6年間の出場停止と2万スイスフランの罰金。自転車界を大きく揺るがしたモータードーピングに対してUCIが処分を言い渡した。



世界選手権U23女子レースを走るフェムケ・ファンデンドリーシュ(ベルギー)世界選手権U23女子レースを走るフェムケ・ファンデンドリーシュ(ベルギー) photo:Tim de Waele自転車界に強い衝撃を与えたシクロクロス世界選手権女子U23レースにて発生したメカニカルドーピング。UCIは4月26日付のプレスリリースにおいて、既に引退を表明しているフェムケ・ファンデンドリーシュ(ベルギー)に対する処分を発表した。

ファンデンドリーシュに言い渡されたのは、2021年10月10日まで6年間の出場停止と2万スイスフラン(およそ230万円)の罰金。U23女子のヨーロッパ選手権ならびにベルギー選手権優勝を含む2015年10月からの記録抹消と、賞金とメダルの返還も同時に求められている。

リリース内にはレースに持ち込まれたモーターシステムについても言及されており、当該製品はVivax社製で、ハンドルのバーテープ下に仕込まれたスイッチからブルートゥースを介してアシストを行うものだった。

UCIは磁気スキャンシステムを継続運用しており、ロンド・ファン・フラーンデレンでは216、パリ〜ルーベで232、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュU23では173回のスキャンニングが行われたという。

UCIのブライアン・クックソン会長はリリース内で「私達は巨額の投資を行い、誰にでも運用可能な新しい磁気スキャンシステムを開発している。不正の無い自転車競技を望むファン、選手、チームにとっての絶大な見方になる」とコメントしている。

text:So.Isobe

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