも多くの試乗希望者が。アームが少し左右方向へとスイングすることで、自然な乗車感を得ることができることもLRシリーズのメリット。また、この新作フレームのみの販売も行われており、手持ちのローラー台のユニットを移植することもできるという。

エディメルクスブースには、往年の名選手であるアドリ・ファンデルプールの実車が展示されていた。もちろん最新モデルの展示もあり、レーシングバイクであるサンレモ76、エンデュランスバイクのムーラン69などが揃った。
ナルーマスクのフルラインアップが展示されていたナルーマスクのフルラインアップが展示されていた セレーブのヘルメットセレーブのヘルメット

ナルーマスクは激しい運動に対応する高機能スポーツマスクだナルーマスクは激しい運動に対応する高機能スポーツマスクだ
他にもイタリアのシューズブランドのシディや、近年シリアスな選手を中心に人気をの集めるシューズカバーブランドのヴェロトーゼなども展示されていた。また、快適な呼吸を可能にする高性能スポーツマスク、ナルーマスクのブースも。PM2.5にまで対応するモデルもあり、花粉症に悩まされる人にとっては、かなり助けになるアイテムとのことだ。



パナレーサー:選手トークショーを土日開催、ロードバイクに履かせるオフロードタイヤの登場

ライブガーデン・ビチステンレに所属する針谷千紗子、吉川美穂、伊藤杏菜の3選手によるトークショー。翌日曜日には宇都宮ブリッツェンが登場するライブガーデン・ビチステンレに所属する針谷千紗子、吉川美穂、伊藤杏菜の3選手によるトークショー。翌日曜日には宇都宮ブリッツェンが登場する
引退した針谷千紗子選手には、サプライズでお父様から花束が贈られるシーンも引退した針谷千紗子選手には、サプライズでお父様から花束が贈られるシーンも 多種多様なラインナップが揃い踏みしたGRAVELKINGシリーズ多種多様なラインナップが揃い踏みしたGRAVELKINGシリーズ


国産タイヤメーカーであるパナレーサーでは、土曜日にライブガーデン・ビチステンレに所属する針谷千紗子、吉川美穂、伊藤杏菜の3選手によるトークショーを実施。先日のジャパンカップを最後に引退した針谷選手には、お父様からのサプライズ花束が、そして他2選手からはおやつ(笑)が贈られるシーンも。翌日曜日には同じくパナレーサーがサポートする宇都宮ブリッツェンの選手たちがトークショーを行う予定とのことで、是非スケジュールをチェックしておきたい。

ロードバイクでダートライドを楽しむユーザーに向けた、ユニークな26c仕様のGRAVELKING SKロードバイクでダートライドを楽しむユーザーに向けた、ユニークな26c仕様のGRAVELKING SK パナレーサー初となるシクロクロス用チューブレスタイヤ、REGACROSS(リーガクロス)パナレーサー初となるシクロクロス用チューブレスタイヤ、REGACROSS(リーガクロス)


プロダクトとしてはシクロクロス/グラベルロード系用製品が充実しており、先日発売された700cのロードバイク用GRAVELKING SK(26c)が展示されているほか、パナレーサー初となるシクロクロス用チューブレスタイヤ、REGACROSS(リーガクロス)も用意されている。

26cのGRAVELKING SKはロードバイクをオフロードへと誘うユニークなプロダクトだが、これはグラベルライドが一つのカルチャーとして定着した北米からの要望を受けたものなのだとか。もちろんロードレース系のRACEシリーズやMTBタイヤも注目を集める存在だ。



ルック:満を持してディスクブレーキモデルの登場

多くのサイクリストが憧れる、カーボンバイクの祖ことフランスのルック。ブース脇には、憧れのルックにぜひ乗ってみたいと試乗の列が途絶えることなく続き、その人気の高さを感じさせてくれる。ちなみに試乗車が用意されたのは2009年以来で、ハイエンドモデルの「795」や迫力のTTバイク「796」に目を奪われるこのブースで、担当の岡部さんがオススメするのはエンデュランスモデルの「765」だ。

新型のTTバイク 796MONOBLADE新型のTTバイク 796MONOBLADE
新たに登場した「765 DISC」新たに登場した「765 DISC」 イチ押しの「765」はすべてのモデルを展示イチ押しの「765」はすべてのモデルを展示


