空力性能を追求したカーボンホイール群で、世界中のアスリートから厚い支持を得ているZIPP(ジップ)。四半世紀に渡って蓄積してきた技術を結集し、エアロダイナミクスやブレーキの効き、回転効率といった様々な性能を高めたフルカーボンクリンチャーホイール「NSW」シリーズを紹介する。



技術の粋を結集し全方位に進化したジップのカーボンクリンチャー「NSW(Nest Speed Weaponry)」シリーズ技術の粋を結集し全方位に進化したジップのカーボンクリンチャー「NSW(Nest Speed Weaponry)」シリーズ (c)インターマックス
米国モータースポーツ界の聖地である、最先端テクノロジーの集積地であるインディアナポリスに拠点を置くジップ。既製品のリムやハブを専門メーカーから調達して組み上げたホイールを展開するブランドが少なくない中で、現在でもジップは、開発から製造までの全工程を「NEST(=巣)」と呼ばれる自社ファクトリーの中で行っている。

全てのジップ製品が生まれる「巣」において、ジップが培ってきたテクノジーの数々を集約し、ホイールに求められる様々な性能を高めたのが、今回紹介するフルカーボンクリンチャーの「NSW(Nest Speed Weaponry)」シリーズだ。808(82mm)、404(58mm)、303(45mm)、202(32mm)という4種類のリムハイトがラインアップされる。

空力性能とブレーキング性能の両方を高めたNSWシリーズのリム空力性能とブレーキング性能の両方を高めたNSWシリーズのリム (c)インターマックスプロトライアスリートとの風洞実験により空力性能を高めたプロトライアスリートとの風洞実験により空力性能を高めた (c)インターマックス


フルカーボン製のリムは、徹底的に空力性能を追求してデザインされている。ジップのアイデンティティとも言うべきリム表面のディンプルの最適化を進め、ノコギリの歯を描くように配置した「ABLC SawTooth」デザインを採用。リム表面を覆う層流の剥離を抑えることで、ヨー角が大きな時の空気抵抗を低減すると共に、横風時のハンドリングの安定性を高めている。また、従来モデルではデカールであったロゴは、「ImPress」テクノロジーにより、ディンプルの効果を最大限に高めるべくプリントへと仕様変更されている。

また「NSW」のリムでは、空力性能と同時にブレーキング性能も向上させている。ブレーキ面に溝を設け、硬度と耐熱性に優れる炭化ケイ素コーティングを施す「Showstopper」テクノロジーを採用。気象条件や下りの長さに左右されない、アルミリムよりも強力で安定したブレーキパフォーマンスを実現した。

新開発のCognitionハブ(リア)新開発のCognitionハブ(リア) (c)インターマックスフロントハブも新設計となったフロントハブも新設計となった (c)インターマックス

2枚のクラッチを噛み合わせることで、駆動時には優れた反応性を実現する一方、空走時には磁力で2枚のクラッチを非接触状態と転がり抵抗を低減した2枚のクラッチを噛み合わせることで、駆動時には優れた反応性を実現する一方、空走時には磁力で2枚のクラッチを非接触状態と転がり抵抗を低減した (c)インターマックスCognitionハブ(リア)の断面図Cognitionハブ(リア)の断面図 (c)インターマックス


大幅な進化を遂げたリムと同等以上の進化をハブも遂げている。新開発の「Cognition」ハブは、リアに「Axial Clutch」という独自のフリー機構を搭載する。2枚のクラッチを噛み合わせることで、駆動時には優れた反応性を実現する一方、空走時には磁力で2枚のクラッチを非接触状態に。優れた空力性能や、高剛性による変形ロスの少なさと合わせて、転がり抵抗の大幅な軽減に成功している。



ジップ 808 NSW Carbon Clincher

ジップ 808 NSW Carbon Clincherジップ 808 NSW Carbon Clincher (c)インターマックス
「808 NSW」は、NSWシリーズの雛形となる82mmハイトモデル。既存のモデルよりも、更に優れた空力効果と安定性を実現するべく、四半世紀に渡って培ってきたテクノロジーの全てを投入し開発された。開発ベースとなった「808 Firecrest」に対して、3~4ワットのパワーセーブを実現。これをトライアスロンのアイアンマンディスタンス(180.25km)を時速40km/hで走行した場合に換算すると、90秒ものアドバンテージを得ることができる。リム外幅は26.4mmで、重量はフロント830g/リア980g。長距離のトライアスロンやタイムトライアルなど、空力性能がものを言うシチュエーションにおすすめだ。

ジップ 808 NSW Carbon Clincher
リムハイト:82mm
リム外幅:26.4mm
重 量:フロント830g/リア980g
付属品:ホイールバッグ、クイックリリース(black titanium skewer)、バルブエクステンダー(シリカ製)、ブレーキパッド(Platinum Pro Evo brake pads)、リムテープ(700c x 20mm)、チューブ(700c x 19-25mm)
税抜価格:フロント196,100円、リア247,100円



