大集団スプリントが繰り広げられたジロ・ローザ第3ステージで、ウィグル・ハイファイブのクロエ・ホスキングが勝利。與那嶺恵理と萩原麻由子はそれぞれ集団内でフィニッシュしている。



スプリント勝利を飾ったクロエ・ホスキング(オーストラリア、ウィグル・ハイファイブ)スプリント勝利を飾ったクロエ・ホスキング(オーストラリア、ウィグル・ハイファイブ) photo:girorosadotit.wordpress.com


スペシャルバイクに乗るジェシカ・アベルハート(スイス、ハーゲンス・ベルマン・スーパーミント)スペシャルバイクに乗るジェシカ・アベルハート(スイス、ハーゲンス・ベルマン・スーパーミント) photo:CorVos集団内で走る與那嶺恵理(右端、ハーゲンス・ベルマン・スーパーミント)集団内で走る與那嶺恵理(右端、ハーゲンス・ベルマン・スーパーミント) photo:girorosadotit.wordpress.comスタート前の與那嶺恵理(ハーゲンス・ベルマン・スーパーミント)スタート前の與那嶺恵理(ハーゲンス・ベルマン・スーパーミント) photo:CorVos現在北イタリアを進む女子ステージレースの最高峰、ジロ・ローザは第3ステージ。ヴェネト州パドヴァ県のモンタニャーナから、隣り合うレンディナーラの街へと至る120kmコースが用意された。コース中盤には山岳ポイントが賭けられた高低差40mの丘が用意されている以外はオールフラット。ゴール展開の予想はほぼ100%スプリント勝負だ。

果たして後半に活発になったアタック合戦は全て集団に封じ込められ、スプリンターを抱えるキャニオン・スラムやウィグル・ハイファイブらがペースを上げてゴール前へ。最後は圧倒的なトレインを組んだキャニオン・スラムの間隙を突いて仕掛けたクロエ・ホスキング(オーストラリア、ウィグル・ハイファイブ)が、マルタ・タリアフェッロ(イタリア、エール・チッポリーニ)らを大きく引き離して勝利した。

「ゴール前に細いコーナーがあるコースは好きじゃないので、自分の勝利に驚いた。チームメイトの素晴らしい働きに助けられた」とホスキングはコメント。タイム無しでフィニッシュした萩原麻由子も自身のTwitterにて喜びを語っている。

また、全日本チャンピオンジャージを着る與那嶺恵理(ハーゲンス・ベルマン・スーパーミント)も大集団内でフィニッシュし、以下の通りレポートしている。

「今日も無事にゴール。コンディションは底の状態を脱し始めている。今日は、のちのちに備えてプロトンの中でしっかり位置どりを学ぶことを目標にした。選手によって前への上り方が違って面白い。危ない動きをしなければ、集団内はみんなとてもスマートだ。明日はここぞというポイントで絶対に前にいることを挑戦しよう!

レースが道が狭くなるところや街中を通るたびに集団は引き伸ばされ、何度も一列棒状となり中切れが多発するという展開。テレビで見た春のクラシックの映像と同じシーンを自分が走っているかのように、くねくねする道を1列で進み、先頭がどこにいるかも見えない。後ろついていてこれだから、先頭で引いている選手はどんなパワーで引いているか想像しただけで、今の自分の力不足を再確認した。ゴールまでの混沌とした感じは何度やっても慣れない」。(與那嶺恵理公式Facebookページより抜粋)



ジロ・ローザ2016第3ステージ結果
1位 クロエ・ホスキング(オーストラリア、ウィグル・ハイファイブ)      2h50’14”
2位 マルタ・タリアフェッロ(イタリア、エール・チッポリーニ)
3位 ジョルジア・ブロンジーニ(イタリア、ウィグル・ハイファイブ)
4位 ロクサン・フルニエ(フランス、ポワトーシャルント・フトゥロスコープ86)
5位 バーバラ・グアリシィ(イタリア、キャニオン・スラム)
82位 與那嶺恵理(ハーゲンス・ベルマン・スーパーミント)
92位 萩原麻由子(ウィグル・ハイファイブ)

個人総合成績
1位 イヴリン・スティーブンス(アメリカ、ボエルス・ドルマンス)
2位 カタルツィナ・ニエウィアドマ(ポーランド、ラボバンク・リブ)
3位 メーガン・グアルニエ(アメリカ、ボエルス・ドルマンス)
4位 エリザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、ウィグル・ハイファイブ)
5位 クラウディア・リヒテンブルグ(ドイツ、ロット・ソウダル)
29位 與那嶺恵理(ハーゲンス・ベルマン・スーパーミント)
73位 萩原麻由子(ウィグル・ハイファイブ)
8h19'25"
+03"
+16"
+24"
+36"
+3’09"
+9’08"


text:So.Isobe
photo:CorVos

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