ラインアップ中唯一の完成車販売も行うこの765。レーシーなジオメトリーが多いルックだが、このモデルはヘッドチューブ長が長めに設計され、万人が乗りやすい設計になっているという。乗り心地を重視し価格も抑えることで、ルックに憧れながらもピュアレースブランドというイメージで今まで敬遠していた人にとっても、手に取りやすくなったと言える。

また、今回この765にディスクブレーキモデル「765 DISC」も登場。フラットマウントにスルーアクスルと、ディスクブレーキロードのスタンダードとなる規格を盛り込んである。ルックの上質な乗り心地とディスクブレーキの安心感の組み合わせによって、どんな道、どんな天候でもライドを楽しむことができる1台に仕上がっている。

マセラッティとコラボしたモデルも登場マセラッティとコラボしたモデルも登場 試乗待ちの列がブースを囲む試乗待ちの列がブースを囲む
ルックのペダルも全ラインアップ揃うルックのペダルも全ラインアップ揃う ブース先にはMTBモデル「977」も展示されるブース先にはMTBモデル「977」も展示される


フラッグシップモデル「795」には2色のスペシャルカラーが新たに用意された。ルック伝統のモンドリアンカラーを全面にペイントしたグレッグ・レモンのツール総合優勝30周年記念モデルと、青白基調にペイントされたマセラティ社主催のサイクリングイベント「パリ・モデナ」記念モデル。いずれも795の迫力あるフレーム造形と相まって、インパクトのある1台に仕上がること間違いなしだ。

もちろん、愛用者の多いKEOペダルも国内取扱の全ラインアップが勢揃い。最上位モデルの「KEO BLADE 2」には、特別カラーが施されたペーター・サガンとアルベルト・コンタドールのシグネチャーモデル、グレッグ・レモンアニバーサリーモデルが用意され、実物も展示されていた。



RUNWELL:燕三条の職人技が光るこだわりの工具

個性的な工具を展開するRUNWELL個性的な工具を展開するRUNWELL
パラコードで巻かれたグリップがミリタリーな雰囲気を醸し出すパラコードで巻かれたグリップがミリタリーな雰囲気を醸し出す ユニークな形状の携帯工具SUSXユニークな形状の携帯工具SUSX


一コマのみの展示スぺース、しかもあまり耳馴染みのないブランドながらもマニア心をくすぐってきたのが、燕三条に本拠を置く工具ブランド、RUNWELL。そのラインアップに貫かれるこだわりは、どのプロダクトを見ても、すぐに理解できるほど、密度の濃い製品がずらりと展示されていた。

もっとも目立つ位置に展示されていたのは、新製品だというペダルレンチとアーレンキー。板状の工具のグリップはパラコードで巻かれており、どこかミリタリーなオーラをまとう。日本の劔にイメージを得たというペダルレンチは「TSURUGI15」、どこにでも忍ばせていてほしいという思いを込めたアーレンキーは「SHINOBI45」と名付けられており、11月に発売予定だとか。

鎚起銅器の技法で作られたヘッドキャップ鎚起銅器の技法で作られたヘッドキャップ こちらはダマスカス鋼で作られているこちらはダマスカス鋼で作られている

美しいアルマイト処理が施されたバルブキャップ美しいアルマイト処理が施されたバルブキャップ 美しく磨き上げられたレンチ美しく磨き上げられたレンチ


他にも、燕三条といえば、の仕上げ技術を駆使して製作された15mmスパナや3~6mmのサイズがそろう携帯工具など、魅力的な工具がたくさんディスプレイされていた。実際に、手に取ってその質感を体験できるので、工具好きなサイクリストはぜひ足を運んでみてほしい。

また、工具だけでなく自転車をドレスアップするアクセサリーも充実。ボールポイントのアーレンキーをイメージして仕上げられたバルブキャップや、ダマスカス鋼や鎚起銅器の技法で作られたヘッドキャップはとても美しく、小さな一品ながら、自転車全体の雰囲気を左右しそうなほどの仕上がり。一味違う自転車を作りたい方にぜひおすすめの逸品だ。

text&photo:CW編集部

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