ジップ 404 NSW Carbon Clincher

ジップ 404 NSW Carbon Clincherジップ 404 NSW Carbon Clincher (c)インターマックス
404 NSWのリム表面404 NSWのリム表面 (c)インターマックスジップのラインアップの中でも最も人気のある58mmハイトモデル「404」にもNSW仕様が登場。808 NSWをベースにしながらも、そのままリムハイトを下げただけではなく、ディンプルの配置などを最適化することで空力性能を最大限に高めた。

平地からアップダウンに富んだコースまで幅広いシチュエーションに対応し、春のクラシックに登場する荒れた路面にも屈しない強度を持つバーサタイルな一本だ。リム外幅は26.4mmで、重量はフロント705g/リア850gだ。

ジップ 404 NSW Carbon Clincher
リムハイト:58mm
リム外幅:26.4mm
重 量:フロント705g/リア850g
付属品:ホイールバッグ、クイックリリース(black titanium skewer)、バルブエクステンダー(シリカ製)、ブレーキパッド(Platinum Pro Evo brake pads)、リムテープ(700c x 20mm)、チューブ(700c x 20-28mm)
税抜価格:フロント181,100円、リア233,200円



ジップ 303 NSW Carbon Clincher

ジップ 303 NSW Carbon Clincherジップ 303 NSW Carbon Clincher (c)インターマックス
303 NSWのリム表面303 NSWのリム表面 (c)インターマックスリムハイト45mmのオールラウンドモデルが「303 NSW」である。パリ~ルーベの難所として知られるアーレンベルグの森を舞台に契約プロライダーと実走テストを行い、カーボンレイアップを改良することで更なる強度を追求。レースだけではなく、日常使いにも対応した。リム外幅は26.4mm。重量はフロント640g/リア785gに仕上がっており、あらゆるタイプのレースで活躍してくれるはずだ。

ジップ 303 NSW Carbon Clincher
リムハイト:45mm
リム外幅:26.4mm
重 量:フロント640g/リア785g
付属品:ホイールバッグ、クイックリリース(black titanium skewer)、バルブエクステンダー(シリカ製)、ブレーキパッド(Platinum Pro Evo brake pads)、リムテープ(700c x 20mm)、チューブ(700c x 20-28mm)
税抜価格:フロント181,100円、リア233,200円



ジップ 202 NSW Carbon Clincher

ジップ 202 NSW Carbon Clincher(フロント)ジップ 202 NSW Carbon Clincher(フロント) (c)インターマックスジップ 202 NSW Carbon Clincher(リア)ジップ 202 NSW Carbon Clincher(リア) (c)インターマックス


202 NSWのリム表面202 NSWのリム表面 (c)インターマックス「202 NSW」は、登りの多いコースに最適なリムハイト32mmのクライミングモデル。開発べースとなった「202 Firecrest」に対して、前後ペアで75gという大幅な軽量化を実現し、登坂性能に磨きをかけた一方で、ABLC SawToothなどのエアロテクノロジーによって優れた空力性能も獲得している。

登りのあとの下りでは、「Showstopper」テクノロジーによるブレーキパフォーマンスや高い剛性が、ライダーに安心感をもたらしてくれる。リム幅は他のNSWモデルよりも1mmほど細い25.4mmで、重量はフロント615g/リア760gだ。

ジップ 202 NSW Carbon Clincher
リムハイト:32mm
リム外幅:25.4mm
重 量:フロント615g/リア760g
付属品:ホイールバッグ、クイックリリース(black titanium skewer)、バルブエクステンダー(シリカ製)、ブレーキパッド(Platinum Pro Evo brake pads)、リムテープ(700c x 20mm)、チューブ(700c x 20-28mm)
税抜価格:フロント181,100円、リア233,200円



取り扱いはインターマックスが行う。
Amazon.co.jp 
の画像 自動車空力デザイン Car Aerodynamic Design
カテゴリー: Book
著者: 東 大輔 
出版社: 三樹書房
最安価格: ¥ 4,950
アマゾン価格: ¥ 4,950
の画像 トコトンやさしい流体力学の本 (B&Tブックス―今日からモノ知りシリーズ)
カテゴリー: Book
著者: 久保田 浪之介
出版社: 日刊工業新聞社
最安価格: ¥ 1,540
アマゾン価格: ¥ 1,540
の画像 高校数学でわかる流体力学 (ブルーバックス)
カテゴリー: Book
著者: 竹内 淳
出版社: 講談社
最安価格: ¥ 1,100
アマゾン価格: ¥ 1,100